ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

怒り

2017-04-06 | 映画 ア行


ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、『怒』の血文字が残されていた。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。

怒り 2016年/日本/李相日





『バベル』であり、市橋達也であり、なんだか、真似っこのような寄せ集めのようなでオリジナル感が感じられず、失礼ながら、若干の不快感が残りました。
犯人は誰なんだろう?と、それだけが知りたい…、本当にそれだけだったなーと思います。

愛子は障害がある設定のようですが、あの喋り方はその障害を表現しているのか?
全編、彼女のエピソードだったら、正直、辛かったなーと思いました。
そして、あの大泣きも障害を表現しているのでしょうか?
日本人はあそこまで泣きわめくことってできないと思うので、あれが障害を持つ人の演技ということになりますか。
渡辺謙は相変わらず、まず渡辺謙を演じてから役を演じているように感じるので私は好きではありません。
今回は若干、渡辺謙を抑えているかな?と思われるところもありましたが、それでも、どうしても、なんか嫌なんですよねー(笑)。
松山ケンイチ、彼も苦手だったのですが(笑)、先日、ドラマの医者役の演技を見て苦手意識がなくなったので、今回、先入観なしで見ることができました。

妻夫木くん、頑張っているなーと感じました。
綾野剛は特に印象は残らないです。

さて、沖縄…。
森山未來、犯人と判明する前の段階で、もうちょっと不気味さがあれば完璧だったなーと思いました。
ですが、あまりヒントを与えてしまっては…ということを考えるとギリギリ演じていたのかなーと思え、そうだとすれば、素晴らしいなーと思います。
広瀬すず、甘ったるい演技は「?」でしたが、レイプされるシーンや、その後の絶叫は「おー!」でした。
で、あの少年がいいですねー。
演技が素晴らしいわけではないですし、どちらかというと沖縄のイントネーションに意識が持っていかれたというのもありますが、
きっと、存在感があるんだなと思いました。

と言った感じで、結局、役者さんたちの演技にしか印象に残らなかったような?
でも、こうして整理してみると、冒頭に書いた不快感というのは、お話よりも演技に対する不快感だったのかも?ですね(失礼!)。
あ!唯一、池脇千鶴が「いいね〜」と思いました(なんとなくフォロー?)。
で、結局、犯人は何に怒っているんだろう?とテーマが読み取れず残念な私でした。

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