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トップバンド用ロングワイヤーアンテナ

2006-10-24 | アマチュア無線
 8J7IWAKIではトップバンドの移動運用を2度行いました.
 アンテナはロングワイヤー(以下LW),1度目は,アイコムのオートアンテナチューナ(以下ATU)AH-2を試したところ,SWRが3以下にならず,マニュアルチューナの運用となり,アンテナが廻りの影響を受けてATUでは使えなかったと思っていました.2度目は,先週末の移動運用で画像の様な展開をしてみたのでした.ただし,これは調整後のおおよその寸法でして,最初は全長で40mのエレメントを展開していました.最初の長さは水平部23mが25m,10mは11mでした.4mの高さはアルミ製伸縮ポール,3mは移動地に立っていた標識用であろうポール(既に標識は朽ち果てて無い状態)エレメントの先端は木の枝へロープで止めています.金属製ポール類にはロープを使ってエレメントを1m程離して,金属に接触しない様にしています.

 アースは1本がアース棒を地面に埋め込み,残りの2本は¥100ショップ購入の20mの針金(φ1.2mm)を地面に這わせてみました.これでどうだとATUを動作させたところ,前回と変わらずSWRが3のまま.アース側を色々調整してみても大きな変化も無く,ATUでは使えないのか...と諦めていたのです.丁度,移動運用を見に来ていたローカル局が,エレメントが長いのでは? とのアドバイスがあり,確かに長いけどさぁ...とエレメントを折り曲げて電気的に短くしたところ,ATUがSWR=1.1まで下げる事が出来ました.さすが,経験者は強い.

 このATUは直島で使っていた際,7MHzより上のバンドって事で,グラスファイバー製5mの釣竿にエレメントを止めて使っていた奴でした.LWは1/4λとする事が頭から離れず,ただでさえ地上高の低いアンテナなので,輻射効率だけは上げたいと長いエレメントにしたのでしたが,逆効果になった様でした.

 無事,ATUが使えると思っていざQRVと思いきや,SWR=1.1になったのですが,今度は高周波の回り込みが発生.zLogでCW送信をすると,回り込み独特の符号の乱れが発生し,ATUのチューンが解除されてしまいます.30w程度まで下げると症状は無くなるので,最初はノートPCかと思っていたのです.試しに直接パドルを無線機へ取付けても,症状が発生するところを見ると,どうも無線機へ高周波が直接回りこんでいる模様.

 となると,疑うのはATUのコントロールケーブルへ飛び込んでいるかもしれない.ただ,対処出来るパーツも術も無く,結局,30wでトップバンドをオペレートする事となりまして,非常に不安定な状態の運用となってしまいました.ATUはつながっているケーブル全てを利用して波を乗せようとする為,ケーブルのコモンモード処理が不十分だと,今回の様なトラブルが発生する事を実感したのでした.

 先週のトップバンド運用は翌日の事もあり,19時~22時の3時間で帰宅した為,30局程度に留まり,個人的には不本意な結果でした.ただ,今回の経験から,自宅へトップバンド用スローパーを上げるつもりでいるので,リスクを減らす為にも,ATUを使わずにエレメントだけで調整するべきかと思っています.実は,回り込みでATUのチューンが解除されても,SWRが2程度に下がったままでしたので,追い込めばATU無しでもロングワイヤーとして使えた可能性もあったのでした.ただ,その時のコンディションと運用時間を考えて,そこまでしなくても感触はつかめたので,自宅でトップバンド運用の可能性が本気印で大きくなっています.

 それと,FT-817が妙に欲しくなって来ました.それは,湯ノ岳の頂上は非常に広いフラットスペースがありまして,展望台からLWを展開すればソコソコ面白い移動運用が出来そうな気がしているのです.ただ,駐車場から展望台まで約100mは徒歩になる為,発電機を持って歩く事より5w程度なら,車のバッテリーで十分使えそうだからです.ただし,LWと5wのトップバンド移動運用が何処まで可能性があるのかは,やってみないと判らない,私にとっては未知の世界ですけどね.もう少し暖かかくなったら考えましょう.ただ暖かくなったら,ローバンドの季節は終わってしまうのですが...


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