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ビッグ・アイズ

2015年01月24日 17時41分30秒 | 映画 は行
評価:★★★☆【3.5点】



“ビッグ・アイズ”シリーズ全般と楳図かずおの描くキャラクターが
似てるな~と思ったら画家のマーガレット・キーン氏ご本人とも酷似(爆)




1958年。離婚を決意したマーガレットは、
幼い娘ジェーンを連れて家を飛び出す。
女手一つで娘を育てるため、
サンフランシスコのノースビーチで似顔絵描きを始めたマーガレット。
彼女はそこで口が上手く社交的な男性ウォルター・キーンと出会い、
結婚する。
ある日、マーガレットの描く瞳の大きな子どもの絵が、
ひょんなことから世間の注目を集めるようになる。
するとウォルターは、その“ビッグ・アイズ”を自分の絵と偽り売りまくる。
それを知り抗議するマーガレットだったが、
口八丁手八丁のウォルターにまんまと言いくるめられてしまう。
以来、世間にもてはやされるウォルターの陰で、
黙々と絵を描き続けるマーガレットだったが…。
<allcinema>



まず、1958年から60年代を彩るポップファッションがすごくいい!
明るい原色に懐かしの都会風景などカラフルな感じが
すべてのシーンに於いて、まるで絵葉書のように美しい。

そういう中で起こった今度の一大スキャンダル(笑)

物語が進むにつれ、夫のウォルターがとんだいかさま野郎!ってことに
怒りを覚える方ではなく、呆れ返って笑いさえこみ上げてくるのだ(笑)

“ビッグ・アイズ”ダイヤの原石も人に見られなければタダの石^^;
それをペテンな話術で広報をするウォルターにより世間に認められたので
憎むべき男ではあるが、功績も残している(笑)

映画の色あいのように軽めな内容、ラストの清々しさで心も晴れる
そんな映画でした。


【今週のツッコミ】
・アートギャラリーに来ていた青年二人の言う「10分あれば俺にも描ける」。
 そのセリフに、ワタシも乗りたかった(爆)

・ウォルターが普通に広報に徹していれば、なにも問題はなかった。
 最初のきっかけが、口下手で奥手なマーガレット見てチャンスを逃す?
 ある意味、この世はタイミングを逃してはいけない!という教訓か^^;

・ちなみに、ワタシはマーガレットのタイプなので
 人を押しのけてまで自分が前に出ることが出来ない。
 つまり、ずっと貧困生活を約束されたようなものってことだ(笑)

・作品を前に質問を受けるウォルターは
 自称画家にも関わらず、途端にシドロモドロ(爆)
 ウォルター「この絵は何度も油を塗りなおしたんだ」
 ギャラリー「え?パステル画なのに?」
 ウォルター「ん・・・。」


・裁判に余裕で向かったウォルターだが、W事案であることに気づかず
 途中で弁護士がいなくなり、自分で弁護する姿に大笑い!
 テレビドラマ「弁護士ペリー・メイスン」のものまねやってるから
 裁判長も最後はかなりイラついてました(笑)

・裁判で前代未聞の決着方法が展開される!
 同じ条件で1時間以内に“ビッグ・アイズ”を描けという提案。
 ここどう対応するか興味あった!なかなか粋な裁判長でしたね(笑)

・勝訴のプラカードならぬ法廷で描いた“ビッグ・アイズ”を掲げ
 満足げに出てきたマーガレットですが、その絵を見て
 思わず「ウィッグを付けさせられた小動物」だと思ってしまった^^;
-------------------------------------------------------------
監督:ティム・バートン
脚本:スコット・アレクサンダー/ラリー・カラゼウスキー
音楽:ダニー・エルフマン

出演:エイミー・アダムス/クリストフ・ヴァルツ/ダニー・ヒューストン/
    ジェイソン・シュワルツマン/テレンス・スタンプ


『ビッグ・アイズ』 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mariyon)
2015-01-29 11:01:35
バートン監督にしては、普通でしたが
とっても面白かったし、
あの絵にはやっぱり惹かれました。

>10分あれば俺にも描ける
早く絵が描ける人ってすごい!
マーガレットは凄技でしたね。

ウォルターは広告屋としては優れていたのに
自分が描いたことにしてしまったのが一番のミス。
でも、すでにそれをやっていたから、すんなりと出来た。

彼は、もともと描けない人間だから
自分の才能の無さに苦悶することも
罪の意識もなかったんでしょうか。

返信する
オープニングロールから (オリーブリー)
2015-01-29 19:17:44
映像はティムらしかったけど、テイストがこれまでとは違ってたな。
マーガレットより、ウォルター主体で、毒気タップリに描いてこそティムだったと思う。


返信する
mariyonさんへ (ituka)
2015-01-29 20:23:11
バートン自身も絵を描くそうですね。
いちどでいいから彼のアトリエを覗いてみたいです(笑)

>あの絵にはやっぱり惹かれました。

そうそう、“ビッグ・アイズ”シリーズって結構惹かれますよね。
このシリーズから派生したブライス人形なるものもありますしね(笑)
ワタシ、ネオブライスを一体欲しいと思いましたよ(爆)

もともと絵が描けないウォルターですから、その辺りのプライドなんかまるでなかったんでしょうね。
少しでも絵心があれば、プライドが許さないと思います^^
返信する
オリーブリーさんへ (ituka)
2015-01-29 20:30:04
映像はホントに綺麗でしたよね。
ワタシ、この時代のアメリカが最もアメリカらしくて大好きです(笑)

ティムのテイストからすれば割と優しい作品なんでしょうね。
彼の過去映画から思うと、確かにマーガレットよりも
ウォルター目線で突っ走った方が毒舌満載映画となったでしょうね。
実在のキーン氏のファンだったから気を使ったのかもしれませんね^^;
返信する
ダイヤの原石 (とらねこ)
2015-03-22 00:23:51
ダイヤの原石、本当にそうですよね。
彼のペテン師ぶりが分かって、めでたしめでたし!で終わってるんだけど、彼が居なかったら画家として大成功を収めた彼女もいなかったわけで…
そういう微妙さを感じる鑑賞後感があれば、もう少し評価出来たのになあ、なんてちょっぴり思いました。
返信する
とらねこさんへ (ituka)
2015-03-22 10:05:17
>彼が居なかったら画家として大成功を収めた彼女もいなかったわけで…

まったくその通り!^^
何か得るものあれば何か捨てろとよく言われますが
今回の場合、きっかけが彼女の優柔不断な態度からですもんね(笑)
一概にウォルターばかり責められませんよね(笑)
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