
評価:★★★☆【3.5点】
モーゼの一大叙事詩のようなストーリーも
彼を取り巻く人物の描き不足から感情移入に至らない^^;
◇
栄華を誇る古代エジプト王国では、
長年にわたりヘブライ人を奴隷として使役していた。
そんな中、王女に拾われ、
国王の息子ラムセスと兄弟同然に育てられたモーゼ。
成長した彼は、国王セティの信頼も厚く、民からも慕われる存在に。
ところがセティの死後、王位に就いたラムセスは、
モーゼの出自がヘブライ人と知るや、彼を追放する。
過酷な放浪の末に一人の女性と巡り会い、
結婚して平穏を手に入れたモーゼ。
9年後、彼は神の啓示を受け、
虐げられているヘブライの民を解放すべくエジプトへと戻るのだったが…。
<allcinema>
◇
よくある国盗り合戦とちがい、本作は殆ど一方的な戦闘シーンの連続。
兵力に勝る自国の大群従え少数民族を片っ端から打破していく展開に
そりゃあ、連戦連勝にもなるわけだ(笑)
そんななか、奴隷の数が増え続け、もしも彼らに反旗を翻されたら
このままじゃ支配側である王国の存続もままならないとみた国王は
奴隷の間引き(殺して数を調整)を考える。
そして、奴隷の血を引くモーゼを追放するわけだが
国王亡き後、王位についたラムセスの決断すべてが裏目に出る。
しかし、ここでちょっと問題が。
王であるラムセスの性格付けが若干優しすぎる傾向にあり
彼に降りかかる10の災害すべてが同情心を煽ってしまうのだ^^;
ここはラムセスの非情さを序盤から徹底的に描かないから
モーゼに対する感情移入が少しばかり薄らいでしまうという誤算。
結局、モーゼは12000人もの奴隷を救った救世主扱いだが
彼が直接行った功績はそんなに凄いものでもなく
単に、10の災害を呼び寄せた、ある意味超能力の持ち主ってことだけだ。
それでも、ラッセル・クロウの『ノア 約束の舟』よりは楽しめたんで
まあいいか(笑)
【今週のツッコミ】
・追放され薄汚れたクリスチャン・ベイルの姿に
思わず『続・荒野の用心棒』のフランコ・ネロ氏を思い出す。
もし、タランティーノがもういちど『ジャンゴ』を撮るなら
是非ともクリスチャン・ベイルを使ってほしいものだ(笑)
・放浪の旅、途中下車で思わぬ拾い物は生涯一度きりのご褒美だった。
あんな美人があんな村に普通に暮らしていること自体奇跡でなかろうか。
・ちなみに彼女はインド系美人?と思いきやスペイン女優だったのね。
・シガーニー・ウィーヴァーに似てる人発見!と思ったらご本人だった^^;
・ところでアン・ヘッシュはどこに出てた?(って出てません!)
・突進してくる馬車に轢かれるアクションは『ベンハー』のよう。
あそこはスタントマンかCGのどっちだろう。
・モーゼと奴隷らは数十年もの間(モーゼが老人になってた)徒歩移動?
最終的に目的地にたどり着けたのかが気になるところ。
・神の使者なる謎の少年のタメ口は如何なものか(爆)
もしアレが、謙虚で無口な少年だったらモーゼの迷いも倍増に違いない。
-------------------------------------------------------------
監督:リドリー・スコット
脚本:アダム・クーパー/ビル・コラージュ/ジェフリー・ケイン/スティーヴン・ザイリアン
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:クリスチャン・ベイル/ジョエル・エドガートン/ジョン・タートゥーロ/
アーロン・ポール/ベン・メンデルソーン/シガーニー・ウィーヴァー/
ベン・キングズレー/マリア・バルベルデ/ユエン・ブレムナー/
『エクソダス:神と王』
モーゼの一大叙事詩のようなストーリーも
彼を取り巻く人物の描き不足から感情移入に至らない^^;
◇
栄華を誇る古代エジプト王国では、
長年にわたりヘブライ人を奴隷として使役していた。
そんな中、王女に拾われ、
国王の息子ラムセスと兄弟同然に育てられたモーゼ。
成長した彼は、国王セティの信頼も厚く、民からも慕われる存在に。
ところがセティの死後、王位に就いたラムセスは、
モーゼの出自がヘブライ人と知るや、彼を追放する。
過酷な放浪の末に一人の女性と巡り会い、
結婚して平穏を手に入れたモーゼ。
9年後、彼は神の啓示を受け、
虐げられているヘブライの民を解放すべくエジプトへと戻るのだったが…。
<allcinema>
◇
よくある国盗り合戦とちがい、本作は殆ど一方的な戦闘シーンの連続。
兵力に勝る自国の大群従え少数民族を片っ端から打破していく展開に
そりゃあ、連戦連勝にもなるわけだ(笑)
そんななか、奴隷の数が増え続け、もしも彼らに反旗を翻されたら
このままじゃ支配側である王国の存続もままならないとみた国王は
奴隷の間引き(殺して数を調整)を考える。
そして、奴隷の血を引くモーゼを追放するわけだが
国王亡き後、王位についたラムセスの決断すべてが裏目に出る。
しかし、ここでちょっと問題が。
王であるラムセスの性格付けが若干優しすぎる傾向にあり
彼に降りかかる10の災害すべてが同情心を煽ってしまうのだ^^;
ここはラムセスの非情さを序盤から徹底的に描かないから
モーゼに対する感情移入が少しばかり薄らいでしまうという誤算。
結局、モーゼは12000人もの奴隷を救った救世主扱いだが
彼が直接行った功績はそんなに凄いものでもなく
単に、10の災害を呼び寄せた、ある意味超能力の持ち主ってことだけだ。
それでも、ラッセル・クロウの『ノア 約束の舟』よりは楽しめたんで
まあいいか(笑)
【今週のツッコミ】
・追放され薄汚れたクリスチャン・ベイルの姿に
思わず『続・荒野の用心棒』のフランコ・ネロ氏を思い出す。
もし、タランティーノがもういちど『ジャンゴ』を撮るなら
是非ともクリスチャン・ベイルを使ってほしいものだ(笑)
・放浪の旅、途中下車で思わぬ拾い物は生涯一度きりのご褒美だった。
あんな美人があんな村に普通に暮らしていること自体奇跡でなかろうか。
・ちなみに彼女はインド系美人?と思いきやスペイン女優だったのね。
・シガーニー・ウィーヴァーに似てる人発見!と思ったらご本人だった^^;
・ところでアン・ヘッシュはどこに出てた?(って出てません!)
・突進してくる馬車に轢かれるアクションは『ベンハー』のよう。
あそこはスタントマンかCGのどっちだろう。
・モーゼと奴隷らは数十年もの間(モーゼが老人になってた)徒歩移動?
最終的に目的地にたどり着けたのかが気になるところ。
・神の使者なる謎の少年のタメ口は如何なものか(爆)
もしアレが、謙虚で無口な少年だったらモーゼの迷いも倍増に違いない。
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監督:リドリー・スコット
脚本:アダム・クーパー/ビル・コラージュ/ジェフリー・ケイン/スティーヴン・ザイリアン
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:クリスチャン・ベイル/ジョエル・エドガートン/ジョン・タートゥーロ/
アーロン・ポール/ベン・メンデルソーン/シガーニー・ウィーヴァー/
ベン・キングズレー/マリア・バルベルデ/ユエン・ブレムナー/
『エクソダス:神と王』
トラックバックありがとうございます。
モーゼたちのその後は、約束の地である現在のイスラエルに到着します。聖書に書いてあるのです。
パレスチナとも言いますけど。
イスラム教徒との陣取り争いが起きるのは、イスラム教が生まれてからの紀元後になるということですね。
モーゼが約束の地に着くまで生きていたのかは、知りません。ゴロゴロ。
>約束の地である現在のイスラエルに到着します。
なるほど!これでスッキリしましたよ。
いつまでも歩き続けたら彼に付いて行ってる民衆が疑問を持ちますからね。
目的達成後の彼らを続編で是非見てみたいものです。
解答ありがとうございました^^
しかも途中で美人妻ゲットはさすがモーゼですw
って、そんなこと行ったら災いが~(汗
信仰心のない私です(苦笑
映画がどことなく知的に見えましたね(笑)
あの妻は、まさに棚から牡丹餅ですよね(爆)
これだから一人旅はやめられないぜ!という声が聞こえてきそうです^^
ワタシも信仰心なんて、これっぽっちもありません(笑)
いかにもビビビ婚しますってな展開に笑った。
そのためだけにここにきました的な。(爆)
シガニーウィーバーどこに出てた?教えてください~!
神と対話してるはずなんだけど、
子供の姿だからってごっつなめてかかってるモーゼ。
その偉大なる力でもってエジプト国いじめをする神様って脅威の存在、崇めるべき存在のはずなのに
「俺が納得したことしか書かへんもん」って
石版に「自分で」十戒を刻むモーゼ。
・・・どんだけえらいのよと思っちゃいました。
(;´∀`)
見下されている部族(?)なのに、普通に考えたら即連行されてますよね(笑)
ワタシが羊飼いだったら絶対放ってはおかない(爆)
まあ、如何にも的な展開には笑いましたよね~^^
>シガニーウィーバーどこに出てた?教えてください~!
エジプト国の王様セティ(ジョン・タトゥーロ)の妻で
ラムセス坊ちゃんの母親です。
モーゼがヘブライ人と知るや、即行で追放だの殺してしまえだのと悪態ついてた美人熟女です(爆)
>「俺が納得したことしか書かへんもん」って
>石版に「自分で」十戒を刻むモーゼ。
なんだか先に書いたもん勝ちみたいな感じでしたね(笑)
にしても、神の使いってあんなにフレンドリーなんですね。
端から見てたお兄さんはモーゼが変になったと思ったことでしょう^^;
>直接行った功績はそんなに凄いものでもなく単に、10の災害を呼び寄せた、ある意味超能力の持ち主ってことだけだ。
映画のキャッチコピーは「英雄は奇跡を信じた」ですから、自然災害と神の災いが起こるのを信じてユダヤ人を引き連れてエジプトを出て行ったのでしょう。
自然災害については、火山噴火の混乱に乗じて、モーゼがイスラエルの奴隷たちを率いて逃げたとする説があります。出エジプトは伝説なのか、それとも事実に基づく伝承なのでしょうか。
なので、個人的には伝説か史実かは別の次元にしておきたいです^^
まあつまり、よく分からないというのが本音です(爆)
>映画のキャッチコピーは「英雄は奇跡を信じた」
あ、そうでしたか。
ならば、彼(モーゼ)寄りの自然災害は納得です(笑)
英雄はすべてを味方につける能力があるってことですね^^