今日は晴れ。今日は一旦は９時に目が覚めたものの、再び瞼を閉じてしまって、気が付くと枕元の時計の針は10時30分を示していた。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には澄んだ青空が広がっていて、東の空にひとひらの雲が浮かんでいる。窓を通して冷気が室内に伝わってくるかのように、ガラスが氷のように冷たかった。
ベランダの外に出てみると、強い北よりの風が吹いていて、団地の前庭の木々の枝が大きく揺れているのが見えた。日射しが燦々と降り注いでいて、太陽の光の温もりが感じられるものの、空気が冷たくて、強い風が体温を奪っていくかのように凍えるように寒い。外は塵ひとつ無いように見える空気が清々しく感じれるものの、こういう日は大抵、花粉が飛んでいることが予想される。いい天気だけに憂鬱でもある。
日中は快晴で、上空には突き抜けるような青空が広がった。午前中に浮かんでいた雲も強い風が吹き飛ばされたようである。昼間の最高気温は11℃で湿度が低く、強い北西風が吹いている。西の地平線付近には山々の姿がくっきりと見えていて、白く冠雪した富士山が日射しに輝いていた。
午後、買物のために外出する。外に出ると、燦々と降り注ぐ日射しとは裏腹に強く吹きすさぶ風が身を切るように寒い。地平線付近がほのかに黄色く見えるのは気のせいか。花粉がかなり飛んでいるらしく、マスクは手放せず、目もむず痒かった。
そろそろ春の訪れも実感できるようになったので、春物の薄手のアウターを探しに行くことにした。まずは電車に乗って武蔵境駅に到着すると、駅南口にあるスーパー「イトーヨーカドー 武蔵境店」に行ってみる。ユニクロやＧＵと異なり、いわゆるフードが無いアウターがこの店にはある。２階にある紳士服売り場で大きなサイズを扱っている売り場に行くと、いくつかの商品を試着してみた。
店員によると、今は冬物の処分市をやっていて、春物はこれから入ってくるとのこと。まだ薄手のアウターは商品数が少ないこともあって、選択肢も少ない。３月の上旬にまた買物に来ることにして、店を後にした。
電車に乗って立川駅に移動する。先週に引き続き、立川駅周辺の商業施設で、買物のために店を廻っては試着をしたりしていると、だんだんと気分的に疲れてきた。そこで、休憩と気分転換を兼ねてお茶をすることにする。駅北口にあるルミネ立川に入ると、１階にあるドーナツ屋「クリスピークリームドーナツ 立川ルミネ店」に入店した。
店内はそれほど混んでいなかった。奥のテーブル席を１つ確保すると、店先に廻ってレジ待ちの行列の最後尾に付いた。行列に並びながら、ショーケースの中を覗く。先日食べたキャンペーン「LOVE CHOCOLATE！」のドーナツが今日は５種類並んでいる。そこで、今日はまだ食べていない期間限定ドーナツ「オールドファッション チョコケーキ」を注文することにした。ドーナツ１個では足りないので、更に「パンプキン ミルク」を注文することにする。今日は思いの外、寒いので、ドリンクは「ココア（ホット）」のトールサイズを注文することにした。
店員に「『オールドファッション チョコケーキ』は温めますか？」と聞かれて、頷いた。スマホでアプリを起動させるとクーポンを表示させ、レジで代金を払う。レジでドーナツと紙おしぼりの載ったトレーを受け取り、奥のカウンターでドリンクを受け取った。更に紙ナプキンとマドラー、先割れスプーンを１つずつトレーの上に載せて、確保したテーブル席に運ぶ。
紙おしぼりで手を拭くと、最初に「ココア」を飲む。
カップの蓋を開けると、ココアの甘い香りが鼻腔に広がった。冷たい空気で緊張した肌が温かくて甘い香りに弛緩していくのを感じながら、ココアを飲む。胃袋の中からリラックスした気分で、シートの背もたれに身を委ねた。ココアを飲んで、少し落ち着いたところで、ドーナツを食べることにする。
最初に食べることにしたのは「オールドファッション チョコケーキ」である。
「オールドファッション チョコケーキ」はガーナ産カカオブレンドのココアパウダーを練り込んだケーキ生地にチョコをコーティングし、薄く削ったチョコを華やかに飾ったドーナツである。
ドーナツの生地に先割れスプーンを突き刺すと、ドーナツの生地が割れた。温めたチョコオールドファッションは生地が柔らかくなって、脆くなっている。そこで、スプーンでドーナツ生地を切って口に運ぶ。
サクサクとした歯応えのチョコオールドファッションの生地にコーティングしたチョコのほんのりビターな甘さが重なって、チョコ好きにはたまらない味わいである。削ったチョコは温められることによって、舌の上でフワッととろける。ココアとビターチョコのバランスが良くて、食べ応えがあって美味しかった。
ドーナツを１個食べたところで、少し「ココア」を飲んだ。続いて、「パンプキン ミルク」を食べることにする。「パンプキン ミルク」はキャンペーン「LOVE CHOCOLATE！」のドーナツではないが、ココアパウダーを練り込んだチョコ生地のハートドーナツにミルククリームを詰め込み、表面にはパンプキンでラインを描いて、パウダーシュガーを振りかけたドーナツである。
このドーナツは紙でドーナツを挟んで食べることにした。ドーナツにかぶりつくと、中から濃厚でミルキーな甘さのミルククリームが口の中にあふれ出てくる。コクのある優しい甘さのミルククリームはチョコ生地のビターな甘さと合わさって、ほどよい甘さが美味しい。表面のパンプキンチョコがカリッとした食感でアクセントになっている。パウダーシュガーの甘さが全てをまとめ上げていて、ドーナツに一体感を与えているようである。
２つのドーナツを食べてしまうと、再び「ココア」を飲んだ。ドーナツのチョコ生地の甘さが「ココア」の甘さと合わさって喉の奥に消えていくと、口の中がココアの甘さで満たされる。少し気分が落ち着いたところで、少し活字が読みたくなった。デイパックの中から文庫本を取り出すと、「ココア」を飲みながら本を読み始める。
紙コップの中の「ココア」が無くなったところで、帰り支度をして店を出た。ルミネ立川の中を通って、立川駅のコンコースに出ると、改札に入って、中央線下りホームに降りる。目の前の豊田駅行きの電車に乗ると、終点まで乗って行った。
豊田駅に到着すると、駅北口にあるイオンモール多摩平の森で買い物をして帰宅の途につく。電車で日野駅に着くと、既に日が沈んでいて、西の空は夕日で赤く染まっていた。東の空から天頂付近までは濃藍色の空が広がっていて、濃藍色から赤色へのグラデーションが美しい。天頂付近には痩せた半月が浮かんでいて、煌々と光を放っていた。
夜、ゴミを出すために外に出た。上空には澄んだ暗い空が広がっていて、西の空高く、半月が浮かんでいる。月の周囲には煌めく星が散らばっていた。夜になって、風が弱くなってきていたが、気温がぐっと下がってきていた。
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