
評価★★★★【4点】(13)
ゲーマーの地位を押し上げた発足人と主人公ヤン。
◆
世界的大ヒットゲーム“グランツーリスモ”に夢中の若者ヤンは、
父にあきれられながらも、本物のレーシングドライバーになることを
夢見ていた。
そんなある日、ヤンはゲームで好タイムを出し、
“GTアカデミー”の予選会に参加するチャンスを得る。
それは、プレイヤーの可能性を信じるダニー・ムーアによって設立された、
プロレーサーを育成するための選抜プログラムだった。
やがてヤンは、それぞれに夢を抱く他の若者たちとともに
“GTアカデミー”に参加し、
本心ではゲーマーが通用するはずないと思っている元レーサー、
ジャック・ソルターの厳しい指導を受け、初めてリアルなレースの
過酷さを身をもって体感していくのだったが…。
<allcinema>
◆
ゲームの達人が実際のレースに出て表彰台に登り詰めるまでを描く。
当時のニュースで、かなり話題になっていたから知ってたんだが
ただのゲーマーが2次元の世界から3次元に放り出されることに
「ありえないだろ」という巷の反応は概ね間違ってはいない。
それくらい常識外れで、まるでおとぎ話を聞いてるようで、
それは、いつの間にかワタシの脳内からも消えていってしまった。
ところが、地球の裏側でとんでもないことが行われていた。
SUPER GTからル・マンへ、そしてヨーロッパF3へと進んだため
F1しか見てこなかったワタシは彼の業績をまったく知らなかった。
実際こんなマンガのようなことが起こっていたことにビックリ!
今じゃ戦争もドローン攻撃にゲームの達人を使うほどだから
「あり得なくもない」という解釈に変わっては来ている。
でも、やはりゲームの延長のようなモニターからのドローン攻撃に比べ
実際にGや風の影響を受けるレーサーでは根本的に違うわけで
そこは、主人公もそれなりにメンタルを含めた
基本的な体力を造り上げたというところは「でしょうね」だった。
ゲーム上で散々知り尽くしたサーキットだから目をつむっても
コース取りができるという、なんとも小粋な発言までとびだす。
さらに、通常の走行ラインを変えたらどのような挙動になるのか
ゲームでシミュレーションし、実際のレースでそれを試し的中させる。
ドラマも世の反応はもちろん、父親からも大反対され
家庭での居場所がなくなっていたという。
そういった家族間の感情も丁寧に描かれていたので終盤の逆転劇が
そのまま見るものを感動へと導いてくれます。
◆
【今週のツッコミ】
・通常の走行ライン変更はリスクが高くコースアウトの危険性大。
それを敢えてやってのける主人公をみて、過去のF1日本GPでの
破壊王アンドレア・チェザリスのS字カーブごぼう抜き思い出す。
・予告編のときはほとんどCGでレースを再現する?と思っていたら
実際にレースカーを走らせ、ご本人がスタント・ドライバーとして
映画に出演していたようだ。
・ということで初めから最後まで本物の重量感と甲高いエンジン音に
マニアは心底酔うことでしょう。
・父親からヤンへの苦言が鉄道関係者に波紋を広げそう。
・成金レーサーから散々貶される伝説の元レーサーのチーフメカ
レースでも毎回ヤンに姑息な嫌がらせを仕掛けるイヤな奴。
これはフラストレーションを完全解放させるには十分だった。
・出走前にかならずケニー・Gとエンヤの曲を聴くのがルーティン。
・監督も『第9地区』のニール・ブロムカンプと知って「おぉ~!」
------------------------------------------------------------------------------
監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ジェイソン・ホール、 ザック・ベイリン
音楽:ローン・バルフェ
出演:デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム、アーチー・マデクウィ
『グランツーリスモ』
ゲーマーの地位を押し上げた発足人と主人公ヤン。
◆
世界的大ヒットゲーム“グランツーリスモ”に夢中の若者ヤンは、
父にあきれられながらも、本物のレーシングドライバーになることを
夢見ていた。
そんなある日、ヤンはゲームで好タイムを出し、
“GTアカデミー”の予選会に参加するチャンスを得る。
それは、プレイヤーの可能性を信じるダニー・ムーアによって設立された、
プロレーサーを育成するための選抜プログラムだった。
やがてヤンは、それぞれに夢を抱く他の若者たちとともに
“GTアカデミー”に参加し、
本心ではゲーマーが通用するはずないと思っている元レーサー、
ジャック・ソルターの厳しい指導を受け、初めてリアルなレースの
過酷さを身をもって体感していくのだったが…。
<allcinema>
◆
ゲームの達人が実際のレースに出て表彰台に登り詰めるまでを描く。
当時のニュースで、かなり話題になっていたから知ってたんだが
ただのゲーマーが2次元の世界から3次元に放り出されることに
「ありえないだろ」という巷の反応は概ね間違ってはいない。
それくらい常識外れで、まるでおとぎ話を聞いてるようで、
それは、いつの間にかワタシの脳内からも消えていってしまった。
ところが、地球の裏側でとんでもないことが行われていた。
SUPER GTからル・マンへ、そしてヨーロッパF3へと進んだため
F1しか見てこなかったワタシは彼の業績をまったく知らなかった。
実際こんなマンガのようなことが起こっていたことにビックリ!
今じゃ戦争もドローン攻撃にゲームの達人を使うほどだから
「あり得なくもない」という解釈に変わっては来ている。
でも、やはりゲームの延長のようなモニターからのドローン攻撃に比べ
実際にGや風の影響を受けるレーサーでは根本的に違うわけで
そこは、主人公もそれなりにメンタルを含めた
基本的な体力を造り上げたというところは「でしょうね」だった。
ゲーム上で散々知り尽くしたサーキットだから目をつむっても
コース取りができるという、なんとも小粋な発言までとびだす。
さらに、通常の走行ラインを変えたらどのような挙動になるのか
ゲームでシミュレーションし、実際のレースでそれを試し的中させる。
ドラマも世の反応はもちろん、父親からも大反対され
家庭での居場所がなくなっていたという。
そういった家族間の感情も丁寧に描かれていたので終盤の逆転劇が
そのまま見るものを感動へと導いてくれます。
◆
【今週のツッコミ】
・通常の走行ライン変更はリスクが高くコースアウトの危険性大。
それを敢えてやってのける主人公をみて、過去のF1日本GPでの
破壊王アンドレア・チェザリスのS字カーブごぼう抜き思い出す。
・予告編のときはほとんどCGでレースを再現する?と思っていたら
実際にレースカーを走らせ、ご本人がスタント・ドライバーとして
映画に出演していたようだ。
・ということで初めから最後まで本物の重量感と甲高いエンジン音に
マニアは心底酔うことでしょう。
・父親からヤンへの苦言が鉄道関係者に波紋を広げそう。
・成金レーサーから散々貶される伝説の元レーサーのチーフメカ
レースでも毎回ヤンに姑息な嫌がらせを仕掛けるイヤな奴。
これはフラストレーションを完全解放させるには十分だった。
・出走前にかならずケニー・Gとエンヤの曲を聴くのがルーティン。
・監督も『第9地区』のニール・ブロムカンプと知って「おぉ~!」
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監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ジェイソン・ホール、 ザック・ベイリン
音楽:ローン・バルフェ
出演:デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム、アーチー・マデクウィ
『グランツーリスモ』
行ってよかった~~。面白かったです。
レースシーンの迫力に加え、ドラマ部分もすごくうまくまとめてあって、父親との再会はマジ感動しました。「ゲームなんかじゃなくて」と言う父親、そして紆余曲折あっても、それでも父親のチームのステッカーを貼っている息子の姿。これに心打たれない親はいないでしょう。「守ることだけでサポートできなかった」っていうのもわかります。
時々出てくる東京も普通でしたし、山内さん役もちゃんと日本人でしたね。
ケニーGも個人的に嬉しかった。かなり前日本コンサートも行きました。
あ~、これ観ようかと思いましたがD1選手権だったのでイマイチルールが分からないってところでスルーしました。
レースのように単純に一番でゴールした者が勝つんだったらよかったのに(笑)
でも、eスポーツからリアルレーサーって結構あるみたいですね。そこよく知りませんでした。
こちらは実際に当時のニュースで知ってましたし、その後の本人がどうなっていたのかしっかり忘れていたので、ある意味、映画によって知ることができてよかったです。
そして、ドラマも「どうせ…」と舐めてたんですけど意外にもよくできていたのがよかったです。
敵役チームで嫌気がさしてダメ元でゲーマーをレーサーに仕立て上げるって、ホント奇跡ですよね!
>山内さん役
あの佇まいから、てっきり本人なのかと思ってしまいました。
しっかり俳優さんでしたね。
>レースでも毎回ヤンに姑息な嫌がらせを仕掛けるイヤな奴
キャパ君でしたっけ?
最後、ルマンで入賞したシーンで、ヤンに握手を求めて来ませんでした?
成金息子って通常なら本当にダメな奴ってイメージでしたが、実力を示したヤンに握手を求めたなら人間的には救われましたね。
ワタシ、そのシーンを見落としていたかもしれません(汗)