11番 ひとつの目
わたしの目と神の目、それはひとつの目であり、ひとつのまなざしであり、ひとつの認識であり、そしてひとつの愛なのです。
教え 12番
二つではなくただ一つだけなのです。わたしもあなたもいったん永遠なる光に包まれるとそれは一なるものとなります。この「二にして 一なるもの」は、万物を超え、しかしなお神の下に、永遠の周辺と境を接して立つ、ひとつの燃えさかる精神なのです。
このものは、神を直接に見ることがないために、二なるものです。その精神の認識とその精神の有、いいかえれば、その精神の認識とその精神の像とはけっして一になることはありません。ただ、神が完全に像によることなく精神的に見られたときのみ、人は神を見るのであり、そのとき「一」はそのまま「二」であり、「二」はそのまま「一」なのです。光と精神、この「二」なるものは永遠なる光につつまれて、「一」なのです。
このことは、言葉でとらえることのできる一切を超えています。 この奇跡をよく聞きなさい。何と驚くべきことでしょう。外に立つと同時に内に立ち、つかむと同時につかまれ、見ると同時に見られたもの自身であり、包むと同時に包まれるとは。
こここそが究極の場であり、そこで精神はあこがれの永遠とひとつになり、安らぎにつつまれてとどまるのです。
教え 86番