だらずだらじゃず・本音ジャズ

仏№2 「どんより」パリの空を吹き飛ばす《バルネ・ウイラン(ts)》

仏語のように流暢に・ャンソンのように淡く!
を、裏切った・パリの「んより」空を吹き飛ばす!
抑揚・アクセントの力強さが石流で迫る!!
『チルト』(57)
《TILT/Barney Wilen》
バルネ・ウイラン(ts)、モーリス・ファンダー(p-A)、
ジャック・クヌードウ(p-B)、ビビ・ローベル(b)、アイ・レビ(ds-A)、チャーリー・ソウドレイ(ds-B)。

①の「んより感」から脱却し、ハードバップをリズミカルにグイグイと。
仏人だからソフトで優しい音色を想定しがちだが逆の音。
音色はかなり「サツ」で「硬い」。
仏語のように流暢に・ャンソンのように淡く・そんな音色と触感を望むが。
壊れたテナーを吹いてるようなれた音を出す。

フレーズが素晴らしい、流れるように唄う。
この時代のEUでは一際目立つ。
抑揚とアクセントを効かし得力のあるフレーズが飛び出す。
ハイテンポの曲(チュニジアの夜)では、み掛けるように吹き回す。
テーマを活かした4バースは絶頂の聴きどころ。

B面はAllセロニアス・モンク(p)の曲、力あるアドリブがB面に集結。
57年のパリの空・どんより感を吹き飛ばした聴き応え満載のレコード。


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