社会政策学会の会員のみなさま、
東京都立大学子ども・若者貧困研究センターの阿部彩です。
お世話になっております。
この度、学術変革領域研究を行うこととなり、貧困に関する以下の研究を公募す
ることとなりました。
各研究は、100万円/年×2年間の規模であり、計15件のPJを募集します。
〆切は、10月5日です。応募要項は、文部科学省の以下のホームページからダウ
ンロードください。
応募は、E-RADから行います(研究者番号が必要です)。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1394561_00002.htm
実証研究(量的+質的)、制度研究、アクション・リサーチ研究など、以下のテ
ーマの目的の研究であれば、手法はどれも歓迎です。
また、多彩な学術分野の応募を期待いたします。
ぜひとも、ご応募をご検討ください。
よろしくお願いいたします。
阿部 彩
東京都立大学 人文社会学部 兼 子ども・若者貧困研究センター
ーーーーーーーー募集テーマ ーーーーーーーーー
【研究項目E01 地域の特性と貧困が子どもに及ぼす影響の関連についての研究】
子どもの貧困とアウトカムの関連はどの地域にても見られる現象であるが、その
関連性の強さは地域の特性(制度・政策、経済・地理条件・気象・人口動態(高
齢化、過疎化、三世代世帯率、ひとり親世帯率等)・社会資本等)によって異な
る。そこで、地域特性がどのように貧困と子どものアウトカムに影響するのかを
解明する量的研究・質的研究を募集する。
【研究項目E02 貧困と子どものアウトカムを結ぶ媒介メカニズムの解明】
子どもの貧困は子どもの様々なアウトカム(学力、体力、健康、心理的Well-
being、友人関係など)に影響を及ぼす。そこで、これら貧困とアウトカムを結
ぶ媒介メカニズムを解明する研究を募集する。
【研究項目E03 出現率が低い属性の子どもの貧困に関する研究】
父子世帯、ジェンダー・マイノリティ、外国ルーツの子ども、日本語を母語とし
ない子ども、健康に問題がある子ども、障がいを抱える子ども、ヤングケアラー
等は、出現率が低いため一般の子どもを対象とした調査では分析に耐えうるサン
プル数が確保できない。しかし、本研究領域が構築するデータはサンプル数が多
いため分析が可能となる。そこで、本DBを用いた、これらマイノリティの子ども
の貧困に関する研究とそれを補完する質的研究を募集する。
【研究項目E04 貧困の子どもへの影響を緩和する社会システムの実装に関する
研究】
貧困の子どもへの影響を緩和する具体的な社会システム(制度、政策、仕組み、
ビジネスモデル、テクノロジーなど)の実装とその課題に関する研究を募集する。
社会システムには、実際の貧困者への支援制度のみならず、政治や世論を動かす
手法(アドボカシー)や行政的ハードルを越える手法なども含む(例:食格差を
解消するフードシステムの開発研究、学力格差を縮小する教育手法の開発、IT等
を用いた情報弱者への確実な情報伝達手法の開発、子どもの権利と教育・福祉法
政の新たな展開の研究など)。
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阿部 彩 Aya Abe
〒192-0397 東京都八王子市南大沢1−1 5号館255号室
東京都立大学 人文社会学部 人間社会学科教授
Tel:042-677-2126(研究室)
E-mail: ayaabe@tmu.ac.jp
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