
評価:★★【2点】
前半はリアル志向でオドロオドロしくも後半は漫画チックなノリ!
◇
『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』の鬼才パク・チャヌク監督が、
吸血鬼となってしまった神父を主人公に描く禁断のラブ・ストーリー。
エミール・ゾラの『テレーズ・ラカン』をモチーフに、聖職者でありながら
図らずも吸血鬼となってしまい、挙げ句に人妻と恋に落ちてしまった男が、
信仰と欲望の狭間で葛藤しながらも罪を重ねていくさまを、
ユーモラスなタッチを織り交ぜつつグロテスクかつ官能的に描き出す。
<allcinema>
◇
最近の韓国映画は侮れない!というのがワタシの持論。
と、いうことで、一応(?)韓国映画のスター・ソン・ガンホが
出演している事と、ヒロインのお姉さんが妙にチャーミングに見えたことで
この、官能ホラーがいったいどんなものなのか?と気になったので
観に行って来ました。
結論から言って、ソン・ガンホはコメディ路線のフェイスなので
こういった官能的作品には向いてないと強く思った。
前作のような、荒くれ賞金稼ぎの役が印象に残っているので
本作でのカトリック神父役には、ちょっと違和感を感じてしまう。
聖職者としての自分の力不足を感じ始め自殺が頭によぎるも
単に死ぬのではなく、ひとのために犠牲になろうと決意する。
アフリカの研究所で極秘に進められていた致死率100%の
謎のウイルスに対するワクチン開発に、自ら実験台として参加する。
なんだか、その研究所とやらが妙に貧相でハリウッド映画にでてくる
“それ”とはまるっきり違うのです。
低予算映画なので、あまり突っ込まないようにしますけど・・・。
結局、実験台になっても謎のウィルスのことは、そちらに置いとくみたいな。
ウィルスにより略、即死状態となった主人公は、謎の血液を輸血され
生き返ってしまうのであった。
ヴァンパイアとなって、幼馴染の友人の妻との禁断のラブストーリーが
ココから展開していきます。
といっても、その人妻が清楚で奥ゆかしいひとなら
ベタではあるけど、見応えはあったかもしれませんが
実際はそうではなく、夢遊病の病があり、夫への不満や姑への不満、
それらが積もり積もって対人恐怖症(この場合、攻撃的な)のような
変わった人格の持ち主なんです。
ソン・ガンホと人妻との官能シーンは、それなりにエロっぽい。
しかし、ソン・ガンホ自体にセクシーさがないので
見ていて辛くなってしまうのも否めないってところですかね。
夫のDV(ドメスティックバイオレンス)に苦しめられていた妻は
ソン・ガンホと夫の殺害計画なんですね~。
よくあるパターンですけど。
ところが、ココからが本作のダメダメ演出のオンパレード!
急に漫画チックになっちゃったり、罪の意識から
夜な夜な現れる幻想に苦しめられるソン・ガンホ。
あんた!ヴァンパイアなんだから人間のように
罪の意識に苦しむことないでしょ!と普通に思ってしまう。
その幻想というのも見せ方が可笑しい!
完全なお笑いのコントみたい。
いや!これが監督のそもそものネライだったのかもしれないが。
おまけ)
・人間の生き血を吸うのにも、聖職者というプライドがあったようです。
謙虚なその行為は、まさに新感覚!こんな吸血鬼はみたことないです。
入院患者のベッドの床下に寝ている神父を見つけたら、それはきっと・・・
・ソン・ガンホ主演映画は、これからは慎重に選んで行こうと思った。
・あの姑のキャラが本作で最も怖かった。韓国版キャシー・ベイツかと。
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監督:パク・チャヌク
脚本:パク・チャヌク/チョン・ソギョン
撮影:チョン・ジョンフン
音楽:チョ・ヨンウク
出演:ソン・ガンホ/キム・オクビン/シン・ハギュン/キム・ヘスク
『渇き』
前半はリアル志向でオドロオドロしくも後半は漫画チックなノリ!
◇
『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』の鬼才パク・チャヌク監督が、
吸血鬼となってしまった神父を主人公に描く禁断のラブ・ストーリー。
エミール・ゾラの『テレーズ・ラカン』をモチーフに、聖職者でありながら
図らずも吸血鬼となってしまい、挙げ句に人妻と恋に落ちてしまった男が、
信仰と欲望の狭間で葛藤しながらも罪を重ねていくさまを、
ユーモラスなタッチを織り交ぜつつグロテスクかつ官能的に描き出す。
<allcinema>
◇
最近の韓国映画は侮れない!というのがワタシの持論。
と、いうことで、一応(?)韓国映画のスター・ソン・ガンホが
出演している事と、ヒロインのお姉さんが妙にチャーミングに見えたことで
この、官能ホラーがいったいどんなものなのか?と気になったので
観に行って来ました。
結論から言って、ソン・ガンホはコメディ路線のフェイスなので
こういった官能的作品には向いてないと強く思った。
前作のような、荒くれ賞金稼ぎの役が印象に残っているので
本作でのカトリック神父役には、ちょっと違和感を感じてしまう。
聖職者としての自分の力不足を感じ始め自殺が頭によぎるも
単に死ぬのではなく、ひとのために犠牲になろうと決意する。
アフリカの研究所で極秘に進められていた致死率100%の
謎のウイルスに対するワクチン開発に、自ら実験台として参加する。
なんだか、その研究所とやらが妙に貧相でハリウッド映画にでてくる
“それ”とはまるっきり違うのです。
低予算映画なので、あまり突っ込まないようにしますけど・・・。
結局、実験台になっても謎のウィルスのことは、そちらに置いとくみたいな。
ウィルスにより略、即死状態となった主人公は、謎の血液を輸血され
生き返ってしまうのであった。
ヴァンパイアとなって、幼馴染の友人の妻との禁断のラブストーリーが
ココから展開していきます。
といっても、その人妻が清楚で奥ゆかしいひとなら
ベタではあるけど、見応えはあったかもしれませんが
実際はそうではなく、夢遊病の病があり、夫への不満や姑への不満、
それらが積もり積もって対人恐怖症(この場合、攻撃的な)のような
変わった人格の持ち主なんです。
ソン・ガンホと人妻との官能シーンは、それなりにエロっぽい。
しかし、ソン・ガンホ自体にセクシーさがないので
見ていて辛くなってしまうのも否めないってところですかね。
夫のDV(ドメスティックバイオレンス)に苦しめられていた妻は
ソン・ガンホと夫の殺害計画なんですね~。
よくあるパターンですけど。
ところが、ココからが本作のダメダメ演出のオンパレード!
急に漫画チックになっちゃったり、罪の意識から
夜な夜な現れる幻想に苦しめられるソン・ガンホ。
あんた!ヴァンパイアなんだから人間のように
罪の意識に苦しむことないでしょ!と普通に思ってしまう。
その幻想というのも見せ方が可笑しい!
完全なお笑いのコントみたい。
いや!これが監督のそもそものネライだったのかもしれないが。
おまけ)
・人間の生き血を吸うのにも、聖職者というプライドがあったようです。
謙虚なその行為は、まさに新感覚!こんな吸血鬼はみたことないです。
入院患者のベッドの床下に寝ている神父を見つけたら、それはきっと・・・
・ソン・ガンホ主演映画は、これからは慎重に選んで行こうと思った。
・あの姑のキャラが本作で最も怖かった。韓国版キャシー・ベイツかと。
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監督:パク・チャヌク
脚本:パク・チャヌク/チョン・ソギョン
撮影:チョン・ジョンフン
音楽:チョ・ヨンウク
出演:ソン・ガンホ/キム・オクビン/シン・ハギュン/キム・ヘスク
『渇き』
そうでもないか?
結構ヴァンパイアものって佳作が多いんですけどね。
私的には(前にも書いたかも知れないけど)『フライトナイト』や『イノセント・ブラッド』が好きでしたね。
だいぶ忘れかけてるけど。。
結果としてヴァンパイアにしておいて
互いの生き血を吸い合う男女!みたいなエロス映画です。
ちょっと『空気人形』系入ってます!ってところでしょうか^^
瞳の色が変わることはなかったので、ほぼ人間でいいというスタッフの考えかもしれません^^;