保健医療福祉部会「官民協働と福祉レジーム━共生に向けての社会再設計」研究会(11月16日)のお知らせ

2024-10-05 22:26:45 | 日記
社会政策学会保健医療福祉部会・研究会
      官民協働と福祉レジーム━共生に向けての社会再設計

日時:2024年11月16日(土)、13時~16時 (12時30分開場)
会場:立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区等持院北町56-1)
以学館2階IG208教室(キャンパスマップのNo.5の建物)およびオンライン
司会・コーディネーター:三重野卓(山梨大学名誉教授)
第1報告 「官民協働パズルの『想定外』━介護保険事業者のエコロジー変化とニューリスク」 須田木綿子(東洋大学)
       討論者 成鎮宇(京都大学)
第2報告 「日本型福祉国家は変貌したのか━福祉レジームと生産レジームによる統合的分析」 鎮目真人(立命館大学)
       討論者 亀山俊朗(中京大学)
  (企画の概要)
 近年、高齢化、少子化、貧困化、民営化などの時代状況の中で、福祉政策の在り方が問われている。本企画では、民営化された公的対人サービス(介護保険制度)における官民協働の変容と今後の課題を議論すると共に、各部門(国家、市場、企業、家族)の協働の制度化を志向する福祉レジームの今後を提案することにより、人々の共生の可能性を模索する。なお二つの報告は、三重野卓編『福祉と協働』(ミネルヴァ書房、2023年9月の所収論文)の問題意識を継承している。
(第1報告)民営化された公的対人サービスの領域における「官民協働」は、多様なアクター間の複雑な「パズル」(成, 2021)によって構成されている。この報告では、各アクターの自律的な行動と利害によって政策立案者の意図とは異なるサービス供給の体制が生み出され、その結果として中間層に新しいリスクが生じる可能性を指摘する。検討の対象とするのは、我が国で最初に民営化された公的対人サービスの仕組みとしての介護保険制度であり、とりわけサービスを提供する事業者の視点に着目する。
(第2報告)日本の福祉国家は、政府の役割が比較的小さく、企業と家族が大きな役割を果たしてきた。社会保障制度は、男性稼ぎ手モデルに基づく職業階層化が特徴である。本研究では、従来の福祉レジーム理論が見落としがちな生産レジームとの関連性に着目し、企業の活動と社会保障制度が相互補完的に機能することで形成された日本の独自の福祉国家構造を分析する。特に、日本型雇用制度と社会保障制度の関連を踏まえ、2000年以降の日本の福祉国家の変容について考えてみたい。

主催: 社会政策学会・保健医療福祉部会
共催: 日台韓比較福祉国家体制プロジェクト(科研費B 多様化する社会における福祉体制の動態―日韓台比較研究を通した理論開発)
参加申し込み: 11月15日(金)13時までの事前申込みが必要です。
対面の場合: 以下のリンクから、お申込みください。当日参加も受け付けますが、会場の都合によりやむを得ずお断りする場合があります。
https://forms.office.com/r/PheyeBzVt2

オンライン(ZOOM使用)の場合:以下のリンクから、お申込みください。登録いただいたメールアドレスに、会議室のアドレスを送付いたします。
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tJAvd-CvrjktH9dGlUGRks_otj4z2HUp8Mn7#/registration

会場については、以下をご覧ください。
衣笠キャンパスへのアクセス方法: https://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
キャンパス内地図https://www.ritsumei.ac.jp/campusmap/kinugasa/ 

問い合わせ先: 社会政策学会保健医療福祉部会・世話人、松田亮三(立命館大学)
E-mail: rmatsuda@ss.ritsumei.ac.jp
連絡の際には、整理のため件名に「官民協働と福祉レジーム研究会」という文を入れてください。

なお、この案内のpdf版は、以下にあります。どうぞご自由にご利用ください。
https://drive.google.com/file/d/1-d4oUEIWAskt5uq1kiizQLhCmQmeTaG0/view?usp=sharing

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