不完全神性機関イリス～１５４ｃｍの最終兵器～

　
『 不完全神性機関イリス～１５４ｃｍの最終兵器～ 』。

面白いか、面白くないかといえば、面白いと答えるかな。
つまらなくはないですよ。
ただ決して人に勧めるほど面白いわけでもなく。

ストーリーがありきたりの陳腐なもので、物語の設定も作りだした感が否めない単調さも深みがないです。
少ないページ数の一冊にまとめるために終わりはかなり詰め込み感もありますんで、前半を少し簡潔にした方がクライマックスをじっくり出せたんじゃ ないかとも思います。
低迷化というか、陳腐化に加速がかかっているなぁと読み終わってから感じさせる典型的作品。

元軍用アンドロイドのメイドアンドロイドが世界を救う力を得て・・・・なんて、今頃こんなストーリーが本になることがいいのかね？
十年一回りって言うし、もう何年かすればこのレベルの作品は受け入れられるかもしれないけど。

あぁ、そうか。
ライトノベルなんて名前ができる前からこの手の作品を読んでいるおっさんの俺にとっては、ありきたりの陳腐なものでも最近の若い連中からすれば新 しい作品として受け入れられるのかな。
すでに俺の読み感性は一回り終わっていると・・・。

作品としては、いかにも次を出しますよってストーリーなんで、きっと続巻も出るんだろうけど、次巻を期待するワクワク感はないかな。
これといって新しいネタが織り込まれているわけではなく、過去にあった作品のいいとこどりというか、なんとなく読んだことあるなぁってな創造性を かきたてない。
最近のよくあるラノベの典型的作品で、新しさは全くないですね。

そんなわけで次巻が出ても買わないでしょうし、読み終わった本作はブックオフ行です。