
「佐賀のがぁばいばぁちゃん」で一世を風靡されている島田洋七さん
の講演会を拝聴してきました。
島田さんによると講演会は、もうじき3700回を数えるとか!
ところで、人は何故、講演会に足を運ぶのでしょうか?
各家庭どころか今は、携帯電話でTVを視聴出来るようになり、
インターネットで動画が次々に配信される時代です。
何もわざわざ講演会に直接足を運ばなくても、著名人の話を聴く
ことは容易な時代です。
しかし、TVやネットと講演会はどうやら趣が違うようです・・・
講演会というのは、一人が不特定多数に向かって一方的に語り
かけて、完結しているように思いがちですが、島田さんのお話を
お聴きして、あらためてTVやネットとライブは違うなと唸らされま
した。
島田さん曰く、講演会(つまりライブでは)
「笑い待ち」と言う時間が必要なのだそうです。
笑ってくれるのを待つという意味では無く、
1000人を超えるような講演会では、不思議と前方の席から笑いが
起こって、後方の席の方が笑い終わるまで時間差があるというの
です。
「まるで、笑いの津波のようなものですわ
笑い終わらんうちに、話しはじめると、笑っとる途中の人が、
笑うのを無理に堪えるみたでしてね消化不良を起こすんですわ
だから、笑いの津波がおさまるまで待ちが必要なんです。」
この経験談をお聴きしてなるほど、講演会と言うのは一方通行では、
無く、講演者と聴衆の心のキャッチボールが必要であることにあらた
めて気付かされました。
そうです。講演会は、実は講演者だけでなく参加者全員が作り上げる
特殊な空間なのです。
講演会に人々が、わざわざ足を運ぶのは、その魅力を少なからず
感じているからではないでしょうか・・・