あらかね(仮)

いつか(絶対)開くぞ着物カフェ
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刺繍バカ一代

2013年03月26日 06時58分31秒 | 着物と小物
おはようございます。なな吉です。
ただいま外は雪が舞っている札幌からお送りしますよ。

先日「縞好き」を公言しましたが実はもう一つ好きなものがありまして
そう、タイトルの「刺繍」です。
これはねえ、もうねえ、ただただ好きなんです。

見ると胸がときめくといいましょうか、きゅううんとなるといいましょうか
理性が飛んでしまう、私にとって悪魔のごとき意匠なのです。

でも刺繍のものってお高いんでしょう?
そうです。お高いのです。。。

いままでの私の記事を読んで
「この人はお買い得なものばかり買っているなあ。
着物で高いものを買って後悔したことがないんじゃないか?」
と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、そんなことはありません。
これも着物あるあるだと思うのですけれど
「のぼせあがってつい買ってしまった、それもとても高いものを」
という経験がちゃんとあるのです。。。

本日はそんな私の理性を奪った憎くて愛しい刺繍のものをご紹介します。
はい、こちら総刺繍の袋帯です。



相良とスワトウの合わせ技となっております。
お値段はもう忘れてしまいましたが、たしか数十万だか二十数万だか。。。
前帯はこちらですよ。



いまから12年ほど前に某着物屋さんの催事で購入しました。
実はこのときある訪問着にも一目惚れをいたしまして
これがまた刺繍もので、すんごいお値段でしてね。
帯と訪問着を見ながら悶絶しておりましたら、販売員さんから
「じゃあ、この帯はお付けしますから」と悪魔の囁きが。。。

その前年勤めていた東京の会社を退職して札幌に戻ってきたワタクシ
無職でしたがなにせ東京賃金での失業給付をもらっていましたし
北海道の雇用状況をよくわかっていなかったのですね。
「なんとかなるだろう」と12回払いのローンを組んでしまいました。
そののちどれだけ大変な生活が待っているかも知らずに。。。

これがその12年でたった一度しか着る機会がなかった訪問着さんです。



写真うまく撮れなくてすみません。
でもなんか刺繍がいっぱいだなというのはお分かりいただけると思います。
撮影のため久しぶりにタンスから出してきましたが
いま見てもやっぱりこの刺繍は好きです。
支払いに苦しみましたがこの着物を嫌いにはなれません。
だって悪いのは身の程を知らなかった私なのですから。

この着物は私に「身の丈にあった買い物をしなさいね」
ということを教えてくれる戒めの着物でもあるのです。

なんか真面目っぽくなりましたね(照)

最後に私の「初めて着物」(一部分)をご紹介します。
これもやっぱり刺繍ものでした。



20代前半に誂えただけあってピンクがなんとも初々しい付け下げです。
いまの年齢では絶対着られない(いや着てはいけない)着物ですが
思い出深くて手放せずにいます。
お若い方に譲りたいとも思うのですが、果たしてこの小さい着物を着られる
平成生まれの女性がいるのかどうか。。。
我こそは!という方、コメントにてお知らせくださいね。





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