招待券当たりまして、『ビルマVJ~消された革命~』を見てきました。
単館上映のミニシアターで映画見るのはひさしぶり。
しかもドキュメント映画もなかなか見ないので。
本作は2007年のビルマの反政府デモのドキュメント作品。
タイトルのVJとは、ビデオジャーナリストを表します。
日本人ジャーナリストが軍の発砲で射殺されたとされているあの事件で、本作の中でも映像が入っています。
かなりの重い作品です。
軍事政権下の規制と重圧がいまこの時代にまだこれほど酷く残っているという現実感に苦しくなります。
VJの「ビルマ民主の声」という組織についても死と隣り合わせの中での活動はすごいものです。
本作の主題はやはり海外への悪政の訴えだでしょう。
それは良くできていて、おそらくこの映画を見た多くの観客が軍事政権に対しての嫌悪と反政府組織への応援を意識すると思います。
ただ、作品としては、個人的にはいいものだとは思いません。
ドキュメンタリーっていうのは、ありのまま、現実を映し出すことが真のドキュメンタリーだと思いますが、多くのドキュメンタリー作品は撮影側、映画会社側の意図が軸となって、リアリティをコントロールしているのが現実です。
この作品もそうであり、デモを煽っているようなシーンや映画作品として面白くしようとする部分があり、ドキュメンタリーとしては残念なところです。
採点は5点満点で3。
撮影や軍事政権下での撮影についてはすごいの一言ですが、映画作品として無理に作り上げたことに対してののマイナス点です。
今回映画を見た「シアターイメージフォーラム」というミニシアターですが、なかなかいい映画館ですね。
渋谷駅から10分くらい歩いて、少し奥に入ったわかりにくい立地ですが、150席程のシアタースペースに座席はゆったりしたソファータイプだし、席は段差になっていて見やすいし、音響も小さいわりには許容範囲だし、スクリーンもミニシアターにしては大きめ。
初めて行ったミニでしたが、ここはおすすめですね。
ただ、作品始まる前の他の作品のコマーシャル多すぎ。
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