ロビーでテープレコーダを持っている人のうわさを聞き、彼の部屋におしかけ借りる。
テープレコーダを持ってくるなんてなんて気が利いてるんだ。
ここのホテルは番号によって、使うエレベーターが違う。
しかもエレベータは乗った所の側面から降りるようになっている。
要するに出入り口が2箇所、エレベータの中に存在するのだ。
しかもそれぞれ40センチほどの段差がある。
おすボタンを気をつけないと自分の部屋にはいけない。
さらにエレベータ内の二方向には壁がない。
つまり動いている時は二方向の壁は常に動いているのだ。
そして止まると壁にそなえつけてあるドアを自分でおして外にでる。
部屋に戻りすぐにテープに声を吹き込みはじめた。
ヨーロッパのホテルには今もこういうエレベーターがあるのだろうか。
壁がつねに動いているというのはやはり危ないといえばあぶない。
でもそれがヨーロッパだと思えば納得してしまうところもある。
しかし旅行中になんやらとんでもないことをしている。
こういう馬鹿なことをしているのはグループでたぶん私達だけだっただろう。