★目黒区政破綻!180億削減案でペテン師まがいのやり方!
すでにご存知のように、目黒区は区長・青木英二の区政運営の失敗で、財政立直しと称して3年間で、なんと180億円も削減することを決定した。無責任な区政運営の結果、目黒区民は日常生活で知命的な打撃をうける。
ところが、区長・青木ら目黒区行政は、180億円削減のやり方について、区民に十分説明せず、また区民の声を真剣に聞こうとせず、勝手にやろうとしている。とんでもないことだ。
普段から地道に活動を続けている市民団体「CANめぐろ(代表・中村正子さん)」が、目黒区に対して180億削減の財政立直しについて、説明会などの申し入れをした。その経過の概要を紹介しておく。
★市民団体「CANめぐろ」が区長・青木に申し入れ!
まず、「CANめぐろ」による1回目の申し入れ。
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「財政健全化に向けたアクションプログラム」に対する申し入れ書
2011年7月6日
(略) (6月5日に配布された目黒区の広報紙に)なんと、「2012年度からの3カ年で180億円もの支出を減らす」と書いてあります。また、「6月30日までに検討していく項目や見直すべき事業などへご意見をお寄せください」ともありました。
一方で、今年度の予定ということで、8月には検討結果を公表するとあります。
広報紙を読むだけでは危機的財政の中身もよくわからないなか、「3カ年で180億円を削減するから見直す項目や事業について意見を出せ」と急に言われても、6月30日までに意見を出せる目黒区民が果たしているでしょうか?
180億円もの削減となれば、毎日の区民の暮らしに直接響いてくるに違いありません。にもかかわらず、予定では8月に検討結果発表となっています。これでは、余りにも区民をないがしろにした一方的な進め方というしかありません。それとも、広報に形だけ掲載しておけばいいということなのでしょうか。(略) 私たちも目黒区民として、真剣に考えたいと思っています。そこで、次のことを申し入れます。
(1)目黒区民にとって大変に重要な案件ですので、目黒区として区民への説明会を開いていただきたいと思います。意見を聞くのはそれ以降であるべきです。6月5日付け「めぐろ区報」1面に書いてある「財政健全化に向けたアクションプログラム」記事の内容について、説明をしてください。削減しながらも目黒区が目指すビジョンなども伺いたいのです。
(2)目黒区として説明会がどうしても組めないという場合、私たち「CANめぐろ」が集まることを予定している7月26日夜の例会(五本木住区センター会議室)に、目黒区として説明に来ていただくことを要請します。
(3)回答を1週間後までにいただけるようお願いいたします。
CAN(CheckActionNetwork)めぐろ
代表 中村正子
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★区民に迷惑顧みず「区長は会えない」「HPみろ!」だと!
上記の申し入れに対する目黒区の橋本知明行革推進課長による回答は、それこそ“木で鼻をくくった”ような内容で、例えば「『広報紙を読むだけではよくわからない』という主旨のご意見につきましては、深くお詫び申し上げます。なお、広報紙でお知らせできない詳細な情報につきましては、ホームページを利用して公表しておりますのでそちらをご覧いただければ幸いです」とある。
深くお詫びして、そのあとでホームページを見ろ、とは何だ。区民でパソコンやホームページなんかには無縁な人で、区民税をきちんと払っている人いっぱいいるぞ!
また、CANめぐろの集会での説明はできない。8月23日からはじまる区長・青木と区民の懇談会に出席しろ、だと。区長・青木が財政運営に失敗し、区民に迷惑かけておいて、そんな言い草はないだろう!
★「CANめぐろ」が再度の申し入れをしたが・・・
「CANめぐろ」の2回目の申し入れは、こうだった。
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「財政健全化に向けたアクションプログラム」への再申し入れ書
目黒区長 青木英二様
2011年7月25日
7月6日付けで出した申し入れ書への7月13日付け回答を、行革推進課から15日にいただきました。(略)ファックスやメールでの回答の場合は、同時に送付した旨を電話連絡し、確実に届けるようにすべきです。
「直接の説明はできない」「ホームページを見てほしい」「経緯や具体的な見直しの方向性、今後の見通しについては8月23日から5回開く“区民と区長のまちづくり懇談会”で説明する」との回答に強い不信感と異議を抱いたので、再度、申し入れをいたします。
(1) (略)900億円の財政規模の目黒区にとり、3年間で500億円規模の削減対象事業から180億円を削減するというのは、大変な事態です。(略)職員だけの検討結果をまとめてしまう前に、目黒区民と共働するために丁寧な説明をすることが肝心なのです。(略)
(2)区政収入の大幅な落ち込みは、23区いずれも同様です。にもかかわらず、なぜ、朝日新聞や産経新聞などが特に目黒区の特集を組むほどの事態に至ったのでしょうか?(略) 区報やホームページを見ても、(略) 削減の180億円という目標数字や削減計画も妥当なのかどうかがわからないのですが?
(3) (略)事の本旨を決める前に区民の声を聞くという開かれたまちづくりは行われてはおりません。削減による痛みだけを我慢してほしいというのは「共働」とは言いません。
(4) (略) 8月当初にまとめる職員だけが検討した削減内容は、決定として発表するのではなく、以降に区民の声を聞き、大きく反映させるためのたたき台として位置付けるなどの本当にひらかれた区政運営を実行してください。
CANめぐろ代表 中村正子
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★区長懇談会は、無責任な言い逃れの証拠づくりだ!
先日、目黒区の行政側から区議会のぼくの所属する企画総務委員会に対して“平成23年度「区民と区長のまちづくり懇談会」の開催について”という報告があった。
区が決めた懇談会の開催日時・会場は、つぎの通り。
開催時間が18時30分から20時30分までが、
8月23日(火曜) 西部地区 緑が丘文化会館
24日(水曜) 東部地区 高齢者センター
25日(木曜) 中央地区 中央町社会教育館
26日(金曜) 北部地区 東山住区センター
開催時間15時~17時が、
27日(土曜) 南部地区 目黒本町社会教育館
「区民の声課」が作った資料によれば、今回の懇談会の「目的」は、「区民と区長がまちづくりの課題等について、直接、意見交換をすることにより、区民の声をより一層、区政に反映させることを目的とする」とある。けれど、実際は真っ赤な嘘なのだ。懇談会ででた区民の声を「より一層、区政に反映させたこと」などあった試しがないのは、区民のみなさんが知っている通り。
区長・青木らは、「区民と区長の懇談会をやったよ。文句あるか!」という口実、証拠づくりのために懇談会をやるわけだ。
資料によると、今回の懇談会の「内容」はこうだ
★削減案より前に区民の声を聞くのが先だよ!
「区民の生活を支えるための財政基盤を確かなものとするため、現在区が進めている財政健全化に向けたアクションプログラムの取組み状況などについて、区民にお知らせするとともに、今、区政に何が必要かなど、日々の生活の中で感じていることなどについて幅広く意見を伺い、懇談する」という。
それならば、「CANめぐろ」も指摘しているように、区長・青木が率いる行政の連中が、区民の迷惑なんかそっちのけで、自分の成績を上げようとして勝手に削減案をつくる前に、区民に説明会を行い、懇談して区民の声を聞いてから180億円の削減案をつくるのが筋というものだ。
大問題なのは、8月10日に区議会の各常任委員会に報告するという900項目の事務・事業から何を削減するかの案は、区民のパブリックコメントの対象外だといくのだ。これは区民をバカにしたペテン以外の何ものでもない。
★屁理屈!180億の削減案がパブリックコメントの対象外!
一宮企画経営部長の答弁をまとめると、「区の要綱で定めるパブリックコメントの対象外だが、重要なことなので、8月15日の区報で知らせて、8月末までに区民の意見を提出してもらう。要綱で定めるパブリックコメントの対象になるのは、政策、計画の策定などであり、今回の削減案はパブリックコメント対象外の予算編成に似ている」。屁理屈もいい加減にしろ!
180億円の削減案は、区民から意見を求めるパブリックコメントの対象外だ、というペテンは、一宮部長独断でやれるはずはない。むろん、区長・青木を結託して、区民からの批判をかわそうとやっているわけだ。
そこで、ぼくは企画総務委員会で徹底追及。900件もの事務・事業をゼロから見直すのは、政策、計画の変更であり、むしろ策定よりもパブリックコメントが必要なのだ、そうじゃないのか!いったい誰が対象外だなんて決めたのか!と攻めた。すると、一宮部長は茹蛸(ゆでだこ)みたいに顔を赤くして「わたしが判断しました」だと。ふざけた話だ!
いまさら逃げたり、隠したり、ペテン師まがいのことをやってどうすんだ。区政運営で失敗して180億円も足りなくなったのだから、全部ほんとのことを白状して、区長・青木や行政マンなんかより知恵も経験もある区民もいるのだから、その声を聞いて、少しでも区民への影響のない削減案をつくるできなのだ。そうじゃないのか。
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須藤甚一郎あて