
評価:★★★★【4点】
3枚の看板広告がもたらすハートフルでシュールな人間模様。
◇
アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。
ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、
地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する。
それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズが、
7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして
掲げたものだった。
名指しされた署長のウィロビーは困惑しながらも
冷静に理解を得ようとする一方、部下のディクソン巡査は
ミルドレッドへの怒りを露わにする。
さらに署長を敬愛する町の人々も広告に憤慨し、
掲載を取り止めるようミルドレッドに忠告するのだったが…。
<allcinema>
◇
娘の殺人事件から7か月も経って何の進展もないのであれば
警察への怒りがメラメラ沸き起こる気持ちも分かるが
我々日本人の感覚からすれば、そこまでする?って感じ^^;
多分、昔から奴隷州として人種差別が盛んだったミズーリだけに
ミルドレッド母さんの言う「黒人虐待に忙しく事件を追わない」と
こんな文句も出るんでしょう。
ということから序盤で権力を振りかざす悪徳警察署長、
演じるのが、あのウディ・ハレルソンだし^^;
同じくその部下で差別主義の暴力警官、娘を亡くした可哀想な母。
と、こんなキャラでドラマは進展していくんだと思ったら。。。
予想に反し、登場人物のキャラがまったく違うじゃないの!!!
特に、看板で名指しされた警察署長が(笑)
さらに、ある手紙を目にしたことで例の暴力警官に何かが芽生え
後半、もの凄く涙腺を刺激してくれるキャラに豹変だ!
ある意味、いろんな部分で予想を覆される映画ではないかと。
声には出さないが、こころのなかで何度も「え、うそ?」と呟いた。
【今週のツッコミ】
・まさかオレンジジュース一杯でウルっとくるとは思わなかった。
・指揮官がいて、任務で外国に出向、国名は機密情報で言えない
ヒントは砂が多い場所、これだけの情報でも「…ピンとこない」に
吹き出しましたよ!あの暴力警官は頭が悪すぎだサム・ロックウェル。
・暴力警官のお気に入り曲がアバの「Chiquitita」という意外性(笑)
・「ママに何時に帰れと言われた?」とミルドレッドにバカにされても
そこは普通に答える暴力警官でした(笑)
・燃える女性と●ックスって、どんな嗜好だよ^^;
・住民から同情されるべき立場なのに過激な看板のせいで
みんなに非難される羽目になったミルドレッド母さん。
愛する(ビッチ)娘との折り合いもよくなくて、旦那は19歳の愛人作るし
コメディ要素満載なのにハートフルドラマになってる不思議さ。
・これも主要人物(主に3人)のキャラクターと演技力でしょうな^^
・今年のアカデミー作品賞は本作と『シェイプ・オブ・ウォーター』の
一騎打ちと思われ、受賞式前に公開されるそちらと早く比較したいものだ。
----------------------------------------------------------
監督:マーティン・マクドナー
脚本:マーティン・マクドナー
音楽:カーター・バーウェル
出演:フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル
『スリー・ビルボード』
3枚の看板広告がもたらすハートフルでシュールな人間模様。
◇
アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。
ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、
地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する。
それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズが、
7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして
掲げたものだった。
名指しされた署長のウィロビーは困惑しながらも
冷静に理解を得ようとする一方、部下のディクソン巡査は
ミルドレッドへの怒りを露わにする。
さらに署長を敬愛する町の人々も広告に憤慨し、
掲載を取り止めるようミルドレッドに忠告するのだったが…。
<allcinema>
◇
娘の殺人事件から7か月も経って何の進展もないのであれば
警察への怒りがメラメラ沸き起こる気持ちも分かるが
我々日本人の感覚からすれば、そこまでする?って感じ^^;
多分、昔から奴隷州として人種差別が盛んだったミズーリだけに
ミルドレッド母さんの言う「黒人虐待に忙しく事件を追わない」と
こんな文句も出るんでしょう。
ということから序盤で権力を振りかざす悪徳警察署長、
演じるのが、あのウディ・ハレルソンだし^^;
同じくその部下で差別主義の暴力警官、娘を亡くした可哀想な母。
と、こんなキャラでドラマは進展していくんだと思ったら。。。
予想に反し、登場人物のキャラがまったく違うじゃないの!!!
特に、看板で名指しされた警察署長が(笑)
さらに、ある手紙を目にしたことで例の暴力警官に何かが芽生え
後半、もの凄く涙腺を刺激してくれるキャラに豹変だ!
ある意味、いろんな部分で予想を覆される映画ではないかと。
声には出さないが、こころのなかで何度も「え、うそ?」と呟いた。
【今週のツッコミ】
・まさかオレンジジュース一杯でウルっとくるとは思わなかった。
・指揮官がいて、任務で外国に出向、国名は機密情報で言えない
ヒントは砂が多い場所、これだけの情報でも「…ピンとこない」に
吹き出しましたよ!あの暴力警官は頭が悪すぎだサム・ロックウェル。
・暴力警官のお気に入り曲がアバの「Chiquitita」という意外性(笑)
・「ママに何時に帰れと言われた?」とミルドレッドにバカにされても
そこは普通に答える暴力警官でした(笑)
・燃える女性と●ックスって、どんな嗜好だよ^^;
・住民から同情されるべき立場なのに過激な看板のせいで
みんなに非難される羽目になったミルドレッド母さん。
愛する(ビッチ)娘との折り合いもよくなくて、旦那は19歳の愛人作るし
コメディ要素満載なのにハートフルドラマになってる不思議さ。
・これも主要人物(主に3人)のキャラクターと演技力でしょうな^^
・今年のアカデミー作品賞は本作と『シェイプ・オブ・ウォーター』の
一騎打ちと思われ、受賞式前に公開されるそちらと早く比較したいものだ。
----------------------------------------------------------
監督:マーティン・マクドナー
脚本:マーティン・マクドナー
音楽:カーター・バーウェル
出演:フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル
『スリー・ビルボード』
看板だしたミルドレッド母さんも凄かったけど、
元夫がつきあってる女性が19歳!!ってことには
驚いたわ。
未成年だから犯罪じゃん!?
いろんな意味で刺激的でしたわ。
50万円も出して看板で抗議するのも珍しいですが
19歳の愛人ってのもびっくりでした(笑)
しかも、それを堂々となんの躊躇もなかったですしね、さすがアメリカの田舎町(爆)
母さんが息子にシリアルかけたのが意味不明で笑えました(笑)
そう、何と言ってもあのクセあり3人のキャラと演技によるものかと思いますね。
>我々日本人の感覚からすれば、そこまでする?って感じ...
でも私的にはミルドレッドの気持ち良く分かります。彼女に拍手送りたくなりましたもの。
感動するような映画じゃないのですが、見終わってちょっと感動してしまいました。
。
所どころのシュールさが北野映画と似てるかなと思いました。
あの曲者3人の名演技で不思議な世界観に導かれました(笑)
え!margotさんはミルドレッドに感情移入されたのですね。
ワタシは怖いお母さん(何するかわからない怖さ)として
凄い存在感を感じましたし
最後、車中のふたりの会話でこの映画を気持ちよく観終わることが出来ました(笑)
>看板で名指しされた警察署長
そう、彼の最後にとった行動に拍手。
そして、警官も。
なんて言うか、人間それぞれで、
単純な悪人や善人でない。
19歳の元夫の彼女も。
登場人物に対する先入観を見事に裏切ってくれました。
この監督さんは北野映画に影響を受けてるそうですが
なんとなく作品の匂いみたいなモノが似てるな~でしたよ(笑)
終盤で暴力警官がグイグイ作品を引っ張っていってくれましたね。
ワタシは彼にアカデミー助演男優賞を獲らせてあげたいです^^
私も是非サム・ロックウェルに助演男優賞を獲って欲しいと願っております。
あの「チキチータ」はね、彼がゲイであることを暗喩してるんですよー。「チキチータ」はそもそもそういう曲らしいです。あそこで差別主義者の彼が、裏を返せば自分もいつ差別されるかわからない、そのため虚勢を張っているというのが読み取れるのだと思います。
ってもう結果出てましたね!サムおめでとう!
チキチータってそういう意味合いがあったのね!
ここなつさんよくご存じで!
昔、アバの曲はよく聴いてましたがぜんぜん知らなかったです^^;
そうか!だから“それ”を隠すようなふるまいをしてたんですね!納得です(笑)