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チェ 28歳の革命

2009年01月14日 23時28分39秒 | 映画 た行
評価:★★★[3/5]


革命家チェ・ゲバラのアイコンを見るたびに
思い出す俳優がいる。

マカロニ・ウエスタン全盛期(1966~1968)の
御三家映画での脇役という立ち位置だったその男。

『ガンマン大連合』(1970)というメキシコ革命を舞台に
大暴れする男たちを痛快に描いたマカロニ・ウエスタンでは
主役のフランコ・ネロを完全に食っていた。
メキシコ革命の革命軍の司令官を演じたその俳優の名は
「トーマス・ミリアン」。そのひとである。

『ガンマン大連合』
監督:セルジオ・コルブッチ
音楽:エンニオ・モリコーネ

年齢的にも
実在したチェ・ゲバラと4歳くらいしか変わらないし
出身もキューバのハバナということも含め
また、『トラフィック』(2000)では
ベ二チオ・デル・トロとも共演を果たしている。
なんとなく、今回の映画
『チェ・ゲバラ』との微妙な因果関係も無きにしも非ずかなと
勝手に思っている次第です(笑)

そういえば
巷では、ブラピとそっくりだったとか言われていますが
その通り!そっくりなのは鼻と口のパーツなんですね。
特に口元の辺りが似ているかもしれません^^
また、意外かもしれませんが
ベ二チオの方がブラピよりも3歳ほど年下なんですね。
これには、正直驚きましたけど^^

ま、そんな余談は置いておいて
映画の話にしましょう。

上映前のチェ・ゲバラという人物についての
簡単な説明がありますが、ほんとうに簡単。
という情報を得ていたので
ウィキで簡単に予習してから挑みましたが

「1956年11月25日、
フィデル・カストロをリーダーとした反乱軍総勢82名は
8人乗りのレジャーボート「グランマ号(Granma)」に乗り込んだ。
しかし収容過多によって衛生環境などが劣悪となったことに加え、
目立たぬよう、嵐の中出航したことなどもあり、
7日後にキューバに上陸した時にはすでに体力を消耗し、
それに伴い士気も下がっていた。
さらに反乱軍の上陸をカストロが事前に発表し、
計画の内容もキューバ政府に漏洩していたため、
反乱軍は上陸直後に政府軍の襲撃を受けて壊滅状態となった。
結局生きて上陸できたのは82人中、
ゲバラ、フィデル・カストロ、ラウル・カストロ、
カミーロ・シエンフエゴスなどを含む12人のみだった。」

[ウィキ]より


個人的には
このグランマ号に乗った82名の壮絶な決意と
行く手を阻む障害などが前半の見せ場と思っていたので
本編で、その辺りの最初のアクション映像が
しっかり見せてもらえるのかなと思っていたら
そこのところのシーンがまったくなくて
冒頭から、いきなり肩すかしを食らった印象でした。

「上陸後、反乱軍はシエラ・マエストラ山脈に潜伏し、
山中の村などを転々としながら軍の立て直しを図った。」

軍の立て直しをしていくのですが
ストーリーは盛り上がりもなく淡々と進んで行きます。

途中で、時間は飛び
キューバ革命を達成してからの5年後のニューヨークに。
国連総会で演壇に上がり力強く演説するチェ・ゲバラ。
この、国連での質疑応答のシーンが実際のニュース映像のように
回想するような形で出てきます。
個人的には、この国連総会でのゲバラの力強さが
最も印象に残ったところでしょうか。

第一部に当たる本作は
山中でのゲリラ戦から始まり
キューバの大都市サンタクララを陥落させるべく
街中での政府軍との戦いまでを描いていますが
政府軍との戦いで革命軍が用いた戦略など
いまいち説明不足なため
感情移入がまったくできなかったですね。

ただ単に、各著書に書かれている
北に向かい徐々に進行して行くという内容を
マップの上をなぞるような絵を映しただけという感じです。
また、戦闘シーンに於いても
近年の戦争映画でみるリアル映像というのがなく
例を挙げれば、銃弾の弾道を描くと言ったところの
CG処理もなく、極めつけはバズーカ砲の
空砲然とした映像には、可也落胆させられました。

唯一の紅一点である
女性戦士アレイダの登場した辺りから
スリリングな展開となってきます。
強靭な精神と肉体を持ち合わせた女性活動家であり
革命軍に軍資金を運んだことにより
チェ・ゲバラと出会い、次第に認められ
後に結婚をしたという。

---------------------------------------------------

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
脚本:ピーター・バックマン
撮影:ピーター・アンドリュース
音楽:アルベルト・イグレシアス


出演:ベニチオ・デル・トロ/デミアン・ビチル/サンティアゴ・カブレラ/カタリーナ・サンディノ・モレノ


『チェ 28歳の革命』


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2 コメント

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☆むむっ☆ (TiM3 ゲバラ90分(古っ!))
2009-01-15 23:37:23
ご覧になられたんですね。

私的には“硫黄島2部作”ほどの吸引力を、イマイチ感じなかったりします。
とは言え“赤壁”よりかは、よほど観たいですけどね。

>巷では、ブラピとそっくりだったとか言われていますが
>その通り!そっくりなのは鼻と口のパーツなんですね。

私的には「汚いプラピ」とか呼んでます(=^_^=) ←おいっ

コリン・ファレルくんも『マイノリティ・リポート』ではブラピそっくりに仕上がってましたっけね(⌒~⌒ι)

どっかに録画したままの『モーターサイクル・ダイアリーズ』(私的鑑賞用DVD版)が転がってるので、観とかないと・・。。←ゲバラの青年時代を描いたロードムービーだそうです。
返信する
お~!ゲバゲバ (ituka)
2009-01-16 00:36:44
懐かしいですね~^^

>私的には“硫黄島2部作”ほどの吸引力を、イマイチ感じなかったりします。
>とは言え“赤壁”よりかは、よほど観たいですけどね。

そうです。このランク付けは同感です。
気合いを入れて、メモ帳持参して行ったのですが
ボールペンのボールが固まって書けない!
途中で気が付いて、先端をたたいたりしてて
可也、忙しかったです(爆)
で、帰ってから公式サイトに全部書いてあったもんですから
結局、意味なし。
TiM3さんのようには行きませんでした^^;

>私的には「汚いプラピ」とか呼んでます(=^_^=) ←おいっ

あ!言っちゃった~(笑)

>『モーターサイクル・ダイアリーズ』(私的鑑賞用DVD版)が転がってるので、
>観とかないと・・。。←ゲバラの青年時代を描いたロードムービーだそうです。

お~!そんなところにゲバラが出てたんですね。
劇場鑑賞スルー作品でした。
しかも、WOWOW放送も録画スルーしました。

返信する

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