フィンランド建築・デザイン雑記帳

マスクは鼻まで覆って! ヘルシンキ中央駅、石像のマスクは間違っているよ!の指摘



フィンランドの友人と、メールのやり取りをしていて、コロナ感染予防が話題となり、マスクの話になった。
昨年の記事だけど とニュースの切り抜きを、送ってくれた。
僕たちも良く知っているエリエル・サーリネン(Eliel Saarinen, 1873-1950)の代表作、ヘルシンキ中央駅。 
正面玄関の両側に立つ、彫刻家 エミール・ヴィクストローム(Emil Wikström, 1864-1942)の「ランプを掲げる石像(Lyhdynkantaja-patsaat)」である。


ヘルシンキ中央駅 (1904-1914)
写真・撮影: 平山 達氏 (photo Susumu Hirayama)



フィンランドでは、長くマスクの効用に対して賛否両論があって、なかなかその評価が定まらなかったとの事。
フィンランド政府は、他の国からだいぶ遅れて、昨年の8月にマスク着用の勧告を出した。 
写真は、フィンランド鉄道会社(VR)が、政府のマスク着用の勧告を受け、PRの一環としてヘルシンキ中央駅の石像にマスクをつけたというもの。
ニュースの記事は 「鼻を出したマスク。 そのマスク着用は間違っているよ!」 という、ある女性からの訴えを紹介している。

以下、新聞の要約。
「ノキアに住む、エーヴァ・タルヴィカッリオさんという女性が昨年の10月下旬にヘルシンキを訪ねた。 
その帰り道、ヘルシンキ中央駅でマスクを着けた石像を見て、その着け方が間違っているのに気が付いた。 
左側の石像は鼻を出したまま、マスクを着けている。
その女性は直ぐに、その間違いをフィンランド鉄道に知らせた。 
フィンランドでもマスクは、鼻と口の両方が覆われるように着用することが勧められている。
鼻を出した石像のマスクは、重大な危険を広めてしまう とタルヴィカッリオさんは述べている」

というのがニュースの内容でした。 
その後の報道では、この女性が、とても重要な指摘をしたのに、フィンランド鉄道(VR)は、「間違いは分かっています。 近日中に主要駅のクリスマスイルミネーションを設置するので、それに合わせて、マスクの位置を修正します」との返事でしたと、フィンランド鉄道の認識の甘さに女性は怒っていた。



日本では、コロナ感染予防には、マスク着用が重要という知識は広く行き渡っている。 
「マスク着用は、ワクチン接種と同じぐらいの効果がある!」 と言う医者がいるほどだ。

「鼻を出してのマスク着用」など以ての外だが、僕の認識は、最近までフィンランド鉄道と同じぐらいにいい加減なもので、マスクから鼻を出している人を見かかても特に何も思わなかった。
先日、ニュースだったか新聞記事だったか、医療専門家の指摘を興味深く読んだ。

「鼻を出してマスクを着けるのは、適切ではありません。 自分の鼻から飛まつが出ていきますし、人が出した飛まつを吸い込むおそれもあります。
マスクの主な目的は、周囲に飛まつが広がるのを防ぐことです。 同時に、感染者からの大きな飛まつをブロックすることもできます。
人は一度に吸う空気の9割を鼻から取り込んでいます。 
鼻を出してのマスクは、マスク着けていないのと同じことになってしまいます」。

人間は、息するとき空気の9割を鼻から吸っている! との事。

ホントかいな?と確認してみた。 確かに僕は、呼吸の9割を鼻でしている!
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「建築」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
2022年
2010年
2007年
人気記事