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運動は矛盾である

2022-08-08 19:54:00 | 哲学
運動と位置の関係についての物理的法則がいくつかあります。なお物理的な記述に関する記事はすべて受け売りです。

 エネルギー保存の法則

 運動エネルギーと位置エネルギーの関係を、振り子で見てみます。位置エネルギーは、おもりが最も高いところにきたとき最大。おもりの位置が低くなると、位置エネルギーは小さくなり、その分、運動エネルギーは大きくなります。反対の端にきたとき、運動エネルギーはゼロに。高さは左端にあったときと同じ。つまり位置エネルギーは再び最大になるのです。位置エネルギーは中央の最も低いところで最少。このとき運動エネルギーは最大となります。位置エネルギーと運動エネルギーの和を力学的エネルギーと言い、その値は常に一定。これを「力学的エネルギー保存の法則」と言います。



 不確定性原理

 量子力学における基礎的原理。原子や電子などの世界では、一つの粒子について、位置と運動量、時間とエネルギーのように互いに関係ある物理量を同時に正確に決めることは不可能であること。1927年にハイゼンベルクが提唱。


   
[補説] 同時に正確に決めることができない位置と運動量、時間とエネルギーのような物理量の組み合わせを不確定性関係という。
(不確定性原理 デジタル大辞泉 )

  

図でAを0としCを1とすると、動いている状態は0と1の間にあって揺れ動いています。0でもなければ1でもない状態ですが、0にもなり得るし1にもなり得る状態です。このように状態が時間とともに変化するという考え方が「シュレーディンガーの猫像」と呼ばれます。



 運動は矛盾である

  

 ドイツの哲学者ヘーゲルは、弁証法を定式化し、矛盾の重要性を指摘しました。
ヘーゲルは、言います。

「ある物が運動するのは、それが今ここにあり、他の瞬間にはあそこにあるためばかりでなく、同一の瞬間にここにあるとともにここになく、同じ場所に存在するとともに、存在しないためでもある。運動は存在する矛盾そのものである。」  wiki「矛盾」より


見出し画 カンディンスキー「いくつかの円」