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オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~

2014年04月13日 17時54分46秒 | 映画 あ行
評価:★★★★【4点】


随分とお年を召されたレッドフォードですが
彼の映画に対する行動力はまだまだ衰えません(笑)



自家用ヨットに乗りインド洋をたった一人で航行する男。
ある日、大きな漂流コンテナと衝突、船体に穴が開いてしまう。
運悪く、浸水によって全ての電子機器が故障してしまい、
通信手段を失ってしまう。
絶望的な状況の中、男は生き延びるために
必要な作業を黙々と行っていくが…。
<allcinema>



冒頭、いきなりの大海原での独りぼっち状態。
波ひとつなく鏡面のような穏やかな海とヨットの一部を
カメラは接写しゆっくりと横移動をしている。
現状の深刻さを人物なしで台詞だけで語りかけてくる。

精根尽き果て、もうこれ以上打つ手がないと絶望感ただよう主人公。
ただ、自分でもビックリするくらい粘リ抜いたことに
自画自賛しているが、彼の陸での生活が一切出てこないので
そこは想像するしかないが^^;
70年代に数々の名作、ハリウッド映画を牽引してきた
ロバート・レッドフォード本人として想像してしまう(爆)

時は戻り8日前に遡る。

ヨットのキャビンで就寝中、いきなりの轟音に目を覚ます。
目に飛び込んできたのは大きくぶち抜かれた側面の穴。
そこからドドーッ!と海水が浸入してきて
いったい何が起こったのかデッキに出てやっと理解した主人公。

普通なら飛び起きてからデッキに行くまで時間は掛からないが
(あの程度の小型ヨットならの話で)^^;
彼はもうすぐ後期高齢者に手が届く年齢ということで
予想以上に行動スピードがゆったりしている。

これを余裕と見るかは個人の判断であるが^^;
ワタシにはヨットを知り尽くしている余裕と見たが
救助を求める通信手段が途切れ
いつまで続くこの状況!と思ったことだろうとも(笑)

そんなときに普段使ったこともないサバイバルキットに手が。
なんと、取り説から読み始めちゃってるし(爆)

ということで、ヨットの操縦は自信はあっても
今回のような想定外の状況に陥った時の行動訓練はしてない。
ま、普通の民間人ならそんなもんでしょうけどね。



【今週のツッコミ】
・全編通しずっと続くひとり芝居。
 こういうワン・シチュエーションは割と好きなジャンル。

・しかも、ヨットのキャビンとデッキを往復するだけで
 106分持たせるのは至難の業、だが周りの気候変化のお陰で
 そこはどうにでもなるからね~(笑)

・海には獰猛なサメも生息してるわけだし、自分の置かれた
 場所がヨットから動けないだけだもんね(爆)

・『ゼログラ』サンドラ・ブロックもひとり芝居を絶賛されてましたが
 序盤は他のクルーもいたからね。
 そういう意味では、ライアン・レイノルズの『リミット』が
 今回のひとり芝居に近いんでしょう。ただ内容はイマイチだった^^;
 

・もしもあそこでバナナに乗ったオランウータンがやって来たら
 彼はどんな対応をしていたのだろうか。

・大型タンカーが真横にきても、まったく気付いてくれないって!
 あれは大きすぎるが故、人間が足元の虫の存在に気付かないみたいに
 そういうことなのかもしれない(もっと気の利いた例えを書けよ)

・海難で水がなくなった時、この映画はとても役に立った(笑)
 ポリタンク、ビニール袋、コップ、重りの4点セットで^^
---------------------------------------------------------
監督:J・C・チャンダー
脚本:J・C・チャンダー
音楽:アレクサンダー・イーバート



出演:ロバート・レッドフォード


『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』 


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4 コメント

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面白かったけど (笛吹働爺)
2014-04-16 15:18:48
終盤は編集でだいぶカットしたてあるような気がします。意外とあっさりラストになったので。
しかし、よくレッドフォード一人で最後まで持たせましたね。

信号トーチのかわりにあんなことするなんて危ないなぁ、と思ってみてたら案の定・・・、その先は読めました。ここでもう少し意外性が欲しかった。
で☆3.5。

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笛吹働爺さんへ (ituka)
2014-04-16 20:32:18
こんばんは。
あの巨大タンカーをみたときは『キャプテン・フィリップス』の海賊のようにすればいいのにでしたが
さすがに救命ボートでは道具がありませんね^^;

今回のようなシチュエーションなら延々と見ていても多分飽きなかったかもしれません。
高齢のレッドフォード故、冷静に行動していましたが、時にパニックになってしまうところとか
結構、細かい演出などよかったです。

ポリの材質考えれば当然といえば当然ですよね!(笑)
返信する
ひとり芝居 (ami)
2014-05-05 11:24:31
舞台ではよくありますが、
映画で声の出演者すらいないこの徹底ぶりは凄いですよね。

根っからネガティブな私は、
あのラストすら彼が最後に見た夢なんじゃないか・・・と思ったのですが、
エンドロールの歌を聴いてようやく「本当に助かったんだ」と思えました。
返信する
amiさんへ (ituka)
2014-05-05 15:18:28
こんにちは。
たったひとりで最後まで行く!という事前情報だけは聞いていたのですが
まさかここまで完全無欠のひとり芝居だとは驚きました。

>根っからネガティブな私は、

ということは慎重派で疑い深い、生きてる姿を確認するまでは認めるわけにはいかない。
ラストの曖昧さがどうとでもとれる(笑)
ワタシも同じです^^
なので、『ボーン・スプレマシー』の暗殺者に思いっきり突っ込みました(ってそこに飛ぶのかよ)^^;
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