![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/42/7ce8cbe658c03b6a81383f25f6ebe353.jpg)
本棚を整理していたら、アールト作品のCD-ROMが出てきた。 2002年、日本国内を巡回した「ア-ルトの住宅展」東京展(新宿、リビングセンターOZONE) で友人の建築写真家、ヤリ・イエッツオネン (Jari Jetsonen)からもらったものだ。
CD-ROMは、彼が写真を担当し、Aalto Foundation や Aalto Museum と協同で1999年のアールト生誕100年にあわせて製作されたものである。
アールトの15の住宅作品が600以上のスケッチや図面、写真で収められている。
CDーROM自体、充分堪能できる内容だが、僕がそれ以上に気に入ったのが木製 (白樺、航空合板)のCDケースである。
1枚の正方形の合板で、溝に沿って薄い蓋をスライドさせると中にCDが収められている。
ケースの側面 (小口) は合板の積層が強調されていて、スライド蓋を閉めると本体と一体になってしまう。
僕は、CDケースというと無味乾燥なアクリルのものしか知らなかったが、さすが木の国、森の国フィンランド! アールト作品にはピッタリの美しいCDケースである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/34/855bfbd3930a618d4fdaafa2d8978822.jpg)
厚さ9ミリの四角形の合板1枚という印象。
美しい写真(Villa Mairea) の帯は、封印もかねて後ろ側へとまわっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/37/72ced1592ee902df1a84d543a1e0a432.jpg)
厚さ4ミリの蓋を溝に沿ってスライドさせると、CDが現れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/42/b15fa8eefdbc34c699001580e5fc7c5c.jpg)
溝から外して、蓋を全開にした状態。
CDの廻りの4隅の丸い穴は,CDを取り出すときの手掛け。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9b/c526e13ad3ff4a595845b5e18f287409.jpg)
ケースの側面(小口)は、合板の積層が美しく表現され、
蓋を閉めると、あたかも1枚の合板のように見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/42/c4f6b00beb44a3f413b56e26c58bbe4c.jpg)
美しいBGMと共に600枚以上の図面や写真でアールトの
住宅作品が紹介される。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/dd/47f680a4612697660752dbfb9d69a33e.jpg)
収録作品のインデックス。
CD-ROMには「ヴィラ・マイレア」や「シュルツ邸」「メゾン・カレ」
「実験住宅」など15の個人住宅作品が収められている。
このCD-ROM詳細は、製作を担当した「opulensltd」のホームページを参照。
また、ホームページの注文(Order)ページから製品の購入も出来る。
価格は送料込みで68ユーロ(約9600円)又は68USドルとの事。
●2006年6月1日更新
先日、アールト基金(Alvar Aalto Foundation)のホームページを観ていたら、このCD-ROMが通常価格58ユーロのところ、税込みで40ユーロ(約5600円)で販売している。
販売ルートによって値段の差が随分とあるようだ。
【写真・撮影】 管理人