評価:★★★【3点】
実話を元にスターリン亡き後の主導権争い勃発。
◇
1953年、政敵を次々と粛清し、長年にわたって
権力をほしいままにしてきたソビエト連邦連邦共産党書記長
スターリンが、一人で自室にいるときに発作を起こす。
やがて意識不明で倒れているところを発見されるが、
集められた側近たちは責任が及ぶことを恐れて右往左往するばかり。
そうこうするうちスターリンは後継者を指名することなく
息を引き取ってしまう。
すると側近たちは国葬の準備もそっちのけで、
スターリンの後釜を狙って卑劣で姑息な権力闘争を
繰り広げていくのだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレに要注意!!!】
ソ連の独裁者スターリンが倒れ側近たちが急遽集結するところから
この物語の火ぶたは切られる。
概ね事実に基づいているものの要所はほとんどブラックネタ祭り。
ポスト・スターリンはいったい誰なのか。。。
国葬の裏で繰り広げられる人間模様が最大限デフォルメされ
実在した登場人物ばかりなのでやり過ぎな印象は受けるが
ここまで徹底してくれれば逆に潔くて心地よくなってくる(笑)
卑劣で姑息という言葉がまさにピッタリの彼ら側近たち。
命がけの泣き笑いをソビエト連邦共産党の悲喜劇として
歴史をこういう形で覚えるのも、ある意味アリなんじゃないか。
【今週のツッコミ】
・独裁者スターリンの重要な側近で党内第2位の男は
リーダーシップがないマレンコフ。
・そのマレンコフを影で操っているのがNKVD警備隊最高責任者ベリア。
・それに対抗するのが中央委員会 第一書記のフルシチョフで
他の大臣らを囲って勢力を広げようとする。
・この主要3人が物語の中心となり最初から様々な手を使い
シュールな世界感を最大限表現している。
・意外に目立たなかったオルガ・キュリレンコ。
・最初、スティーヴ・ブシュミがどこにいるのか分からなかった。
それくらい特殊メイクがすばらしい。
・圧力的なベリヤに手を焼くフルシチョフは陰で手ぐすね引いて
上手く出し抜くことに成功。
・国葬の準備中、亡がらスターリンの取り扱いが雑すぎる。
ホコリを払っとけって。。。(笑)
・ベリアは強引に連行されその場で射殺される光景は結構グロイ^^;
国家反逆罪という名目のなかに少女への性的暴行の追加が笑える。
・これある程度、史実としてのスターリン事前情報入れておかないと
劇中に置いていかれてしまう。
----------------------------------------------------------------
監督:アーマンド・イアヌッチ
脚本:ファビアン・ニュリ/アーマンド・イアヌッチ/デヴィッド・シュナイダー
音楽:クリストファー・ウィリス
出演:スティーヴ・ブシュミ/サイモン・ラッセル・ビール/パディ・コンシダイン
『スターリンの葬送狂騒曲』
実話を元にスターリン亡き後の主導権争い勃発。
◇
1953年、政敵を次々と粛清し、長年にわたって
権力をほしいままにしてきたソビエト連邦連邦共産党書記長
スターリンが、一人で自室にいるときに発作を起こす。
やがて意識不明で倒れているところを発見されるが、
集められた側近たちは責任が及ぶことを恐れて右往左往するばかり。
そうこうするうちスターリンは後継者を指名することなく
息を引き取ってしまう。
すると側近たちは国葬の準備もそっちのけで、
スターリンの後釜を狙って卑劣で姑息な権力闘争を
繰り広げていくのだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレに要注意!!!】
ソ連の独裁者スターリンが倒れ側近たちが急遽集結するところから
この物語の火ぶたは切られる。
概ね事実に基づいているものの要所はほとんどブラックネタ祭り。
ポスト・スターリンはいったい誰なのか。。。
国葬の裏で繰り広げられる人間模様が最大限デフォルメされ
実在した登場人物ばかりなのでやり過ぎな印象は受けるが
ここまで徹底してくれれば逆に潔くて心地よくなってくる(笑)
卑劣で姑息という言葉がまさにピッタリの彼ら側近たち。
命がけの泣き笑いをソビエト連邦共産党の悲喜劇として
歴史をこういう形で覚えるのも、ある意味アリなんじゃないか。
【今週のツッコミ】
・独裁者スターリンの重要な側近で党内第2位の男は
リーダーシップがないマレンコフ。
・そのマレンコフを影で操っているのがNKVD警備隊最高責任者ベリア。
・それに対抗するのが中央委員会 第一書記のフルシチョフで
他の大臣らを囲って勢力を広げようとする。
・この主要3人が物語の中心となり最初から様々な手を使い
シュールな世界感を最大限表現している。
・意外に目立たなかったオルガ・キュリレンコ。
・最初、スティーヴ・ブシュミがどこにいるのか分からなかった。
それくらい特殊メイクがすばらしい。
・圧力的なベリヤに手を焼くフルシチョフは陰で手ぐすね引いて
上手く出し抜くことに成功。
・国葬の準備中、亡がらスターリンの取り扱いが雑すぎる。
ホコリを払っとけって。。。(笑)
・ベリアは強引に連行されその場で射殺される光景は結構グロイ^^;
国家反逆罪という名目のなかに少女への性的暴行の追加が笑える。
・これある程度、史実としてのスターリン事前情報入れておかないと
劇中に置いていかれてしまう。
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監督:アーマンド・イアヌッチ
脚本:ファビアン・ニュリ/アーマンド・イアヌッチ/デヴィッド・シュナイダー
音楽:クリストファー・ウィリス
出演:スティーヴ・ブシュミ/サイモン・ラッセル・ビール/パディ・コンシダイン
『スターリンの葬送狂騒曲』
これ、面白かったですね。
究極の「物言えば唇寒し」の時代だったのですねぇ。が、それを面白く描いていましたね。
どうもロシア(ソ連)ってこういうイメージがついてしまいます。
これホントにいいの?でしたよ。
当人たちはすでに他界してるとはいえ、親族はいますからね(笑)
そうそう、ロシアってある意味ナチスよりも謎の多い国かも^^;
スーパー級に個性的なキャラを演じる俳優たちが皆素晴らしかったです。
MY BESTに入れたいです!
実際も概ねこんな感じだったのでしょうかね~
でも、こういうのって政府に限らずどこの会社でもありそうだなと思いました。
お!マイベストに入ったんですね(笑)