評価★★★★【4点】
アカデミー賞メイクアップ&ヘアメイク賞受賞の実力は。。。
◆
1960年代半ば。
酒癖が悪くしがない電気工に甘んじていた若きチェイニーは、
婚約者のリンに叱咤されて政界を目指し、
やがて下院議員ドナルド・ラムズフェルドのもとで
政治のイロハを学び、次第に頭角を現わしていく。
その後、政界の要職を歴任し、
ついにジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の地位に就く。
するとチェイニーは、それまでは形だけの役職に過ぎなかった
副大統領というポストを逆用し、ブッシュを巧みに操り、
権力を自らの元に集中させることで、
アメリカと世界を思い通りに動かし始めるのだったが…。
<allcinema>
◆
老人メイクを施した特殊メイクアップといえば
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』が
まだまだ記憶に新しいが、そちらもオスカー像を手にしている。
個人的には本作『バイス』よりも特殊メイクにかけては
『ウィンストン・チャーチル』のメイクの方が
より自然で遥かにリアリティを感じたものだった。
実は、今だから言えることだが、ワタシも
特殊メイクアップ・アーティストを目指していた時期がある。
それは小学生のころにどうしても東宝特撮撮影所が見たくて
子供のころ、将来の夢を語る作文の中でよく書いたものだ。
しかし現実には至らなかったものの
モノつくりに対する意欲はいまだ衰えを知らないようだ^^;
何かを作りたいと思うエネルギー。
こういうのは今後も大事にしていきたいと思う。認知予防として。
【今週のツッコミ】
・実はかなりの愛妻家だったディック・チェイニー。
できる妻からの喝破で心を大きく入れ替えたときに転機が訪れる。
この嫁こそ究極の“あげまん”なんでしょうか。
・悪徳政治家だが金やスキャンダルが絡んでないところが好印象。
彼が求めたものは権力という甘い蜜のみ。
・ブッシュにそっくりなサム・ロックウェル。
そのブッシュだが大統領としての資質はほぼ皆無だった。
・あちこちに配置された豪華俳優の数々。
ディックの側近のデータ解析技術者にエディ・マーサンだよ!
・『ライフルマン』のテレビシリーズが流行ってた頃に政治方面へ。
・洗面歯磨きシーンで使用していたのはクレストとリステリン。
ホワイトニングよりも虫歯予防のための定番商品だったらしい。
・ストーリーテラーの男がマット・デイモンそっくりなんですけど。
・911同時多発テロ真っただ中のとき副大統領だったんですね。
大統領不在だったあの時に彼の執った指示がいかに適当だったか。
後にメディアから総攻撃される。
・いちど見てみたい対談、老人メイクしたゲイリー・オールドマンと
本作のクリスチャン・ベイルとメイクアップ賞に程遠い御大映画の
『J・エドガー』のレオナルド・ディカプリオでお願いします。
・本作の特殊メイクで忘れてならないのがディックの妻を演じた
エイミー・アダムスの老婆メイク。こちらの完成度も高い。
・物語が1時間過ぎたころまさかのエンドクレジット!?
「はあ?」だったが、それはチェイニー夫婦にとって悠々自適に暮らす
最高の幕引きであり、ここで終わらなければいけなかった。
ところが、ブッシュによる副大統領オファーから事態は一変する。
・ちなみに、本物のエンド・クレジット後のおまけ映像こそ
この映画のキーであり、最高に笑わせてもらいましたよ(爆)
-------------------------------------------------------------------
監督:アダム・マッケイ
脚本:アダム・マッケイ
音楽:ニコラス・ブリテル
出演:クリスチャン・ベイル/エイミー・アダムス/スティーヴ・カレル
『バイス』
アカデミー賞メイクアップ&ヘアメイク賞受賞の実力は。。。
◆
1960年代半ば。
酒癖が悪くしがない電気工に甘んじていた若きチェイニーは、
婚約者のリンに叱咤されて政界を目指し、
やがて下院議員ドナルド・ラムズフェルドのもとで
政治のイロハを学び、次第に頭角を現わしていく。
その後、政界の要職を歴任し、
ついにジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の地位に就く。
するとチェイニーは、それまでは形だけの役職に過ぎなかった
副大統領というポストを逆用し、ブッシュを巧みに操り、
権力を自らの元に集中させることで、
アメリカと世界を思い通りに動かし始めるのだったが…。
<allcinema>
◆
老人メイクを施した特殊メイクアップといえば
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』が
まだまだ記憶に新しいが、そちらもオスカー像を手にしている。
個人的には本作『バイス』よりも特殊メイクにかけては
『ウィンストン・チャーチル』のメイクの方が
より自然で遥かにリアリティを感じたものだった。
実は、今だから言えることだが、ワタシも
特殊メイクアップ・アーティストを目指していた時期がある。
それは小学生のころにどうしても東宝特撮撮影所が見たくて
子供のころ、将来の夢を語る作文の中でよく書いたものだ。
しかし現実には至らなかったものの
モノつくりに対する意欲はいまだ衰えを知らないようだ^^;
何かを作りたいと思うエネルギー。
こういうのは今後も大事にしていきたいと思う。認知予防として。
【今週のツッコミ】
・実はかなりの愛妻家だったディック・チェイニー。
できる妻からの喝破で心を大きく入れ替えたときに転機が訪れる。
この嫁こそ究極の“あげまん”なんでしょうか。
・悪徳政治家だが金やスキャンダルが絡んでないところが好印象。
彼が求めたものは権力という甘い蜜のみ。
・ブッシュにそっくりなサム・ロックウェル。
そのブッシュだが大統領としての資質はほぼ皆無だった。
・あちこちに配置された豪華俳優の数々。
ディックの側近のデータ解析技術者にエディ・マーサンだよ!
・『ライフルマン』のテレビシリーズが流行ってた頃に政治方面へ。
・洗面歯磨きシーンで使用していたのはクレストとリステリン。
ホワイトニングよりも虫歯予防のための定番商品だったらしい。
・ストーリーテラーの男がマット・デイモンそっくりなんですけど。
・911同時多発テロ真っただ中のとき副大統領だったんですね。
大統領不在だったあの時に彼の執った指示がいかに適当だったか。
後にメディアから総攻撃される。
・いちど見てみたい対談、老人メイクしたゲイリー・オールドマンと
本作のクリスチャン・ベイルとメイクアップ賞に程遠い御大映画の
『J・エドガー』のレオナルド・ディカプリオでお願いします。
・本作の特殊メイクで忘れてならないのがディックの妻を演じた
エイミー・アダムスの老婆メイク。こちらの完成度も高い。
・物語が1時間過ぎたころまさかのエンドクレジット!?
「はあ?」だったが、それはチェイニー夫婦にとって悠々自適に暮らす
最高の幕引きであり、ここで終わらなければいけなかった。
ところが、ブッシュによる副大統領オファーから事態は一変する。
・ちなみに、本物のエンド・クレジット後のおまけ映像こそ
この映画のキーであり、最高に笑わせてもらいましたよ(爆)
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監督:アダム・マッケイ
脚本:アダム・マッケイ
音楽:ニコラス・ブリテル
出演:クリスチャン・ベイル/エイミー・アダムス/スティーヴ・カレル
『バイス』
>特殊メイクアップ・アーティストを目指していた時期がある。
本記事の骨子はここにある気がしました!(*^-^*)
そーだったのかー、itukaさん!
是非“何らかの形”で実現させて頂けることを願っています!
特殊メイクにやたら反応する体質なんでしょうか(笑)
でも決してサイコパスではありません。
単純に、本物により近いリアルフェイクで人を楽しませることが好きなのかもしれません。
ジオラマなんかもいいですよね(笑)
夢、いつか・・・って良い言葉ですね。
いつになろうとも夢を求める姿は自然と輝いてますもんね。
ありがとうございます(#^.^#)
ほぼ1ヶ月ぶりに、やっと自宅のPCに復帰。
いつもの生活に戻りました。
なことはともっかく、
【特殊メイクアップ・アーティストを目指していた時期がある】
小学生の頃に、そんなことを考えていらしたなんて!すごいです。子供のころの夢が若い!
ブッシュが911の一報を受けたときのこと、
その顔の表情とか、行動とか、その後いろいろ取りざたされたのを思い出して、やっぱりそうだったのか。。。とも思いました。
あの途中エンディング、あそこで終われば、チェイニーもこんな映画を作られることもなく、安泰の晩年だったのでしょうか?
もう落ち着きましたか?
そうなんですよ!
小学校のころからかなりオタクっぽい性格でして
ひとつのことに集中すると時間を忘れてしまうという、親にとってそれが勉強ならよかったんでしょうが
ワタシは変なものばかりに興味を持っていました。
覚えてます!911の一報を受けた時の曇った表情は
チェイニーに丸投げしていたツケですよね。
政治に対して無知なわんぱく坊屋がそのまま大人にナットというか(笑)
途中のエンディングで終わっていたら、最高の幕引きでしたね。
歴史はひとつしかないはずなのに後々の考察で変わることもあるので、何が真実かを闇雲に言うことはできないのですが、それにしてもチェイニー影番・最強説として本作とても面白かったです。
あと、妻のリンとチェイニーは似たもの夫婦だと思います。
こういう伝記映画は映画のまま受け止めるのはあまりに危険ということでしょう。
ワタシは、そういった中でも娯楽のなかに大雑把ではあるけど、ほぼほぼこんな感じと知るだけでヨシとしてるんです(笑)
確かにチェイニーは裏のドン最強説はその通りだと思いましたよ。