原題:『FLIGHTPLAN』
製作:ブライアン・グレイザー
監督:ロベルト・シュヴェンケ
撮影:フロリアン・バルハウス
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演: ジョディ・フォスター/ピーター・サースガード/ショーン・ビーン/エリカ・クリステンセン/ケイト・ビーハン
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【ネタバレ注意】
突然の夫の死に直面し悲痛な面持ちのヒロインのアップから始まる。冬のベルリン街は雪景色、生前、夫との幸せな日々の思い出を噛み締めるかのようにひとり歩いてこの地を離れることを決意する。全体に薄いブルーフィルターを掛けたようなスクリーンは悲しみと寒さが一段と増している。
父の死で精神的ショックを受けている娘を連れ故郷のニューヨークに帰ることに・・・。ベルリン空港に着いて最初のハプニングがあるのだがこのシーンでヒロインのヒステリックな性格を感じさせるように演出がしてある。もうひとつは6歳の娘を母として絶対に守り抜くという強い想いも伝わってくる。しかしそう思う反面“もしかしたらここが伏線になっているのか?”とも取れそうなシーンであった。
去年公開された「フォーガットン」の記憶がまだ新しいだけに、まさか今回もあの時のような“どんでん返し”があるのかと正直不安ではあった。一人娘が忽然と消え、周りの人間たちも娘の存在を否定し続けるというミステリーは非常に面白い。主人公カイル(ジョディ・フォスター)は精神的に不安定な時期(夫の死の直後)で彼女の妄想の疑いもあって「フォーガットン」よりは風呂敷を広げている感じだった。
ここでカイル・プラットの設定がいいんです。この巨大旅客機の中では自分に味方する人はいない。ではどうするのか・・・?普通の主婦が機内で乗務員、乗客相手に立ち回ろうとした場合、相当な腕力があるか知能があるかだ。カイルは航空設計のエンジニアである。今回乗り込んだE-474機の設計に携わる優秀なプロジェクトチームを先導したそうです。推進力設計のエキスパートであるカイルは、全てのVMUテスト(最小アンスティック速度)を監督し、400項目にもわたる安全装置を確認し、耐震動テストを行った。これだけの知識があって行動力あれば何処の会社に行っても第一線で活躍出来るでしょうね、でも彼女の部下になったらあんな口調でいつも怒鳴り付けられるのでしょうね(笑)
一般庶民としてはあの行動力にただ見とれるばかりであった。思い付いたらすぐ発言、要望し乗務員に食ってかかる。人の物なんてお構いなしに破壊する。私のように人目を気にして遠慮がちにしていたら娘を助けることは出来ないでしょうね。だからカイルを見て大変勉強になりました。こういうひとは非日常的な出来事(例:阪神淡路大震災など)が起こった時には強いんだろうな~
最新鋭の世界一大きいジャンボ旅客機に乗り込み映画を観ながらフライトの擬似体験ができ尚且つ普段は一般乗客として絶対に見ることのできない特殊大型貨物室、機械室、屋根裏部屋、厨房などを主人公が動き回って案内してくれるのでとことん見学できます。更に意外な場所から出入りすることができるというのが大変興味深かった。
ジョディ・フォスターは「パニックルーム」といいこういったタイプの映画が案外好きなのかもしれない。機長役のショーン・ビーンは「スタンドアップ」からイメージ的に変わってきましたね。
おまけ:フライトアテンダント役の(ケイト・ビーハン)見て真っ先に浅丘ルリ子が浮かんで来たのは笑ってしまった。
評価:★★★★
製作:ブライアン・グレイザー
監督:ロベルト・シュヴェンケ
撮影:フロリアン・バルハウス
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演: ジョディ・フォスター/ピーター・サースガード/ショーン・ビーン/エリカ・クリステンセン/ケイト・ビーハン
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【ネタバレ注意】
突然の夫の死に直面し悲痛な面持ちのヒロインのアップから始まる。冬のベルリン街は雪景色、生前、夫との幸せな日々の思い出を噛み締めるかのようにひとり歩いてこの地を離れることを決意する。全体に薄いブルーフィルターを掛けたようなスクリーンは悲しみと寒さが一段と増している。
父の死で精神的ショックを受けている娘を連れ故郷のニューヨークに帰ることに・・・。ベルリン空港に着いて最初のハプニングがあるのだがこのシーンでヒロインのヒステリックな性格を感じさせるように演出がしてある。もうひとつは6歳の娘を母として絶対に守り抜くという強い想いも伝わってくる。しかしそう思う反面“もしかしたらここが伏線になっているのか?”とも取れそうなシーンであった。
去年公開された「フォーガットン」の記憶がまだ新しいだけに、まさか今回もあの時のような“どんでん返し”があるのかと正直不安ではあった。一人娘が忽然と消え、周りの人間たちも娘の存在を否定し続けるというミステリーは非常に面白い。主人公カイル(ジョディ・フォスター)は精神的に不安定な時期(夫の死の直後)で彼女の妄想の疑いもあって「フォーガットン」よりは風呂敷を広げている感じだった。
ここでカイル・プラットの設定がいいんです。この巨大旅客機の中では自分に味方する人はいない。ではどうするのか・・・?普通の主婦が機内で乗務員、乗客相手に立ち回ろうとした場合、相当な腕力があるか知能があるかだ。カイルは航空設計のエンジニアである。今回乗り込んだE-474機の設計に携わる優秀なプロジェクトチームを先導したそうです。推進力設計のエキスパートであるカイルは、全てのVMUテスト(最小アンスティック速度)を監督し、400項目にもわたる安全装置を確認し、耐震動テストを行った。これだけの知識があって行動力あれば何処の会社に行っても第一線で活躍出来るでしょうね、でも彼女の部下になったらあんな口調でいつも怒鳴り付けられるのでしょうね(笑)
一般庶民としてはあの行動力にただ見とれるばかりであった。思い付いたらすぐ発言、要望し乗務員に食ってかかる。人の物なんてお構いなしに破壊する。私のように人目を気にして遠慮がちにしていたら娘を助けることは出来ないでしょうね。だからカイルを見て大変勉強になりました。こういうひとは非日常的な出来事(例:阪神淡路大震災など)が起こった時には強いんだろうな~
最新鋭の世界一大きいジャンボ旅客機に乗り込み映画を観ながらフライトの擬似体験ができ尚且つ普段は一般乗客として絶対に見ることのできない特殊大型貨物室、機械室、屋根裏部屋、厨房などを主人公が動き回って案内してくれるのでとことん見学できます。更に意外な場所から出入りすることができるというのが大変興味深かった。
ジョディ・フォスターは「パニックルーム」といいこういったタイプの映画が案外好きなのかもしれない。機長役のショーン・ビーンは「スタンドアップ」からイメージ的に変わってきましたね。
おまけ:フライトアテンダント役の(ケイト・ビーハン)見て真っ先に浅丘ルリ子が浮かんで来たのは笑ってしまった。
評価:★★★★
なら、いいか~(爆)
でもさすがに「シックスセンス」や「アザーズ」系映画では止したほうがいいね(^_^;)