ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ダーウィンの悪夢

2007-12-11 | 映画 タ行


タンザニアの美しい湖に放流された一匹の肉食魚は、やがて他の魚を駆逐して増殖、EUや日本への輸出産業で町は潤った。しかし同時に、貧困、売春、エイズ、ストリートチルドレンなど悪夢のような惨劇が、まるでドミノ倒しのように連鎖。“弱肉強食”のグローバル経済の恐るべき本質を、情け容赦なく暴いた衝撃のドキュメンタリー!

ダーウィンの悪夢 2004年/ベルギー/フーベルト・ザウパー




まず思うのが、政府は何をやってんだ??ってことですよね~。
支援物資にすがるのも、急を要すのならば仕方ないけど、その先のことを考えて手を打たないと、いつまでも先に進めないし変わらないと思うのは、あまりにも事情を知らなすぎる者の勝手な言い草なんでしょうかね~?

じゃ~、ちょっと自分の周りのことに目をやってみるならば、タンザニアの人々は食べる物もなく、EUや日本に輸出した魚の残骸を食べているというのに、賞味期限の偽装に目くじら立てて(そりゃ~、偽装はけしからんけども!!)、結局、食べ物を捨ててしまっているという状況が恥ずかしく思えました。

どうして、余るだけ造ったり売ったりするんだろう?
去年、新聞やスーパーで見かけた広告で、賢い主婦は手前から取る・・・とかなんとかってありましたけど、あれは疑問でした。
スーパーが仕入れ過ぎるから賞味期限切れの商品が出るワケで、どうしてそれを客のせいにするんだろうって思います。
余るだけ仕入れることはないと思います。売り切れたなら次の日に仕入れればいいことじゃないですかね?
同じく賞味期限の偽装だって、余るだけ造る必要ないと思います。
スーパーもメーカーも、必死で売って自分が潤うことしか考えていないってことですよね。
もっと地球規模や将来のことも考えて、食べ物を無駄にしないことを造る側、売る側が考えるべきじゃないですかね~?
もちろん、消費者も同じだと思いますよ。
食べきれないだけ買うことはないと思います。
魚の頭と骨、しかもウジが湧いているようなものしか食べられない状況を見てしまうと、他にいろんな問題はあったとしても、この日本の状況に恥ずかしさを感じてしまいました。

食べ物とは別に、HIVの感染と暴力についても、どうにかならないものかと思いました。
HIVに感染した夫が死んでしまった為に売春するしか方法がない妻、それを買う男たちはまた感染し・・・。
挙句に、HIVのために性行為が行えない為に暴力で欲求を満たす男たち・・・。
人間として生きることは許されないんだろうか・・と、本当にどうにもならないんだろうか・・と、嘆きたくなったけど、もっと現実的にやはり政府を動かすことこそ必要で、だからこのドキュメンタリー映画が作られたのかな~と、そんなことを思いました。

この記事についてブログを書く
« どろろ | トップ | マリと子犬の物語 »

映画 タ行」カテゴリの最新記事