3連休初日の今日は曇りときどき晴れ一時雪。昨夜は寝るのが遅かったことも祟って、目が覚めたのは10時過ぎだった。慌ててカーテンを開けると、窓の外は既に明るくなっている。上空には青空が広がっていて、所々に薄い雲が広がっているものの、日射しが燦々と降り注いでいた。窓を開けると、外のヒンヤリとした空気が室内に流れ込んでくる。空気は冷たいものの清々しく、早春の気配が感じられた。
今日は藤沢の実家に行くことにしている。昼前になって西の方から雲が広がってくると、日射しが無くなってきた。家を出ると、東の空は雲が切れていて青空が見えているものの、上空は白い雲で覆われていて、粉雪が音も無く舞っている。サラサラとした雪は服の上を滑るように下に落ちていく。氷のように冷たい風が吹いていて、指先がかじかむように感じられた。
日野駅から電車に乗って藤沢に向かう。乗り換えのために下車した町田駅周辺はは上空に薄い雲が所々に広がっているものの、青空が広がっていて、眩しいほどに日射しが降り注いでいた。町田からは小田急線で藤沢に向かう。藤沢駅に到着すると、上空には雲が広がっていて、湿雪がパラパラと降っていた。
昼間の最高気温は10℃で湿度が低く、南よりの風が吹いている。しばらくすると雪は止んだ。北の空を見渡すと、雲が切れて青空が見えた。湿った海風が凍えるように冷たく、ヒンヤリとした空気がシャーベットのようにシャキシャキと感じられる。午後になって風向きが北よりに変わると、次第に日が射してきて、雲を南に押しやるように青空が広がってきた。
夕方になって帰宅の途につく。日が沈んで、上空は暗くなっていた。透き通った濃藍色の空に1つ2つ星が輝いている。昼間よりもぐっと気温が下がって、乾いた風が冷たくなっていた。本鵠沼駅から小田急江ノ島線の電車に乗って町田に出ると、JR横浜線に乗り換える。八王子駅で東京行きの中央線の電車に乗り換えた。
ちょっと喉が渇いた。家に帰っても良いが、その前にちょっと寄り道してお茶をしていきたい気分である。豊田駅で電車を降りると、改札を抜けて駅北口に出た。イオンモール多摩平の森に入ると、エスカレーターを昇って、右手にあるカフェ「スターバックスコーヒー イオンモール多摩平の森店」に入る。
店内は比較的空いていた。レジ脇のテーブル席が空いていたので、テーブル席を1卓確保し、レジに向かった。
レジ脇のショーケースの中を覗く。ショーケースの中には今月15日に発売になったケーキが並んでいた。注文することにしたのは「みかんとミルクのタルト」である。レジに進むと、ドリンクを注文する。ドリンクはケーキと同じく今月15日に発売になった「白桃と桜わらびもち フラペチーノ」のトールサイズとした。フラペチーノは店内用のグラスに淹れてもらうことにした。
代金をスタバカードで支払うと、ケーキの載ったトレーを受け取った。トレーを持って奥のカウンターに行き、グラスに注がれたフラペチーノをトレーの上に載せる。更に冷水とスプーンをもらい、トレーを持って確保したテーブル席に運んだ。
席に座ると、さっそく紙おしぼりで手を拭く。続いて「白桃と桜わらびもち フラペチーノ」を飲むことにした。
「白桃と桜わらびもち フラペチーノ」は上品な味わいで幅広く愛される白桃をベースに、繊細な桜風味のわらびもちを合わせた、春らしい色合いとみずみずしさが特徴のフラペチーノである。グラスの底にSakuraわらびもちを入れ、ボディには白桃フレーバーとホワイトモカを合わせたフローズンドリンクを注ぎ入れ、トップに浮かべたホイップクリームにSakuraストロベリーソースをたっぷりとかけて、Sakuraフレーバーパウダーをトッピングしている。柔らかな桜色のボディは儚げに咲き誇る桜の姿に重なっている。
フラペチーノに紙ストローを挿して、勢いよく吸い込んだ。グラスの底に溜まったSakuraわらびもちが勢いよく口の中に飛び込んでくる。ふんわりと桜の花の香りをまとった、ぷるぷる食感のSakuraわらびもちの後から上品な味わいの白桃とコク深いホワイトチョコレート風味の合わさったフローズンドリンクが口の中に流れ込んできた。
上品な甘みの白桃フレーバーはみずみずしく奥ゆかしい味わいで、クリーミーなホワイトチョコレートの風味と溶け合う奥深くミルキーな味わいが美味しい。Sakuraわらびもちのぷるんとした食感が食感のアクセントになっている。白桃に桜がふわりと香り、春の香りを感じられる和スイーツのようなフラペチーノで美味しい。
ストローから口を離してスプーンでホイップクリームを口に運ぶ。ホイップクリームにかけられたSakuraストロベリーソースはいちごフレーバーの華やかな味わいにほのかに香る桜の風味を組み合わせたソースで、ストロベリーやラズベリーの香りをアクセントに加えているとのこと。いちごやラズベリーフレーバーのSakuraフレーバーパウダーも加わって、彩りと華やかな香りで春を感じられる。
「白桃と桜わらびもち フラペチーノ」を半分くらいまで飲んでしまったところで、ケーキを食べることにした。
「みかんとミルクのタルト」はタルト生地の上にタルトクリームとオレンジソースを載せてミルクムース、スポンジスライスを重ね、タルトクリームにみかん果肉をトッピングしたケーキである。
ケーキにフォークを入れて口に運んだ。一口食べると、みかん果肉の甘酸っぱくてジューシーな風味が口いっぱいに広がった。しっとりしたタルトクリームにトッピングされたみかん果肉はみずみずしく、フルーティーな柑橘系の甘さで爽やかな味わいである。ミルクムースがさりげなく脇役に徹しており、さっくりとした食感のタルト生地がケーキにボリューム感を与えていて、食べ応えも満喫できた。
ケーキを食べてしまうと、再び「白桃と桜わらびもち フラペチーノ」を飲む。ちょっと落ち着いたところで、デイパックの中から文庫本を取り出して、「白桃と桜わらびもち フラペチーノ」を飲みながら本を読んだ。
やがて、フラペチーノの入ったプラスチックカップが空になると、冷水をグラスの中に注ぎ、グラスの中のクリームを溶かしながら冷水を飲む。冷たい水で口の中がサッパリとした気分になった。
グラスの中の冷水が無くなったところで、文庫本をデイパックの中にしまいこむ。いい気分転換が出来た。食器を返却して店を出ると、家に帰ることにした。
豊田駅から電車に乗り、日野駅で下車する。電車を降りると、改札を抜けた。駅の外に出ると、上空には雲ひとつ無い澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いているのが見える。深く呼吸をすると、鼻の奥が痛いくらいに空気が冷たく感じられた。