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評価★★★★【4点】(Netflix)
内戦中のシリアから脱出を図った難民姉妹の実話。
◆
戦禍を逃れてシリアからヨーロッパに向かった姉妹が、
水泳でオリンピックを目指す姿を描くヒューマンドラマ。
危険を冒して海を渡り、
2016年のブラジル・リオデジャネイロオリンピックを目標に
努力を続ける姿が映し出される。
<シネマトゥディ>
◆
2016年のリオ、2020年東京オリンピックで難民選手団の
一員として参加したユスラ・マルディニ競泳選手の
危険で過酷な逃避行を描く。
まずその前に、ほとんど終盤近くになるまで
この作品が実話ということを知らずに鑑賞していたため
2016年のリオ・オリンピックの実際の施設や選手村など
開会式の映像が映し出されたときは正直驚いてしまった。
「…え?本物やん」ってこんな感じで。
そこで、思い出したのが東京オリンピックの開会式で
たしか、難民選手団のご一行が入場してたよな~だった。
そのときの旗手で先頭を歩いていたのが本作の主人公らしく
ここでようやく実話と理解した。
で、ドラマといえば
シリア国内の内戦が住居近くまで迫り、練習中のプールに
爆弾が投下され間一髪で難を逃れた姉妹。
姉の提案でドイツ・ベルリンへ向け脱出を図ろうとする。
シリアからベルリンへ逃亡する際いくつもの国境越えがあり
密入国者はいつ命を落としても不思議でない。
特にトルコからギリシャに向かう地中海を渡る際
粗悪なゴムボートに定員の3倍の18名もの亡命者が乗り込み
不安定ななか、当然ながら海の真ん中で沈没寸前となる。
水泳が得意な姉妹は誰も溺れさせたくない思いから
真っ暗な海に入り4時間もの間ボートを押す行動に出る。
いやもう、この辺りの緊張感は亡命映画にありがちな
危険がいっぱい状態で、ハラハラドキドキの連続だ。
実話ベースでここまで吸引力のある作品はなかなかない。
難民施設についてからベルリンの水泳教室で自分を売り込み
そこの専属コーチに認められるまでの過程も気持ちいいし
そこからコーチと二人三脚でリオに向けストイックに励む姿に
もう感涙状態だ。
遂に難民選手団の枠に入ることができた!
そしてリオで女子100メートルバタフライの予選一組が
今スタートを切ろうとしている。
◆
【今週のツッコミ】
・リオ・オリンピックの後、主人公は国連(UNHCR)親善大使と
なって現在も活動中。
・境遇や彼女の美貌がSNSで有名になったこと記憶に新しい。
次のオリンピックも年齢的に余裕でしょう。
・ドラマで実際に泳ぐシーンは本人が吹き替えしたようだ。
ゴーグルで顔が見えないからこんなことも可能。
・姉は根っからのパリピ、途中で自分の進む道が見えたよう。
その分、妹に希望を託すセリフがカッコよすぎ!
・ベルリンのコーチとの練習風景に『ロッキー』思い出す。
このコーチの人柄を抜きにして映画は語れず。
・沈没寸前のゴムボートで各自荷物を捨てるシーンで
シリアで獲ったすべてのメダルを海に投げ入れる選択が切ない。
・前半と後半でこれほど風景が変わる映画も珍しい。
----------------------------------------------------------------------------------
監督:サリー・エル・ホサイニ
脚本:ジャック・ソーン、サリー・エル・ホサイニ
音楽:スティーヴン・プライス
出演:マナル・イッサ、ナタリー・イッサ、マティアス・シュヴァイクホファー
『スイマーズ:希望を託して』(2022年作品)
内戦中のシリアから脱出を図った難民姉妹の実話。
◆
戦禍を逃れてシリアからヨーロッパに向かった姉妹が、
水泳でオリンピックを目指す姿を描くヒューマンドラマ。
危険を冒して海を渡り、
2016年のブラジル・リオデジャネイロオリンピックを目標に
努力を続ける姿が映し出される。
<シネマトゥディ>
◆
2016年のリオ、2020年東京オリンピックで難民選手団の
一員として参加したユスラ・マルディニ競泳選手の
危険で過酷な逃避行を描く。
まずその前に、ほとんど終盤近くになるまで
この作品が実話ということを知らずに鑑賞していたため
2016年のリオ・オリンピックの実際の施設や選手村など
開会式の映像が映し出されたときは正直驚いてしまった。
「…え?本物やん」ってこんな感じで。
そこで、思い出したのが東京オリンピックの開会式で
たしか、難民選手団のご一行が入場してたよな~だった。
そのときの旗手で先頭を歩いていたのが本作の主人公らしく
ここでようやく実話と理解した。
で、ドラマといえば
シリア国内の内戦が住居近くまで迫り、練習中のプールに
爆弾が投下され間一髪で難を逃れた姉妹。
姉の提案でドイツ・ベルリンへ向け脱出を図ろうとする。
シリアからベルリンへ逃亡する際いくつもの国境越えがあり
密入国者はいつ命を落としても不思議でない。
特にトルコからギリシャに向かう地中海を渡る際
粗悪なゴムボートに定員の3倍の18名もの亡命者が乗り込み
不安定ななか、当然ながら海の真ん中で沈没寸前となる。
水泳が得意な姉妹は誰も溺れさせたくない思いから
真っ暗な海に入り4時間もの間ボートを押す行動に出る。
いやもう、この辺りの緊張感は亡命映画にありがちな
危険がいっぱい状態で、ハラハラドキドキの連続だ。
実話ベースでここまで吸引力のある作品はなかなかない。
難民施設についてからベルリンの水泳教室で自分を売り込み
そこの専属コーチに認められるまでの過程も気持ちいいし
そこからコーチと二人三脚でリオに向けストイックに励む姿に
もう感涙状態だ。
遂に難民選手団の枠に入ることができた!
そしてリオで女子100メートルバタフライの予選一組が
今スタートを切ろうとしている。
◆
【今週のツッコミ】
・リオ・オリンピックの後、主人公は国連(UNHCR)親善大使と
なって現在も活動中。
・境遇や彼女の美貌がSNSで有名になったこと記憶に新しい。
次のオリンピックも年齢的に余裕でしょう。
・ドラマで実際に泳ぐシーンは本人が吹き替えしたようだ。
ゴーグルで顔が見えないからこんなことも可能。
・姉は根っからのパリピ、途中で自分の進む道が見えたよう。
その分、妹に希望を託すセリフがカッコよすぎ!
・ベルリンのコーチとの練習風景に『ロッキー』思い出す。
このコーチの人柄を抜きにして映画は語れず。
・沈没寸前のゴムボートで各自荷物を捨てるシーンで
シリアで獲ったすべてのメダルを海に投げ入れる選択が切ない。
・前半と後半でこれほど風景が変わる映画も珍しい。
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監督:サリー・エル・ホサイニ
脚本:ジャック・ソーン、サリー・エル・ホサイニ
音楽:スティーヴン・プライス
出演:マナル・イッサ、ナタリー・イッサ、マティアス・シュヴァイクホファー
『スイマーズ:希望を託して』(2022年作品)
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