評価★★★★【4点】(12)
すべては自分が蒔いた種、ラストの衝撃度!!!
◆
女性として初めてベルリンフィルの首席指揮者に就任した
リディア・ターは、類まれな才能に甘んじることなく、
常に努力を重ねて現在の地位を掴み取ってきた。
今や作曲家としても活躍し、自伝の出版も控える彼女だったが、
新曲が思うように作れず生みの苦しみを味わうとともに、
マーラーの交響曲で唯一残っていた第5番の録音が目前に迫り
大きなプレッシャーにも晒されていた。
そんな中、
かつてターが指導した若手指揮者の自殺が明らかとなり、
これを境に彼女と周囲の歯車が急速に狂い始めていくのだったが…。
<allcinema>
◆
女性初のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
首席指揮者となったターは作曲家としても名を馳せていた。
そういった地位に就くと権力も手に入るところが
今回この映画のキモとなる。
ひとりの権力ある音楽家として超多忙すぎる日々の中、
楽団関係者が無能と思えば一声で解雇し、助手への対応も冷たい。
そんな中、元教え子で有能な女性指揮者の自殺報道がされる。
その原因疑惑がターに向けられメディアによるバッシング。
すべてはター自身の傲慢な態度とセクハラによるものであり
そこに気づかないターは徐々に精神が追い込まれていく。
そういったなか、
新たに入団してきた若く可憐なチェロ奏者に心奪われていくター。
ターは久々にときめきを覚え、彼女を優遇し親密になろうとする。
このチェロ奏者の新人がつかみどころのない謎の人物であり
いつしかター自身が彼女に翻弄されることとなる。
そうなんです。
ターはレズビアンで、すでに同居する妻がいて
幼い娘との三人暮らし。
ちなみにこの妻もヴァイオリニストでコンマスという立ち位置。
結論から言って、ケイト・ブランシェットの演技が凄いです。
高尚なアーティストから次第に狂気と化していくプロセスは
彼女しか演じられないし彼女のために用意された役柄といっていい。
序盤は、ドキュメンタリータッチな作風を呈しており
平坦なシーンと指揮者のうんちくの長台詞にうんざりするけど
そこをクリアすれば、徐々にサイコスリラーに盛り上がり
ラストの予想を遥かに超える衝撃シーンには息を呑むだろう。
◆
【今週のツッコミ】
・冒頭のLINEのやりとりって誰と誰?ココよく分からない。
助手のフランチェスカと女性指揮者?コレ多分伏線。
・本作で楽団の副指揮者という存在を初めて知った。
ちなみにコンマスとはコンサートマスターの略。
・序盤は人物相関図が必要なくらい登場人物が目まぐるしい。
ここで諦めると置いて行かれます。
・序盤の男子生徒を叱責するシーンにイラついた。
あの生徒の貧乏ゆすりは観る側のノイズだった。
全編通し、微かなノイズがそこかしこに。
・深夜、突然動き出したメトロノームを触った人物は誰。
娘を問いただしたが多分違う。もしやター自身なのか。
隣人の娘の方かもしれない(←それも違うと思うぞ)
・その隣人親子の母が重度の要介護者で知恵遅れの娘が介護し
なにかと要望してくる案件がターにとってかなりのストレス。
・隣人要介護者に触れただけで速攻で自分の服を破棄し
慌てて手足を洗うターに違和感を覚えてしまったが。。。
・隣人からの騒音クレームでついにストレスのキャパを超える。
・あんなに弱いマーク・ストロングって(役ですから)
・指揮者なしで演奏始まった???ターがゆっくりと舞台???
直後の、、、うんうん、でしょうね。怖!!!化け物!?
-----------------------------------------------------------------------------
監督:トッド・フィールド
脚本:トッド・フィールド
音楽:ヒルドゥル・グーナドッティル
出演:ケイト・ブランシェット、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス
『TAR/ター』
すべては自分が蒔いた種、ラストの衝撃度!!!
◆
女性として初めてベルリンフィルの首席指揮者に就任した
リディア・ターは、類まれな才能に甘んじることなく、
常に努力を重ねて現在の地位を掴み取ってきた。
今や作曲家としても活躍し、自伝の出版も控える彼女だったが、
新曲が思うように作れず生みの苦しみを味わうとともに、
マーラーの交響曲で唯一残っていた第5番の録音が目前に迫り
大きなプレッシャーにも晒されていた。
そんな中、
かつてターが指導した若手指揮者の自殺が明らかとなり、
これを境に彼女と周囲の歯車が急速に狂い始めていくのだったが…。
<allcinema>
◆
女性初のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
首席指揮者となったターは作曲家としても名を馳せていた。
そういった地位に就くと権力も手に入るところが
今回この映画のキモとなる。
ひとりの権力ある音楽家として超多忙すぎる日々の中、
楽団関係者が無能と思えば一声で解雇し、助手への対応も冷たい。
そんな中、元教え子で有能な女性指揮者の自殺報道がされる。
その原因疑惑がターに向けられメディアによるバッシング。
すべてはター自身の傲慢な態度とセクハラによるものであり
そこに気づかないターは徐々に精神が追い込まれていく。
そういったなか、
新たに入団してきた若く可憐なチェロ奏者に心奪われていくター。
ターは久々にときめきを覚え、彼女を優遇し親密になろうとする。
このチェロ奏者の新人がつかみどころのない謎の人物であり
いつしかター自身が彼女に翻弄されることとなる。
そうなんです。
ターはレズビアンで、すでに同居する妻がいて
幼い娘との三人暮らし。
ちなみにこの妻もヴァイオリニストでコンマスという立ち位置。
結論から言って、ケイト・ブランシェットの演技が凄いです。
高尚なアーティストから次第に狂気と化していくプロセスは
彼女しか演じられないし彼女のために用意された役柄といっていい。
序盤は、ドキュメンタリータッチな作風を呈しており
平坦なシーンと指揮者のうんちくの長台詞にうんざりするけど
そこをクリアすれば、徐々にサイコスリラーに盛り上がり
ラストの予想を遥かに超える衝撃シーンには息を呑むだろう。
◆
【今週のツッコミ】
・冒頭のLINEのやりとりって誰と誰?ココよく分からない。
助手のフランチェスカと女性指揮者?コレ多分伏線。
・本作で楽団の副指揮者という存在を初めて知った。
ちなみにコンマスとはコンサートマスターの略。
・序盤は人物相関図が必要なくらい登場人物が目まぐるしい。
ここで諦めると置いて行かれます。
・序盤の男子生徒を叱責するシーンにイラついた。
あの生徒の貧乏ゆすりは観る側のノイズだった。
全編通し、微かなノイズがそこかしこに。
・深夜、突然動き出したメトロノームを触った人物は誰。
娘を問いただしたが多分違う。もしやター自身なのか。
隣人の娘の方かもしれない(←それも違うと思うぞ)
・その隣人親子の母が重度の要介護者で知恵遅れの娘が介護し
なにかと要望してくる案件がターにとってかなりのストレス。
・隣人要介護者に触れただけで速攻で自分の服を破棄し
慌てて手足を洗うターに違和感を覚えてしまったが。。。
・隣人からの騒音クレームでついにストレスのキャパを超える。
・あんなに弱いマーク・ストロングって(役ですから)
・指揮者なしで演奏始まった???ターがゆっくりと舞台???
直後の、、、うんうん、でしょうね。怖!!!化け物!?
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監督:トッド・フィールド
脚本:トッド・フィールド
音楽:ヒルドゥル・グーナドッティル
出演:ケイト・ブランシェット、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス
『TAR/ター』
ケイトさすがですね。あのキャラは他に誰も思い浮かびません。
まさに自ら蒔いた種。傲慢な人間にはしっぺ返しがくるのでしょう。
フランチェスカが突然消えてしまって..自殺した副指揮者って??ひょっとして??
マークを突き飛ばすケイト凄かったです!
あのアジアはタイ式マッサージかな?とも?
権力持つと人ってこんな簡単に変わっていくんだな~でしたよ。
いま日本でもジャニーズ、WBC山川選手、歌舞伎役者と連日報道されてますけどね
あの副指揮者の顔がネットニュースでよく分からなかったので、もしやフランチェスカですかね~。
フランチェスカが密かにメール送っていた人物もよくわからないんですよ。
>あのアジアはタイ式マッサージかな?とも?
ガイドが川に入るなワニが出ると言っていて、地獄の黙示録の撮影の名残りというセリフから
フィリピンで撮影してたのでてっきり(笑)
5番の子可愛かったので、ワタシが官能的な処置をされたいです(普通のやつでもいい)