JF2016Sakubun5

長期研修作文5クラスのブログです。

日本レポート:「就職する高卒」

2016-11-20 20:16:59 | 作文
コース (  B  ) クラス (  5  )  番号 (  22  )  名前  (  チュー  )

1.はじめに
  「就職する高卒」というのは高校を卒業して進学をしないで、すぐに就職する高     校生のことである。日本では高卒でも正社員として働くことができるということを聞いて、珍しく思ったので、このテーマを取り上げた。そして、以下の点について調査を行った。
  1) 高卒の人はどんな企業に就職したか。
  2) 進学しない理由は何か。
  3) 大卒と高卒の就職には何が違うのか。
  4) 就職する高卒のメリットとデメリットは何か。
  5) 就職する高卒の気持ちと将来はどうなるか。
2.調査内容
(1)インターネットでの調査
 上の質問に基づいてインターネットで調べたところによると、高卒で採用がある就職先はたくさんあるそうだ。人気ランキングの 高い就職先は公務員、接客業、施工管理、工場などである。接客業であれば、飲食 店やスーパーやホテルのフロント、電話対応を行なうカスタマーサポートの仕事、ウェディングプランナーなども 人気となっている。文部省が発表した「平成28年3月高等学校卒業者の就職状況に関する調査」によると、今春卒業した高校生の就職率は前年より0.2ポイント高い97.7%で、大卒就職率97.3%である。特に、男子に注目すると、就職率は98.3%と大卒男子の就職率をだいぶ上回っていると述べている。
 その人たちの進学しない理由もいろいろあるそうだ。お金の問題で学費の高い私立大学には行けないし、お金の安い国立大学に行くほどの学力がないからという人もいれば、続けて勉強したくないからという人もいる。その他に、早く社会人デビューできるとか、早く就職して自立したいとか、給料の一部を貯金できるとか、親にご飯をおごったり、プレゼント をしたりして社会人なりの親孝行ができるなどのメリットを考えて就職したという人もいる。高校を卒業して就職する人たちには悩むことももちろんある。それは、学歴に自信がないために採用担当者から知識や思考力を低く見られるのを心配することや大卒者のように専門で深く勉強した学業の分野がないことや仕事量の割に賃金が安いことなどだと書かれている。
大卒就職と高卒就職の一番の違いは仕事の種類だとも書かれている。日本には、3K労働(きつい、きたない、きけん)という言葉がある。皆Kで始まる言葉が当てはまる仕事のことである。高卒の人の就職先はその3K労働にかかわっている仕事が多い。頭を使うよりも体を使うことの方が大きいようなイメージで、実際には、頭も知恵もいるが、大卒ほどの能力は必要ないというか、なくても働けるということだ。それから、給料も違う。確かに、高卒の人は大卒の給料を超えることができないのが就職した時点で分かってしまうことが多い。
(2)日本人への調査
次に同じ質問項目について日本人の知り合い5人にもFacebook のSNSでインタビューした。
  ① 男の人(55歳)
 お金がある親御さんが、できるだけ子供たちに豊かな暮らしをさせたいとか、大学まで卒業させてやりたいなどと考えるから、大学に進学した人もいる。でも、それより3K労働は敬遠され、楽で、きれいで、安全な仕事を求める人やより一層高い給料を目指す人が大学に進学することが多いということだと言った。
  ② 男の人(35歳)
現代はものすごい学歴社会になっているので、大卒が当たり前のように就職する時の条件になっているが、「大卒の人はもっと能力があるから、将来金持ちになる」とは決まっていない。その例として、パナソニックの創業者である松下幸之助さんを見ればよく分かる。彼は小学校中退だが、今は金持ちになっている。同じように日本の戦後に、企業を作った創業者は皆、大学なんて出ていないそうで、大卒だからといって世界で活躍できるわけでもないというのも事実だと答えてくれた。
  ③  女の子3人(20代)
  大卒と高卒は同じような仕事で、同じような年齢であれば、給料に少し差がある。同  じくらいの能力であれば、昇進の時に大卒の方が少し有利だと答えた。高卒では一流会社のトップにはなれないが、日本の会社は終身雇用が多く、社員の評価は長い時間で行われるので、学歴だけで評価することなく、その人の本当の能力が評価される。それに、健康保険や年金の制度もあるので、定年後の生活の安定はどちらでも同じだとも答えてくれた。
3.考察
インターネットの調査とインタービューした日本人のお話によると、高卒者自身は自分たちは学力が足りないなどの心配があったが、日本人誰でもが高卒だからと言って低く見たり、いじめたりなどはないようだ。それに、現代の大きい会社の創業者でも高い学歴を持っていない人がいるということも分かった。そして、日本では大卒者でも高卒者でも定年後の生活の安定さが同じであることも分かった。
4.まとめ
 以上のことから、私は高卒でもほとんど就職できるし、大卒と高卒の大きい違いは仕事の種類だけだと分かった。だから、進学するために何か問題がある人や勉強に興味を持っていない人は、3K労働の仕事ができるなら高卒の就職に挑戦してみるべきだ。力仕事に興味がある方や体力を維持し続ける自信がある人が就 職するなら、全然問題ない。実際の社会に出てみると、大卒というだけでは何もできず、やる気のある人や能力のある人が伸びていき、良い人生を送れるように思う。
参考サイトリスト: http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/05/1371065.htm
https://hataractive.jp/kousotsu/jobhunting/
            https://hataractive.jp/kousotsu/support/
            https://careerpark.jp/72836


手紙:「日本に来て...」

2016-11-20 20:09:48 | 作文
コース (  B  ) クラス (  5  )  番号 (  22  )  名前  (  チュー  )


私の「星」という日本語センターには私を入れて先生が5人います。皆ミャンマー人でこの長期研修にも興味を持っているそうです。私はその先生方にこのセンターの教授法とか、毎日の生活で気づいたこととか、発見したことなどを伝えたいと思ってこの手紙を書きました。

先生方へ、
こんにちは。お久しぶりですね。お元気ですか。日本はだんだん寒くなりましたが、ミャンマーはどうですか。私も日本に来てそろそろ一か月になりました。この一か月、私の毎日の生活で見つけた面白い言葉とか、気付いたこととか、感じたことなどを先生方にシェアしたいと思ってこの手紙を出します。
私にとって日本は二回目ですが、前回と一番違ったのは生活の過ごし方です。留学生としてきた時は、毎日が学校とアルバイトで終わってしまったのです。今は生活費も何も心配することなく毎日を楽しく過ごしていますよ。授業の時には私は学習者として勉強するだけではなく、教師としての教え方や説明のし方も身に付けるから、たくさん勉強になります。その中で、一番気付いたのは教授法の授業で勉強した教案の書き方です。私たちも教案はもちろん書きますが、ただ一日何時間でどこまで教えるというものだけだったでしょう。ここでは一つの授業をどんな目標でするのか、何の知識が必要か(例えば、文型や語彙など...)、その授業が終わったら学習者はそれを使って何がどれくらいできるようになるかまで考えて教案を書くのです。凄いでしょう。私たちもこれからその方法を使って教案を書いてみましょうか。
ここには凧作り、浴衣付け、三味線、書道や茶道などが勉強できる特別な授業もありますよ。研修生の友達皆と一緒に流鏑馬や相撲を見に行ったり、劇場に行ったりする活動もあります。凄く楽しくてストレス解消にもなります。私たちの日本語センターにも一か月に二回ぐらい特別な授業をいれて教えたり、皆集まってどこかへ遠足に行ったりするのはどうでしょうか。学生たちももっと楽しく勉強できるようになると思いますよ。
 後は私の大発見。ラーメン屋で食べていた時、隣のテーブルに座っていた若者が言った「殺人のように美味しい」と「GBT」という言葉です。初耳でしたよ。死ぬほど美味しいという意味で「殺人のように美味しい」という言葉を使っているようです。先生の話によると、「鬼美味しい」という言葉もとても美味しいという意味で使われているそうです。それから、もう一つ、「GBT」は「GanBatTe」ということばを縮小した言葉です。我が国にも面白い若者の言葉がたくさんあるし、うちの学校にも若者がずっと多いから、そういう言葉も知識として入れて教えたら授業はもっと盛り上がってくると思います。
日本に来てすごいなあと感じた日本の習慣もあります。それは電車の乗り方と電車の待ち方です。皆急いでいますが、きれいに並んで待っているし、電車が来る時にも乗る人が左右分かれて待っていて、降りる人が先に降ります。全員降りてから、乗る人が順番に乗ります。急いでいるからと言って、互いに戦って乗ったり、降りたりするよりもっと早くて便利だと思いました。私たちの国には電車はあまり流行ってないですが、町内を電車で行けるのは本当にいいと思います。
もう一つ気付いたのはミャンマーと比べてみたら、日本人は挨拶と相槌をよく使うということです。朝起きてから、会う人皆に(知らない人にも)きちんと挨拶をします。それに、話す時にも「そうですね」とか、「なるほど」とか、「いいですね」などの相槌をよく入れて話します。自分の話をよく聞いてくれるもっと暖かい気持ちが感じられますから、とてもいい習慣だと思っています。
実は前回来た時の日本と今の日本はあまり変わっていないですが、私の気持ちと考え方が変わった気がします。年齢とも関係があると思うけどね。前回来た時、私はまだ若いから、勉強とバイトの時は大変だとか、遊ぶ時と休日には楽しいなどとしか考えませんでした。今は日本の景色もよく感じるようになったし、文化習慣についてもミャンマーと比べてみて、ちょっと違うとか似ているとかなど考えるようになりました。遊びながらでも友達としゃべりながらでも新しい言葉や考え方などが分かって勉強になることにも気付きました。私にとって気持ちを入れて見た今回の日本は前回よりもっと綺麗になっていて、たくさんの発見もでき、知識も増え、友達もたくさんできるから、いいことだらけの時期だと感じています。
帰国したら、また先生方と集まってゆっくりお話しできるのを楽しみにしています。お忙しいと思いますが、どうぞ体に気を付けて、お過ごしください。
                                               チュー より