
評価:★★★☆【3,5点】
“愛と希望どちらを捨てるか”って、二者択一かよ!(笑)
それはさて置き、ラストの急展開は余りに酷いが気持ちはわかる。
◇
とある架空の世界のカナダ。
そこでは新政権が誕生し、新たな法案が可決され物議を醸す。
それは、発達障がいの子どもを持つ親が、
法的手続きを経ることなく養育を放棄して、
施設に入院させることができるという法律。
この法律が、やがて一組の母子の運命を大きく左右していく――。
15歳になるADHD(多動性障害)の息子スティーヴを抱える
シングルマザーのダイアン。
矯正施設から退所したばかりのスティーヴは、常に情緒不安定で、
一度スイッチが入ってしまうと、まるで手に負えなくなってしまう。
そんなスティーヴとの2人暮らしにすっかり疲弊してしまうダイアン。
そんな中、ひょんなことから母子は隣に住む女性カイラと親しくなっていく。
彼女との交流を重ねることで、母子の張り詰めた日常は、
少しずつ落ち着きを取り戻していくかに思われたが…。
<allcinema>
◇
スクリーンの左右をバッサリ切り落とし、画面を正方形にしたことで
無駄な情報を遮断しひと家族の物語だけに集中させている。の
今や映画界は『バードマン』しかり、新手の手法が渦巻いているわけだが
これはこれで昔ながらのテレビ放映のようで、特に違和感は感じなかった。
夫と死別し女手一つで育てた我が子がADHD(多動性障害)という
難病と診断され、チョットしたきっかけから暴力的になる。
それが年齢を重ねるごとに重くなり、今ではとても手に負えない状態。
そんな息子が強制退院させられ、親子が如何に普通の生活を取り戻すのか。
映画は貧困層の家族が懸命に生きる姿を追っている。
家庭内暴力、貧困と気の滅入るような物語の中にひとつの光が!
隣家に住む女性の存在だった。
この映画は、その女性が家族と接触してきてから希望が見えることに。
ワタシ的には、この女性こそ本作品の主人公ではないかと思っている。
【今週のツッコミ】
・そもそもだが、近未来SF物語と勝手に予想したワタシが悪かった(爆)
あらすじに“新政権による新たな法案”なんてこと書いてるから
てっきり、共産国家に虐げられるひとつの家族だと思ってた(アンタだけだろ)
・ADHD(多動性障害)の息子を演じたアントワーヌ・オリヴィエ・ピロン。
この子の演技が自然すぎてリアル番組を見ているようだった。
『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの再来か。
・タフな母親像は『ママはレスリング・クイーン』に通じるものがある。
未見ですけど(おい)
・学校の教諭をしていた隣家のカイラの個人授業をいちど受けてみたい。
吃音症がいつの間にか治ってしまうくらいスティーヴに癒されたのか
しかし、家に帰ると再発するのは自への価値観がそこにはないからか。
・長距離移動のときのトイレタイムはサプライズが待っている^^;
あれはいつ決心したのだろうか。
たぶん、ショッピングモールの一件からでしょうね。
・施設から母宛に電話中、カメラが徐々にズームアウトしていくと
そこにショッキングな全体像が露わとなる。この演出は秀逸だった。
----------------------------------------------------------
監督:グザヴィエ・ドラン
脚本:グザヴィエ・ドラン
音楽:ノイア
出演:アンヌ・ドルヴァル/スザンヌ・クレマン/アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン
『Mommy/マミー』
“愛と希望どちらを捨てるか”って、二者択一かよ!(笑)
それはさて置き、ラストの急展開は余りに酷いが気持ちはわかる。
◇
とある架空の世界のカナダ。
そこでは新政権が誕生し、新たな法案が可決され物議を醸す。
それは、発達障がいの子どもを持つ親が、
法的手続きを経ることなく養育を放棄して、
施設に入院させることができるという法律。
この法律が、やがて一組の母子の運命を大きく左右していく――。
15歳になるADHD(多動性障害)の息子スティーヴを抱える
シングルマザーのダイアン。
矯正施設から退所したばかりのスティーヴは、常に情緒不安定で、
一度スイッチが入ってしまうと、まるで手に負えなくなってしまう。
そんなスティーヴとの2人暮らしにすっかり疲弊してしまうダイアン。
そんな中、ひょんなことから母子は隣に住む女性カイラと親しくなっていく。
彼女との交流を重ねることで、母子の張り詰めた日常は、
少しずつ落ち着きを取り戻していくかに思われたが…。
<allcinema>
◇
スクリーンの左右をバッサリ切り落とし、画面を正方形にしたことで
無駄な情報を遮断しひと家族の物語だけに集中させている。の
今や映画界は『バードマン』しかり、新手の手法が渦巻いているわけだが
これはこれで昔ながらのテレビ放映のようで、特に違和感は感じなかった。
夫と死別し女手一つで育てた我が子がADHD(多動性障害)という
難病と診断され、チョットしたきっかけから暴力的になる。
それが年齢を重ねるごとに重くなり、今ではとても手に負えない状態。
そんな息子が強制退院させられ、親子が如何に普通の生活を取り戻すのか。
映画は貧困層の家族が懸命に生きる姿を追っている。
家庭内暴力、貧困と気の滅入るような物語の中にひとつの光が!
隣家に住む女性の存在だった。
この映画は、その女性が家族と接触してきてから希望が見えることに。
ワタシ的には、この女性こそ本作品の主人公ではないかと思っている。
【今週のツッコミ】
・そもそもだが、近未来SF物語と勝手に予想したワタシが悪かった(爆)
あらすじに“新政権による新たな法案”なんてこと書いてるから
てっきり、共産国家に虐げられるひとつの家族だと思ってた(アンタだけだろ)
・ADHD(多動性障害)の息子を演じたアントワーヌ・オリヴィエ・ピロン。
この子の演技が自然すぎてリアル番組を見ているようだった。
『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの再来か。
・タフな母親像は『ママはレスリング・クイーン』に通じるものがある。
未見ですけど(おい)
・学校の教諭をしていた隣家のカイラの個人授業をいちど受けてみたい。
吃音症がいつの間にか治ってしまうくらいスティーヴに癒されたのか
しかし、家に帰ると再発するのは自への価値観がそこにはないからか。
・長距離移動のときのトイレタイムはサプライズが待っている^^;
あれはいつ決心したのだろうか。
たぶん、ショッピングモールの一件からでしょうね。
・施設から母宛に電話中、カメラが徐々にズームアウトしていくと
そこにショッキングな全体像が露わとなる。この演出は秀逸だった。
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監督:グザヴィエ・ドラン
脚本:グザヴィエ・ドラン
音楽:ノイア
出演:アンヌ・ドルヴァル/スザンヌ・クレマン/アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン
『Mommy/マミー』
私はですねー、お好み焼き屋に連れて行って、家族で一緒に飲みました
>この子の演技が自然すぎてリアル番組を見ているようだった。
>『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの再来か。
うんうん!この男の子、アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン!名前覚えておきまーす。
ホント、驚くほど上手だったなあ。しかも、『ギルバート・グレイプ』のレオかとは、なかなかの名言ですね、itukaさん
あまりに自然ですごかったです!
樽酒美味しかったですか?^^
ワタシは地元でいちばん美味しいたこ焼き(醤油&マヨ&鰹節6個入り400円)を実家に持って行きました。
ちなみに母もワタシもアルコールが呑めないので、そこは日本茶(爆)
演技が自然でまるでホンマもんみたいでしたね^^;
隣人のお姐さんに胸ぐら掴まれて失禁するところ、一瞬、粘り系?(←おい)とドキッとしました^^;
ロボットぽかったりするところがあるので(うちの子だけか?)
SFものと言うのも満更間違いではないかも(笑)
>施設から母宛に電話中、カメラが徐々にズームアウトしていく
このシーンとスティーヴがスクリーンを押し広げるシーン
全く別の意味でどちらも鳥肌が立ちました。
でも、“それ”があのラストのトイレ休憩に繋がってたんですね。
発達障害もいろいろあるんですね。
主人公のようにすぐに感情的になってモノに当たったりして家庭内暴力はホントに辛い^^;
この映画の監督さん自身のことを描いたとか
アカデミー授賞式ではそんな風には全然見えなかったですけどね。
これって完治するものなのかそこが気になります^^
>このシーンとスティーヴがスクリーンを押し広げるシーン
>全く別の意味でどちらも鳥肌が立ちました。
彼自身、自分のことがよく分かっていてスクリーンを押し広げたのも
もうすぐ本当の僕を見てもらいたいから少しだけ待っててね。
ということを母に伝えたかったんでしょうね^^