◆今日の通勤ＣＤ [Maniac/Michael Sembelo]

一発屋？

のイメージで何かと「マニアック」のヒットのみで話題になるこの人ですが・・いやいや、とんでもありません。その実力たるわ知る人ぞ知っているわけで、並外れた演奏技術と作曲能力、歌唱能力はどうみてもずば抜けており、Maniacの大ヒットも決してまぐれ当たりではなく、しっかりしたブレーンが彼を世の中にPUSHし結果が出ただけだと思う。「映画のサントラ用に何か良い曲は無いか」と探していたフィル・ラモーン（ビリー・ジョエル等のヒットで一世を風靡したプロデューサー）に渡したデモテープに、たまたま紛れ込んでいたのが、「マニアック」の原曲となる殺人鬼をモチーフにしたその曲だったそうだ。歌詞を換えてフラッシュダンスのサントラに起用されるやいなや、あれよあれよと言う間に全米No.1ヒットとなってしまったそうだ。どうも、これが事実のようだ。元々スティーヴィー・ワンダー、ジョージ・デユーク、セルジオ・メンデ!ス等と地道な活動をしていたマイケル・センベロの名をAORファンにも知らしめた名盤ですね。
アルバムを通してのトータルなコンセプトがなんとなくあり、それが南部臭さだったりブラジリアン・フレイバーだったりで独特なエキゾチックなちょっとエスニックな雰囲気を漂わせています。
センベロのヴォーカルはよく抜けるハイトーン系で、もっと爽やか系の方が合うかな？などとは思いますが、、このアルバムの彼のマイナー系の作風にもドンピシャで、ちゃらちゃらしたHITを狙うよりはしっかり聴いてくれ！と思ったかどうかはわかりませんが・・(笑)　お勧めは2.FIRST TIME 7.TALK ともに美しいマイナーバラードですね。この手の曲のセンスが抜群ですね。

1.AUTOMATIC MAN
2.FIRST TIME
3.COWBOY
4.IT'S OVER
5.MANIAC
6.GODZILLA
7.TALK
8.CADILLAC
9.LAY BACK
10.SUPERMAN