
評価:★★【2点】
いかにも不健康そうな顔のベニチオ・デル・トロと
特殊メイクの巨匠リック・ベイカーということで
無条件で期待値が上がりっぱなしだった本作。
そうなんです!これがベニチオ・デル・トロの十八番。
このジャンルをやってもらいたかった。
◇
19世紀末、兄の行方不明の知らせを受けて帰郷した人気俳優のローレンスは、
到着早々無残に切り裂かれた兄の遺体と対面する。
犯人の捜索中にウルフマンに襲われた彼は自らもウルフマンに変身し、
満月の夜になると殺人を犯すようになってしまう。
そんなローレンスを父ジョンはわざと凶行に走らせ、警察へ引き渡すが。
<シネマトゥデイ>
◇
ところが、ふたを開けてみれば「あらら」とため息ばかり。
古典ホラーを今の最新VFXで再生すればより一層の恐怖を体験できるのでは?
という予想は本作には当てはまりませんでした。
そして、プロダクション・デザインも少し違和感があった。
1891年の英国を映すのに色を極端に排除し
ほとんど血の通わない冷たい雰囲気を狙ってはいるものの
町の建物などがどうにも作りものっぽくて、重厚感が伝わってこない。
イメージとしては『V・フォー・ベンデッタ』の雰囲気かなと。
また、途切れ雲から現れる満月の見せ方が全然ダメ!^^;
だって怖くないんだもの~、撮影監督の腕が悪すぎでしょう!(爆)
さて、ワタシの最も期待した変身シーンですが
これがあの巨匠であるリック・ベイカーの今の力なのでしょうか。
今からおよそ30年前のリック自身の作品である『狼男アメリカン』から
ほとんど進化していないんです。当時、『狼男アメリカン』の変身シーンに驚き、
感動すらしたものですがあの時のアニマトロニクス全盛期の方が、
今より生々しかったかも。
ワタシ個人的には特殊メイクアーティストは彼よりも
スタン・ウィンストンの方が作品的には好みです。
この映画で思ったこと、いや、確信したことがひとつ。
ベニチオ・デル・トロという俳優さんはその風貌自体がホラーじゃないのかい?
というくらい病弱な顔色とかで絶対にそっち系で大成できる(←とっくにスターですけど~)と思う。
できれば、お次は『ノートルダムの傴僂男』に挑戦してもらいたい。
今後、彼には変身を必要としない古典ホラーのリメイクなどに
俳優人生を切り替えて行けば、ひょっとして大ブレークも夢ではない。
(↑こらこら、なにを偉そうに!)
おまけ)
・終盤で東宝特撮怪獣映画『サンダ対ガイラ』彷彿させる(爆)
本作はいっそのこと『ザ・フライ』系の内容にした方がよい。
それにより、哀れなふたりの戦いにカタルシスを覚えるかも。
・銀弾製造工程では、思わずアンソニー・ホプキンスが「ワタシに!」と
出てきてエンジンのピストンを拵えるのかと思ってしまった。
・事件捜査で町にやって来た警部を演じたヒューゴ・ウィーヴィング。
素顔の彼の演技は『ダーティーハリー』のキャラハン刑事と
そっくりなセリフ回しと、その声質がグッドです!
------------------------------------------------------
監督:ジョー・ジョンストン
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー/デヴィッド・セルフ/
撮影:シェリー・ジョンソン
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ベニチオ・デル・トロ/アンソニー・ホプキンス/エミリー・ブラント/
ヒューゴ・ウィーヴィング/リック・ベイカー
『ウルフマン』
いかにも不健康そうな顔のベニチオ・デル・トロと
特殊メイクの巨匠リック・ベイカーということで
無条件で期待値が上がりっぱなしだった本作。
そうなんです!これがベニチオ・デル・トロの十八番。
このジャンルをやってもらいたかった。
◇
19世紀末、兄の行方不明の知らせを受けて帰郷した人気俳優のローレンスは、
到着早々無残に切り裂かれた兄の遺体と対面する。
犯人の捜索中にウルフマンに襲われた彼は自らもウルフマンに変身し、
満月の夜になると殺人を犯すようになってしまう。
そんなローレンスを父ジョンはわざと凶行に走らせ、警察へ引き渡すが。
<シネマトゥデイ>
◇
ところが、ふたを開けてみれば「あらら」とため息ばかり。
古典ホラーを今の最新VFXで再生すればより一層の恐怖を体験できるのでは?
という予想は本作には当てはまりませんでした。
そして、プロダクション・デザインも少し違和感があった。
1891年の英国を映すのに色を極端に排除し
ほとんど血の通わない冷たい雰囲気を狙ってはいるものの
町の建物などがどうにも作りものっぽくて、重厚感が伝わってこない。
イメージとしては『V・フォー・ベンデッタ』の雰囲気かなと。
また、途切れ雲から現れる満月の見せ方が全然ダメ!^^;
だって怖くないんだもの~、撮影監督の腕が悪すぎでしょう!(爆)
さて、ワタシの最も期待した変身シーンですが
これがあの巨匠であるリック・ベイカーの今の力なのでしょうか。
今からおよそ30年前のリック自身の作品である『狼男アメリカン』から
ほとんど進化していないんです。当時、『狼男アメリカン』の変身シーンに驚き、
感動すらしたものですがあの時のアニマトロニクス全盛期の方が、
今より生々しかったかも。
ワタシ個人的には特殊メイクアーティストは彼よりも
スタン・ウィンストンの方が作品的には好みです。
この映画で思ったこと、いや、確信したことがひとつ。
ベニチオ・デル・トロという俳優さんはその風貌自体がホラーじゃないのかい?
というくらい病弱な顔色とかで絶対にそっち系で大成できる(←とっくにスターですけど~)と思う。
できれば、お次は『ノートルダムの傴僂男』に挑戦してもらいたい。
今後、彼には変身を必要としない古典ホラーのリメイクなどに
俳優人生を切り替えて行けば、ひょっとして大ブレークも夢ではない。
(↑こらこら、なにを偉そうに!)
おまけ)
・終盤で東宝特撮怪獣映画『サンダ対ガイラ』彷彿させる(爆)
本作はいっそのこと『ザ・フライ』系の内容にした方がよい。
それにより、哀れなふたりの戦いにカタルシスを覚えるかも。
・銀弾製造工程では、思わずアンソニー・ホプキンスが「ワタシに!」と
出てきてエンジンのピストンを拵えるのかと思ってしまった。
・事件捜査で町にやって来た警部を演じたヒューゴ・ウィーヴィング。
素顔の彼の演技は『ダーティーハリー』のキャラハン刑事と
そっくりなセリフ回しと、その声質がグッドです!
------------------------------------------------------
監督:ジョー・ジョンストン
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー/デヴィッド・セルフ/
撮影:シェリー・ジョンソン
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ベニチオ・デル・トロ/アンソニー・ホプキンス/エミリー・ブラント/
ヒューゴ・ウィーヴィング/リック・ベイカー
『ウルフマン』
ホプキンスのおいちゃんは、レクター博士の印象が強烈なもんで、
ありきたりの役柄じゃ、ファンは納得出来ないかも、ですね。
『M:i-2』でも、いつ飛びかかって、トムクルの顔面に噛み付くのか、
観ててヒヤヒヤしましたもん(=^_^=)
ホプキンスにバッタリ出会うことほど恐怖は有りません。
涼しい顔して食べられそうで怖いです。
ゾンビよりホプキンスですね(笑)
>『M:i-2』でも、いつ飛びかかって、トムクルの顔面に噛み付くのか、
強烈なイメージって簡単にはなくならないですね^^;
そのイメージをなくすには、ホプキンス自身が誰かに食べられることが唯一の解決法かと(爆)
今度の『怪物くん』って映画じゃなくてテレビドラマだったんですね^^
ホプキンスがブラピに飛びかかるんじゃないかと
ヒヤヒヤもんでした。 ←いつもかい!
『グリンチ』の時なんか、ジムキャリに飛びかかるかと思いましたよ。
ナレーターの声だけで喰われそうでした。
っていうか、これは未見だったです(←観てないのかよ)
>だって怖くないんだもの~、
怖いのは苦手の私ですが、この手の映画にとってのこれは致命傷ですよね。
私はデル・トロさん&ホプキンスさんの演技対決に興味津々(どっちも好きな俳優さんです)でしたが、一応「ホラー」の括りってことで見送るつもりでした。
>風貌自体がホラーじゃないのかい?
>変身を必要としない古典ホラーのリメイク
「なるほど!」です。(*^_^*)
“いけない煙”と“いけない水”(←サザン風に表現)でズタボロになる役も妙にハマるベニチオさんですが。(^^)
これはご覧になっても大丈夫ですよ~
しかも、深夜に部屋を真っ暗にしてレンタルしても怖くないと思います。
>私はデル・トロさん&ホプキンスさんの演技対決に興味津々
そうですよね。このふたりの演技合戦は、役柄的に、その押さえながらも
雰囲気が主張し合ってる!みたいな^^
ただ、終始デル・トロさんが食われないかと目が離せなかったです(こら)
“ズタボロ”のベニチオ氏をいちど見てみたいです。
『チェ』の後編の最後はチョットカッコよく決まってたな~と思うところです^^
何か全体的に「企画が通ってヨシ! 後はやっつけ仕事で!」
ってテイストでしたね・・
唯一、救われたのはエミリー・ブラントさんのアゴでした。
このしとのアゴのカタチ、大好きです!(狂)
なんだか微妙!って感じでしたね^^
やっつけ仕事!まさにそんな感じですよね(笑)
>唯一、救われたのはエミリー・ブラントさんのアゴでした。
谷割れアゴって魅力ありますよね。
ワタシはそれに加え、割れた鼻ってのも魅力を感じます^^;
エミリーさんって掃除屋稼業以来、逞しくなってきましたね。