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密輸 1970

2024年08月09日 14時46分00秒 | 映画 ま行
満足度:★★★【3.0点】




悪行と無縁なイメージの海女さんによる密輸ビジネス。



生活のために密輸ビジネスに手を染めた海女さん軍団を描く痛快クライム・アクション。
1970年代の韓国の港町を舞台に、一獲千金を夢見る海女たちが、密輸王に加え、
血気盛んなチンピラや税関を相手に繰り広げる命懸けの乱戦バトルの行方を、
70年代の音楽とカルチャーを盛り込みつつ、多彩かつ迫力のアクション満載に描き出す。
<allcinema>



アワビ採りで細々と生計を立てていた海女さんグループだったが
近年、隣接する巨大工場からの汚染水により、獲ったアワビのほとんどが死滅しており
そんな状態が続き生計も立てられず生活はどんどん困窮している背景があった。

そんなときに、偶然にもバイヤーから密輸の話を持ち掛けられる。
それは、海底に沈められた密輸品を引き上げるだけの簡単な仕事だという。

当初は断っていた海女さんだったが、グループの一人が無理をして通常より遠い場所で
アワビ採取した際にサメに襲われ片足を失ってしまう事故が発生する。
これを機に苦渋の判断の末、出した答えが「請け負う」ということだった。

海女さんが密輸ビジネスに関わる要因として経済的困難や社会の閉塞感が挙げられ
多くのリスクを伴い違法行為から得られる利益は一時的で逮捕や重い刑罰が待ち受ける。
だが、そこで得た利益の快感が忘れられず、再び、密輸に手を染めていくことに。

いや~、犯罪とはまるで縁がなさそうな海女さんが大胆な違法行為を犯すという
この発想がアイデアとして群を抜いていると思ったら、まさかの実話だった!

ズバリ言って、海の中のアクションは海女さんの領域だけに最高水準!!!

ただし、陸の上で行われる町のチンピラや密輸王、そこに加わる税関職員などの
騙し合いからのカオスな大団円は『オーシャンズ11』を匂わせる工夫はあるものの
あの映画のような痛快感はそれほど感じられなかった。




【今週のひと言】

・本作は、韓国で空前の大ヒットを記録し、数々の映画賞も獲ったらしい。

・てっきり社会派サスペンスと思っていたら、ちょっと違ってました。

・これって、池井戸潤みたいな巨大工場を訴訟する映画でもいいのにな~。

・海中でアクアラング背負って襲ってくる敵と対峙中、サメにも注意。

・海中アクションはスタイリッシュでアクアマンの如く動く海女さん最高!
 サメはCGでも、他は本物のスタントですよね。

・本当に70年代にタイムスリップしたようなポップな作り込みがいい。
 時に、タランティーノの『グラインド・ハウス』を思い出す。

・最後のオチはしてやったり!ここは痛快!(笑)

・竜巻の次は海中で涼を味わったから、まあまあいい選択でした(#^.^#)
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監督:リュ・スンワン
脚本:リュ・スンワン、キム・ジョンヨン、チェ・チャウォン
音楽:チャン・ギハ
出演:キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン

『密輸 1970』



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