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ドライヴ

2012年03月31日 22時35分43秒 | 映画 た行
評価:★★★☆【3,5点】


これは雰囲気を楽しむ映画ですね。

往年の名監督ウォルター・ヒルが70年代に撮った
『ザ・ドライバー』(1978)ライアン・オニール主演の
名作クライム・アクションを彷彿させるのか!という
淡い期待は中盤以降の展開により打ち砕かれてしまった。

あの裏組織の間抜けっぷりが頂けませんよ(苦笑)



自動車修理工場で働く孤独で寡黙なその男は、
卓越したドライビング・テクニックを買われ、
映画のカースタントマンとして活躍する一方、
夜には強盗の逃走を手助けする闇の仕事も請け負っていた。
そんなある日、同じアパートに暮らす人妻アイリーンと
エレベーターで遭遇し、一目で恋に落ちる。
次第に距離を縮めていく2人。彼女の夫スタンダードは
服役中で、今は幼い息子との2人暮らし。
ほどなくスタンダードが出所してくるが、
彼は服役中に多額の借金を背負ってしまい、
強盗を強要されていた。
男は妻子のためにスタンダードの強盗計画の
アシストを引き受けることにするのだが…。
<allcinema>



冒頭からの強盗犯の逃走に関する計画立案は
100歩譲って許せる範囲でした。
逃走するにあたり、住宅地図に事細かく書かれた経路を
観客に見せるところは期待どうりの展開でしたが
強盗犯との携帯電話で打ち合わせした直後に
ソファーに携帯電話を放り投げる適当さに、おいおいでした。
また、逃走するまでの待機する5分間という設定も
割とアバウトな感じで、どこからカウントダウンするんだ?
っていう感じでした。
そして、ここは生活用の腕時計ではなく
専用のストップウォッチを用いてもらいたかったな~。

自動車修理工の従業員という設定からすれば
プロの逃がし屋稼業だった『ザ・ドライバー』と
比較するのは、そもそも間違いなのかもしれません。

それでも、こういう小さな突っ込みは許せる範囲としても
ワタシ的に、ダメだった(本作へ期待値上げ過ぎたために)のは
同じアパートに住む隣人の美人妻(キャリー・マリガン)の
夫が刑期を終え、出所してきた後の
なにやら怪しい雰囲気の男たちが突然現れるところから
雲行きがヤバくなっていきました。

トドメは結果的に意味不明であった質屋強盗依頼の件。
この辺りをもうちょっと分かり易くしてくれたら
全体の雰囲気はよかっただけに
少しばかり残念な結果になってしまいました。

ということで、もうひとつ消化不良気味だったので
別の劇場に向かい、ライアン・ゴズリングのハシゴを決行!(笑)


おまけ)
・孤独で寡黙な主人公の雰囲気がよく似合ってたライアンくん。
 プロの逃がし屋稼業だった別映画のライアン兄さんも
 よく似た雰囲気を、、、いや、そっくりかも^^
 逃走用車両には300馬力にチューンアップされたシボレー・インパラと
 フォード・マスタング使ってましたが、カーチェイスシーンが
 思ってたほど出てこなかったのが物足らない。

 ちなみに、『ザ・ドライバー』の方の見せ場のカーチェイスは
 ピックアップトラック使ってましたからね(笑)
 これがまた、ポンティアック・トランザムと互角の走りを披露。
 カーチェイスにも静と動、緩急をつけちゃって見事でした。
 
・劇中劇のカースタントシーンは映画作りのメイキング見てるようで
 ちょっと得した気分になりました。

・30万ドルも出資したのにまったく活躍できなかったNASCAR。
 あれはチョット勿体なかったね(苦笑)

・極端に台詞の少ない主人公カップルの表情だけの演技には
 さすが若手演技派と思ってしまった。

・17歳のときに現夫に声をかけられ、そのまま付き合いだしたということは
 ピーター・サースガードを振った直後の不安定な時期だったのか?(おい)
 ま、映画は違えどキャリー・マリガンといえば“17歳”という
 ひとつのキーワードが付きまとうようです。

・結果的にキャリー・マリガンとは不倫関係になるわけですが
 刑期を終えた夫に対し、まだ刑務所に居てほしかったと願う気持ちは
 誰もが思うことでしょう。いつの時代も女性目線なんだな~(苦笑)
 『モンタナの風に抱かれて』『「マディソン郡の橋』とか
 不倫してる人妻って、なんでこうもキュートに見えるのでしょうか。
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監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
脚本:ホセイン・アミニ
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
音楽:クリフ・マルティネス


出演:ライアン・ゴズリング/キャリー・マリガン/ロン・パールマン


『ドライヴ』

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8 コメント

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強い! (rose_chocolat)
2012-04-01 01:02:25
ドライバーの強さの秘密が明かされないところが、質屋強盗手伝いの部分なのかもしれないね。
過去に何かやらかしてたとかさ。 そうでも考えないといけないんだけど。 そこんとこの説明がないからね。

でも基本これは雰囲気系なんでしょうねー。
好きな人はとことん好きな感じ。
返信する
roseさんへ (ituka)
2012-04-01 21:49:26
こんばんは。

ドライバーの過去は気になりますよね。
トラウマを持った元海兵隊か警察特殊部隊辺りが手ごろ感ありますけどね。
元エージェントとは、ちょっと違うかな(笑)

質屋に強盗って言ったときには小銭を取ってどうするつもり?でしたが
意外にも大金があって違和感があったんですが
そういうことだったのね(笑)

ロン・パールマンはバカボンの父の実写版に出演してもらいたいな。
返信する
へえぇー。 (オリーブリー)
2012-04-05 18:11:08
>不倫してる人妻って、なんでこうもキュートに見えるのでしょうか。

そうなんですか。
まっ、年齢制限もあるんでしょうが、マディソン郡のメリルがギリ?(笑)

ストーリーの意外性はないものの、必要最小限な二人のラブ描写は良かったな♪
あーいう、物静かで優しい男って、もうね、胸キュンよっ^^♪
返信する
オリーブリーさんへ (ituka)
2012-04-05 23:55:02
アレですよ!
何も知らない夫が出てきた後の
妻のなんとも言えない表情に萌えてしまうのです(笑)
その気持ち、すごく分かるからですね(苦笑)
あの作品のメリルはギリOKですよ~(爆)

主役二人は純愛でしたね。
まるでファンタジー映画でも観てるようでした。
物静かなライアンくん、『ラース~』のイメージが遠い昔のように思えます(笑)
返信する
こんばんは☆彡 (ひろちゃん)
2012-05-07 00:10:15
気になっていたこの作品、上映終了ギリで鑑賞できました!
とにかくこの映画の雰囲気が大好きでした。
雰囲気で行ったら、今のところ1番好きかも(笑)

ドライバーには名前がないし、彼の過去も明かされていないので、めちゃミステリアス(笑)
そんな孤独で影のあるドライバーを演じる
ライアンが素敵でした(*^.^*)

itukaさんも気になるところはいろいろとあるでしょうが(笑)切ない純愛と思って観て下さい(^_-)-☆

この作品で、まさかバカボンのパパとピーター
サスガードが出て来るとは思わなかった(笑)

>不倫してる人妻って、なんでこうもキュートに見えるのでしょうか

えっ!そうなの?メモしておこうっ~と(笑)
返信する
ひろちゃんへ (ituka)
2012-05-07 23:31:44
こんばんは。

GWも終わってしまいましたね。悲しいです(笑)
お~!公開最終日だったのかな。
ギリで観てハートにジャストミート!よかったね~^^

うんうん、これは純愛でしたね。
ガラス細工のように壊れやすい女性を全身全霊を掛けて守ろうとしたドライバーの気持ち分かるな~。
クールでミステリアスなドライバーの過去気になりますよね^^

ロン・パールマンの顔面アップを初めて見ましたが、『猿の惑星』には特殊メイクなしで出演できそうですね。

>えっ!そうなの?メモしておこうっ~と(笑)

たぶんこれは男性目線として一致してる感想だと思いますよ(笑)
返信する
☆猿は泳げなかった!☆ (TiM3)
2012-06-15 23:34:34
観て来ました~

前半の、ウォルター・ヒルなクール感が、中盤以降はヤン・クーネンみたいな(やりすぎ)バイオレンス感に変わって行ってました(×_×)

エレベータであんなに踏まれるしとを初めてみました。
「ホンマに警戒心が強いだけの、アパート訪問客」だったら、どうすんだろ。。
返信する
TiM3さんへ (ituka)
2012-06-16 01:06:12
こんばんは。

エレベーターの静と動の使い方は、この映画のポイントだったのでしょうか。
概ね、女性陣はあのシーンがお気に入りのようです。
こうしてみると、クールな主人公は生まれてから初めての恋だったのかと思うくらいの純愛劇でしたね^^

>「ホンマに警戒心が強いだけの、アパート訪問客」だったら、どうすんだろ。。

ほんと!こういう主人公は一歩間違えると狂人そのものですよね。
家庭訪問に来た学校の先生とか言ったら笑いものですよね(って、それだけですみません)^^

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