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デジタル時計のリペア

2016-01-22 | 日曜電子工作
 久々にトラブッて,しびれましたわ.

 結果的には,直ったのですけど,大変でした.
 以下箇条書き,

 1.16日(土曜日)の朝,時計を見ると朝の8時(JST)過ぎ.
   UTCが23時になっておらず,2時と表示されていた.

 2.アレレ,UTCの表示が久々にトラブッたか?

 3.以前に同様な事があったので,抵抗値を変えた箇所は判っていた.
   (同じトラブルだと思ったのが,後で大きな間違いだと気付くのですけどね.)

 UTCがどう表示されるかですが,UTCは時計として動いているのではなくて,カウンタです.
 時計部(JST)の10分と1分表示が,どちらも0(ゼロ)になった時,UTCのカウンタに1つプラスされる仕組み.
 だから,JSTとは-9の値からカウントしているだけで,トラブッていなければ,正確に-9時間表示している様に見えます.

 4.10分と1分表示の桁が「00」にならなくても1カウントされる.
   誤動作する時の値が不規則なので特定出来ない.

 5.0の判断(H/L)を行うTrのエミッタ側へ取付ている抵抗値を変えると
   正常に動作したり,症状が発生したりで動作が不安定.

 6.ロジック回路なので,両桁が0になる条件はハッキリしているが,H/Lの
   しきい値が安定していない? 原因がハッキリと特定出来ない.

 そんなわけで,抵抗値を増減させても完全に誤動作が直らないので,スイッチング動作用のTrを交換したけど,症状は同じ様子だった.
 (IC-AT500のトラブルは抵抗で直したけど,原因はTrの劣化だったから.)

 いよいよ寿命か,それとも作り直す?

     

 何だかラビリンスに入った感じで,芳しくない状態でした.
 ここまで来て,焦るとろくな事がないから,コーヒーブレーク.
 改めて回路図を見ると,時計用ICがLM8365,12.8MHzのTCXOが基準周波数で,それを分周して50Hzを作り,それが時計の基準パルスになってます.
 その為,一度セットすると月差±10秒以内です.

 作った頃は,時刻を確認すると,ほとんどズレがない正確さで,スッゲーって思っていたのですが,TCXO内蔵なんだから当り前ですわな.
 今だから色々と見えて来る事もありまして,これを作った頃は,UTC部のカウンタ回路は判りやすかったのだけど,TCXOってWhat? でしたからね.

     

 それと,久々に基盤の裏を見たけど,イヤハヤ,良く作ったわ.

 フト思い付いたのは,「そうだ,電源変えてみるか?」
 それまで使っていたトランス式ACアダプタを,秋月の9vスイッチングレギュレーターに交換してみた.
 すると,何事も無かったかの様に動き出したので,テストランをしばらく続けても全く誤動作していない.
 アレレッ?! オイオイ,ここまで来て原因は,↓コレかぁ?

     

 冷静に考えると,確かにトランス式ACアダプタは整流しているだけで安定化はしていない.
 DC5vを作る為にスイッチングレギュレータを使っているから大丈夫だと思っていたのですが,試しに交換したら,正常動作になったわけ.
 ACアダプタの経年変化で,ノイズや電圧変動が不定期に発生してロジック回路に誤動作を起こさせてしまったり,特定出来なかったのか? と判断しました.
 色々考えをまとめると,そんな気がしています.
 ハッキリとした原因追究したわけではないけどね.

     

 でも,ここまで来るのに,朝から始めて夕方までの丸一日かかってしまった.
 最初から,電源を疑うべきでしたわ.
 翌日まで,テストランを続けても,誤動作せずでして,テストランは無事終了.

 ちなみに,電源は予備でテストしたので,新たに購入する事にしています.
 それと,TTLは省電力タイプですけど,付加装置の電源にも使用している為,オリジナルの5vレギュレータが熱くなるので,UTC表示側にも5vレギュレータの追加と,ヒートシンクを取付ける予定.
 この時計,使い始めて10年以上は軽く過ぎてますから,結構タフですね.
 そんなわけで,秋月で電源とパーツを少し買って来たので次回帰って手直し予定.

 多少メンテナンスしたら,あとしばらくは大丈夫かもです.
 壊れたら,次回は Arduino で作るつもり.


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