「田村淳一ピアノリサイタル」
10月29日午後6時30分
糸魚川市の青海総合文化会館ホール
ファイナークランツ実行委員会主催。
田村さんは糸魚川市内在住。国立音楽大ピアノ科、同大学院修了。
ドイツにわたりK・リヒター、F・ゴットリープに師事。シュトゥットガルト音楽大学、フライブルグ音楽大学、大学院でアンサンブルを中心に学ぶ。
ピアノ奏者としての他、合唱指揮者としても活動中、プロ、アマ問わない出演者によるコンサートを開催している。
プログラムは、ベートーベンのソナタ「月光」全楽章から始まり、リストを2曲。休憩を挟んで耳馴染みのあるショパンのノクターン、雨だれ、幻想即興曲を聴かせてもらった。フィナーレはドビッシーを3曲。この3曲、自分は知らない曲だったが、雰囲気のあるとても素晴らしい演奏だった。
田村さんは糸魚川生まれなので若い頃から存じ上げているが、ドイツ留学や東京での活躍など最近は地元にいなかった。最近戻ってこられて久しぶりのリサイタルになる。サントリーホールで単独リサイタルをしたりバッハから印象派まで幅広いレパートリーを持っていたりすごいピアニストだと思う。
今回聴かせていただいて、非常に真面目で作曲家の意図を大切にした演奏だと感じた。
「アンコールはもう一度ショパンのノクターンを弾きます」と言われ、夢のような美しい曲を2回も聴けて幸せだった。