須藤甚一郎ウィークリーニュース!

目黒区議会議員・ジャーナリスト須藤甚一郎のウィークリーニュースです。

417号 政務調査費7万円減額の「独歩」案を否決し、わずか3万円減額の改正案可決!

2007-03-31 | 記 事
★政務調査費をわずか3万円減額する条例改正案可決!

わずか3万円の減額では、とても減額したといえる金額ではない。前号でお伝えしたように、昨日(3月30日)、目黒区議会定例会の最終日に、政務調査費を月額17万円から14万円に減額する条例改正案が上程された。
3万円減額の改正案を提出したのは、自民党、民主党、共産党の区議だった。

ぼくらの「無所属・目黒独歩の会」(坂本史子、増田宜男、佐久間やす子、須藤甚一郎)は、3万円減額の改正案をさらに4万円減らし、これまでの月額17万円を10万円に減額する修正案を提出した。
荒川区では、16万円を半分の8万円に減額したのだから、17万円→10万円にするのは、減額する当然の金額だよ。
しかし、自民党、民主党、共産党、社民党などの区議が反対して、否決された。連中は、この期に及んでもいったい何を考えているのか。

今朝の「朝日新聞」の一部を紹介しよう。
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「目黒区の政調費 月3万円減額 条例案を可決」
目黒区議会は30日、1人あたり月額17万円の政務調査費を同3万円減らして14万円にする条例改正案を可決した。無会派の1人が反対、「月額10万円を主張していた無所属・独歩の会の4人が退席したため、賛成多数での可決となった。あらせて、収支報告書の提出を年1回から年2回に増やす。即日施行される。
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★「独歩の会」は、7万円減額し月額17万円を10万円に!

ぼくら「独歩の会」が、なぜ退席したのかなど、「朝日新聞」の記事を少し解説をしておこう。
本会議では、はじめに3万円減額し、月額17万円から14万円にする改正案が上程された。その採決をする前に、ぼくら「独歩の会」の7万円減額し、月額17万円から10万円にする修正案が上程されたのだ。提出者は、ぼくら「独歩の会」4人全員だった。

提出者に対する質疑のとき、民主区議・鴨志田リエが、「14万円に改正されたら、今後、提案者たちは、10万円に減額する提案しているのだから、政務調査費を申請するとき、10万円にするのか」などとトンチンカンな質問。「独歩の会」の増田区議が、政務調査費に関する条例上、そんなことはできるはずがないと反論。
条例で月額14万円と決まれば、条例上、申請は14万円しかできない。で、残余金、つまり残りがあれば返還すればいいことだ。あるいは、申請しなければ、ゼロ円になるが、それは条例上できる。

★議会事務局長が、条例違反の答弁を訂正でスッタモンダ!

ところが、浅沼・議会事務局長が「14万円以下であれば、いくらであっても構わない。ゼロでもいい」と答弁。何をいっているのか!条例上、そんなことにはなっていない。
浅沼事務局長の答弁が終わると、総務部長、総務課長があわてて浅沼の所へいいって、何やら話していた。その直後、浅沼は「いまの答弁を訂正します。政務調査費の申請は、14万円しかできません」といった。当たり前だよ。議会の事務局長ともあろう者が、条例も確認せずに、いい加減なことを言うな。

で、ぼくは「答弁を訂正しただけで済むことではない。これまで、(現行の)17万円以下の申請をして、条例に違反し認めたことがあるのかないのか。記憶に基づいた答弁ではダメだ。ちゃんと調べて証拠を示して答弁せよ」と浅沼事務局長に迫った。

調べるため休憩になり、再開されたあと、浅沼事務局長が「政務調査費が、平成13年4月に条例化されて以後、17万円以下で申請し、交付したことはありません」と答弁した。
こんなスッタモンダするまでもなく、最初の答弁のとき、条例をチラッと確認すれば、こんなバカなことにならなかったのだ。
自民、民主など、区長・青木の言いなりになっている与党会派の都合のいいように、事務局長としていつもやっているから、こんなことになるのだろう。議会事務局長の資格がない。

★「独歩の会」は、3万円減額でな少ないので退場した!

スッタモンダのあと、ぼくらの修正案を先に採決した。が、自民、民主、共産、社民らの区議が反対し否決された。生活ネットの工藤区議は退席した。
その後、3万円減額の改正案が上程された。ぼくら「独歩の会」は、むろん減額には賛成だが、3万円の減額では少な過ぎる。で、7万円減額し10万円に減額する修正案を提案した。
したがって、3万円減額の改正案に賛成することはできない。だから、退席したのだ。

わずか3万円の減額では、「大山鳴動してネズミ一匹」という諺(ことわざ)があるが、まさにその通り。
政務調査費の不正使用を防ぐには、金額を大幅に減らすのが一番効果があるのは、いうまでもないことだ。

政務調査費の不正・不当使用で、公明党区議団6人が辞職し、自民・公明・民主区議らが、政務調査費で、観光バスでの名所見物、豪華食事会、カーナビ、ハウスクリーニング、選挙事務所費用、スクーター、ハウスクリーニング、自宅の事務所費に使っていて、問題になったらあわてて返還・修正した。こうしたことが、何の反省、教訓にもなっていないのだ。

★政調費でスネに傷持つ区議たちが、議事録削除の動議提出!

昨日の本会議では、他のも大変な出来事があった。3月2日の一般質問で、増田区議が、政務調査費の違法・不当使用を取り上げた。ところが、昨日、議事録から、区議の名前の固有名詞を削除せよ、という動議が提出された。
提出者は、今井れい子(自民)、宮沢信男(自民)、高品吉伸(自民)、つちや克彦(民主)、つづき秀行(無所属)、青木早苗(民主)で、いずれも政務調査費を返還・修正して、スネに傷持つ区議ばかり。

地方自治法、目黒区会議規則などを無視して、自民・民主らの与党が数の悪の論理で、強引に議事録からの削除する動議を可決した。
「議会品位を損ねる固有名詞発言」というが、品位を損ねたのは、提出者の面々じゃないか。いったいどういう了見をしていうのか。
この件については、次号でもっと詳しき報告する。

**あと15日で、区議選だ。ぼくは、今回も自宅を選挙事務所にしてやる。でも、それなりの準備は必要だ。選挙公報の原稿、ポスター、はがき、選挙車の看板など。
選挙運動期間中に、ハッタリで口から出まかせの演説しても、はじまらない。普段、目黒区議をして、どんなことをしているか、を有権者が判断して投票しるのが選挙だ。まだ、残っている選挙準備を急いでやっています。
(3月31日午後1:00更新)
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