![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/3e/b35ede3416aec9d9c07c412d18c35b13.jpg)
昨日の試験電波送信中,IC-2KLに L.P.F. を取付ける事にしたのです.
Tr式リニアですけど,オールドファッションなので,内蔵 L.F.P. は最近の1kwリニアに比べると貧弱で心もとないです.![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
でも,しばらく使っていなかったので,SWRが28MHzだと∞に近い値になっていました.昔,ローカル局から譲ってもらったパドルで有名なベンチャーの L.P.F. YA-1 て奴.5kw PEP ,連続 1.5kw なので500w CW でも楽勝でしょうけど,いかんせ28MHzで使えないのは話にならない.
ってわけで壊れて駄目元でバラバラに.
このケース,ブラインドリベットで止めてあるから,ドリルを使って外しました.
知ってる人は知っているでしょうけど,YA-1の中身はこれ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/30/7c8c12ab0c6a074873c710432e873f32.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/bf/80aa1d7d5eb4ba7948767fbac72e48ce.jpg)
思った程,痛んでいませんね.
ただ,5kw PEP の割にはコンデンサ用絶縁シートと各ゾーンの仕切りには0.1mmあるかないかの厚さのテフロンシート(白い円盤状)でして,そんなんでエェン?
USAの製品ってダイナミックな作りですね,頑丈そうですが,適当ってところがチラホラと...![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
さて,とりあえず,全てバラした後,金属磨粉で磨きアルコールで拭いて組み直しました.同軸コネクタの芯線側のクリアランスがスカスカで,接触不良の原因と手持ちを探したのですが1個しかなく,1個は取替えましたが片側は後日って事で,現状のを使いました.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/7e/1efbe38b8096f9e8bf5f0486670323dc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f3/3fc5cdbd970d520ade4df3039119ef7a.jpg)
完成後,ダミーロード,アンテナアナライザーとLCメータを使ってチェック.
ところが,SWR=∞,エェーーーッ!? どうして? 試しにテスターで芯線側をチェックすると導通がない.ンナ,あほな.
まさかなぁ...でテスターでチェックすると,各ゾーンの仕切りをつないでいるφ3.5mm程度のインチネジの導通が悪い模様.そこで,M4のステンレス製トラスネジに交換.案の定,USAはインチネジだ,いいかげんにISOネジにしろよなぁ,ブツブツ...
ちなみに,職業柄,危険物の導通はボルト接合だけでは駄目って知ってました? 例えば2枚の板に絶縁物が挟んでいるとします.丁度,サンドイッチの様になっていたとして,それを止めているのが普通のボルトナットだとします,その状態で普通なら2枚の板が導通していると思うでしょうが,危険物では導通しているとは言えません.その間にジャンパー線(普通は端子つきのIV線)でつながなければなりません.それが消防法の規則です.だから,ボルト接合だけで導通しているのは,どうも信用ならないと思ってます.でも,構造的に出来ないのですから仕方ないとは思いますけどね.
話が横道に逸れました,戻します.
再び組み直してSWRのチェック,28MHzでSWR=3程度に改善,でもまだ使えない.そこで,筐体,真鍮板とテフロンシートで構成しているコンデンサ.真鍮板が板バネの様になっている.そうか,あのネジでコンデンサの容量が微調整出来る様になっているんだと発見.分解して判ったのだけど,エポキシ系の接着剤でロックされていたから,外からは調整が出来なかったはず.やはり,ネジを回すとSWRが変化する.
ってわけで,微調整した結果がこれ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/46/b1f6979bc9d4072712f7e789b539f512.jpg)
30MHzでSWR=1.35くらい.25MHzを過ぎる頃からSWRが暴れだす.これ以上は下がらないみたいなので,参考までにコンデンサの容量を測ったら526PF,他のコンデンサも同じくらいで納まっていました.バランスは取れたみたい.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/51/037e7a26f8c8fef16a74f0a20d1c6c5a.jpg)
まぁ,使えないわけではないから,このまま使う事にしたけど,さて,ケースはブラインドリベットで止まっていたから,どうやって取付けるかが問題.同じ様にリベット止めするとなると1セット購入する必要あり.タッピングビス使うかな.
そうそう,スペアナが無いから,L.F.P. 本来の性能は落ちたかもね.ただ,30MHzを越えると急激にSWR=∞になるから,減衰率もそう悪くはなさそうですけど.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/c8/9186d91b2d7c4fdc9d333c7fb23b0057.jpg)
アンテナアナライザー,ダミーロードとLCメータが今回の測定ツール.これしかないと言った方が正解かな.でも,おかげで,何とかメンテナンス出来ました.でも,この測定ツールの一つでも欠けていたら,適当にしていたところもあったでしょうね.
L.P.F. の不具合は,長年使っていなかった経年変化でコンデンサの容量が変わったのと,各ゾーン間のネジの接触不良と判断しました.今回手を入れたので,またしばらくは使えそうです.これパクったら,PEP 5kw とは言わないけど,500wクラスならOKの L.P.F. が作れそうです.後悔しているのは,ケースを開けた時に,コンデンサ容量を測定しておけば良かった事.あとで容量変化だと決定付け出来たはず.
そうそう,この2日間は試験電波を送信していました.
VVVが何処かで聞こえたとしたら,それは私かもね.
今日は L.P.F. をメンテナンスしながら送信してました.交信出来ないから呼ばれる事も無いので,ある意味,気楽でした.![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/good.gif)
Tr式リニアですけど,オールドファッションなので,内蔵 L.F.P. は最近の1kwリニアに比べると貧弱で心もとないです.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
でも,しばらく使っていなかったので,SWRが28MHzだと∞に近い値になっていました.昔,ローカル局から譲ってもらったパドルで有名なベンチャーの L.P.F. YA-1 て奴.5kw PEP ,連続 1.5kw なので500w CW でも楽勝でしょうけど,いかんせ28MHzで使えないのは話にならない.
ってわけで壊れて駄目元でバラバラに.
このケース,ブラインドリベットで止めてあるから,ドリルを使って外しました.
知ってる人は知っているでしょうけど,YA-1の中身はこれ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/30/7c8c12ab0c6a074873c710432e873f32.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/bf/80aa1d7d5eb4ba7948767fbac72e48ce.jpg)
思った程,痛んでいませんね.
ただ,5kw PEP の割にはコンデンサ用絶縁シートと各ゾーンの仕切りには0.1mmあるかないかの厚さのテフロンシート(白い円盤状)でして,そんなんでエェン?
USAの製品ってダイナミックな作りですね,頑丈そうですが,適当ってところがチラホラと...
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
さて,とりあえず,全てバラした後,金属磨粉で磨きアルコールで拭いて組み直しました.同軸コネクタの芯線側のクリアランスがスカスカで,接触不良の原因と手持ちを探したのですが1個しかなく,1個は取替えましたが片側は後日って事で,現状のを使いました.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/7e/1efbe38b8096f9e8bf5f0486670323dc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f3/3fc5cdbd970d520ade4df3039119ef7a.jpg)
完成後,ダミーロード,アンテナアナライザーとLCメータを使ってチェック.
ところが,SWR=∞,エェーーーッ!? どうして? 試しにテスターで芯線側をチェックすると導通がない.ンナ,あほな.
まさかなぁ...でテスターでチェックすると,各ゾーンの仕切りをつないでいるφ3.5mm程度のインチネジの導通が悪い模様.そこで,M4のステンレス製トラスネジに交換.案の定,USAはインチネジだ,いいかげんにISOネジにしろよなぁ,ブツブツ...
ちなみに,職業柄,危険物の導通はボルト接合だけでは駄目って知ってました? 例えば2枚の板に絶縁物が挟んでいるとします.丁度,サンドイッチの様になっていたとして,それを止めているのが普通のボルトナットだとします,その状態で普通なら2枚の板が導通していると思うでしょうが,危険物では導通しているとは言えません.その間にジャンパー線(普通は端子つきのIV線)でつながなければなりません.それが消防法の規則です.だから,ボルト接合だけで導通しているのは,どうも信用ならないと思ってます.でも,構造的に出来ないのですから仕方ないとは思いますけどね.
話が横道に逸れました,戻します.
再び組み直してSWRのチェック,28MHzでSWR=3程度に改善,でもまだ使えない.そこで,筐体,真鍮板とテフロンシートで構成しているコンデンサ.真鍮板が板バネの様になっている.そうか,あのネジでコンデンサの容量が微調整出来る様になっているんだと発見.分解して判ったのだけど,エポキシ系の接着剤でロックされていたから,外からは調整が出来なかったはず.やはり,ネジを回すとSWRが変化する.
ってわけで,微調整した結果がこれ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/46/b1f6979bc9d4072712f7e789b539f512.jpg)
30MHzでSWR=1.35くらい.25MHzを過ぎる頃からSWRが暴れだす.これ以上は下がらないみたいなので,参考までにコンデンサの容量を測ったら526PF,他のコンデンサも同じくらいで納まっていました.バランスは取れたみたい.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/51/037e7a26f8c8fef16a74f0a20d1c6c5a.jpg)
まぁ,使えないわけではないから,このまま使う事にしたけど,さて,ケースはブラインドリベットで止まっていたから,どうやって取付けるかが問題.同じ様にリベット止めするとなると1セット購入する必要あり.タッピングビス使うかな.
そうそう,スペアナが無いから,L.F.P. 本来の性能は落ちたかもね.ただ,30MHzを越えると急激にSWR=∞になるから,減衰率もそう悪くはなさそうですけど.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/c8/9186d91b2d7c4fdc9d333c7fb23b0057.jpg)
アンテナアナライザー,ダミーロードとLCメータが今回の測定ツール.これしかないと言った方が正解かな.でも,おかげで,何とかメンテナンス出来ました.でも,この測定ツールの一つでも欠けていたら,適当にしていたところもあったでしょうね.
L.P.F. の不具合は,長年使っていなかった経年変化でコンデンサの容量が変わったのと,各ゾーン間のネジの接触不良と判断しました.今回手を入れたので,またしばらくは使えそうです.これパクったら,PEP 5kw とは言わないけど,500wクラスならOKの L.P.F. が作れそうです.後悔しているのは,ケースを開けた時に,コンデンサ容量を測定しておけば良かった事.あとで容量変化だと決定付け出来たはず.
そうそう,この2日間は試験電波を送信していました.
VVVが何処かで聞こえたとしたら,それは私かもね.
今日は L.P.F. をメンテナンスしながら送信してました.交信出来ないから呼ばれる事も無いので,ある意味,気楽でした.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/good.gif)
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