Ｈ美ちゃん恐るべし その１

さて。

取り敢えず、今はムカツクことが別にないので。

昔話でもしてみましょうか。






２０代前半の頃。

職場にＨ美ちゃんと言う同期がいました。

とりあえず仲良くなり、プライベートでも遊んでいたのですが・・・。

一緒にいるうちに、Ｈ美ちゃんに対して、

『あれ？この子、ちょっとヘンかも？』

と思うことが時々あり。

それでも、毎日職場で顔を合わせるのだし・・・と、その場その場でちょっとムカついても聞き流していました。



そんなある日。

「洋服買いに行きたいから、日曜日付き合ってくれない？」
と、Ｈ美ちゃん。

その頃には、あまりプラベートでは付き合いたくなくなっていたので、それとなく断ったのですが、どうしても一緒に来てほしいというのでＯＫしました。



日曜日の朝。

Ｈ美ちゃんから電話がありました。

「今日ね～。やっぱり買い物やめた。だから、いいわ。また今度付き合って！」




はい？

無理矢理誘ったのは、そっちだよね？

ってか、「いいわ」ってなんだよ？

まずは「ごめんなさい」じゃないのかよ？　　








全然悪いとも思っていないその態度に唖然として、ただ、

「あ、そう。」

としか言えませんでした　　












で、当日ドタキャンした理由が、なんだったと思います？




彼女曰く。

「昨日、私がいない時に、家に男の人から私に電話があったんだって。」
「それで、母親が名前を聞いたら、名乗らずに切っちゃったんだって。」

（まだ携帯電話がない頃のお話なので）



『あ～、何かの勧誘？いるのよね～、同級生ですとか言って何か売りつけようとする輩が。』
『けど、それとドタキャンと、なんか関係あるの？』

なんて思っていると。



「もしかしたら、私のことを好きな人かもしれないじゃない？」

「私に告白するつもりだったかもしれないでしょ？」

「また、かかってくるかもしれないから、今日は家にいたいの！」



　　　　





私には、彼女は理解できません