
評価:★★★☆【3,5点】
『チェイサー』で主演した二人だけが韓国俳優のなかで唯一のお気に入り。
そのうちの一人、キム・ユンソクが出演してるから観ないわけにはいかなかった。
かなり、遅い鑑賞ですが^^;
◇
漁船“チョンジン号”の船長カン・チョルジュは、
長引く不況と不漁続きで追い詰められていた。
金策に窮したカン船長は、中国からの密航者を運ぶ闇の仕事に手を出してしまう。
決行の夜、沖合で密航船と合流し、荒れ狂う海の上で密航者たちを乗り移らせる。
その時、ホンメという若い娘が海に落ちてしまう。
心優しき新人船員のドンシクは、すぐに荒海に飛び込み彼女を救い出す。
その後、2人は徐々に心を通わせていく。
そんな中、監視船の目を避けるべく、
密航者たちを魚を保管する劣悪な船倉に閉じ込めるカン船長だったが…。
<allcinema>
◇
序盤から無駄なシーンが一切なく、それでいて殺伐とした世界感を
これほど表現できるシム・ソンボは、やはり只者ではないと思った。
とにかくテンポがいいから、観る者を狂気の入り口へと問答無用に
放り込むのである。
生活のため、仕方なく裏稼業(密入国援助)に手を染めるが
漁業は匠でもこちらは初体験のため、イージーミスを散りばめるなど
観るモノの不安を倍加させる効果としてはなかなかよく考えられていた。
船長役のキム兄さん、貴方の心情も実によく分かりますが
さすがに、その行動は自己中以外の何物でもなくやり過ぎでしょう。
彼らの家族のことを少しでも考えるなら、とても出来ることではない。
鬼畜になれと強要された船員のひとりが急性ストレス障害で
気が狂い始めるのも当然であり、それも抹殺する姿はもはや悪魔そのもの。
こういう猟奇犯罪を描かせたら、韓国映画はもはや世界一ではないだろうか。
【今週のツッコミ】
・出来れば、もっとお得意のグロ映像を映してもらいたかった(おいおい)
・今回は船上ということで、暗く湿気の多い地下室とは違うので
音響効果に頼るしか術はないということか。
人食いザメなどに頼らずホントに良かったです(爆)
・支配者に大量虐殺されるといえば、ホロコーストを真っ先に思い浮かべるが
密室に押し込みイッキに虐殺、その恐怖を目の当たりした少年の恐怖を描く
『炎628』(1987)という白ロシアを舞台にした傑作映画が最も似てそう。
・6年後に飛ぶラストはいいんだけど、遭難したチョンジン号の捜索は
結局どうなったの?(笑)
・あのブサ●クな密入国のお姉ちゃんさえ、愛おしく想えてくるから
もはや、その時点で制作者側の勝利なんだろう(なにそれ)
・この映画で最もワタシの心を掴んだのが甲板長のハゲ親父。
船長に忠誠を誓った態度は、戦国時代の武将に仕える軍師のよう。
----------------------------------------------------------
監督:シム・ソンボ
脚本:シム・ソンボ/ポン・ジュノ
音楽:
出演:キム・ユンソク/パク・ユチョン/キム・サンホ/イ・ヒジュン/ムン・ソングン/
ユ・スンモク/ハン・イェリ
『海にかかる霧』
『チェイサー』で主演した二人だけが韓国俳優のなかで唯一のお気に入り。
そのうちの一人、キム・ユンソクが出演してるから観ないわけにはいかなかった。
かなり、遅い鑑賞ですが^^;
◇
漁船“チョンジン号”の船長カン・チョルジュは、
長引く不況と不漁続きで追い詰められていた。
金策に窮したカン船長は、中国からの密航者を運ぶ闇の仕事に手を出してしまう。
決行の夜、沖合で密航船と合流し、荒れ狂う海の上で密航者たちを乗り移らせる。
その時、ホンメという若い娘が海に落ちてしまう。
心優しき新人船員のドンシクは、すぐに荒海に飛び込み彼女を救い出す。
その後、2人は徐々に心を通わせていく。
そんな中、監視船の目を避けるべく、
密航者たちを魚を保管する劣悪な船倉に閉じ込めるカン船長だったが…。
<allcinema>
◇
序盤から無駄なシーンが一切なく、それでいて殺伐とした世界感を
これほど表現できるシム・ソンボは、やはり只者ではないと思った。
とにかくテンポがいいから、観る者を狂気の入り口へと問答無用に
放り込むのである。
生活のため、仕方なく裏稼業(密入国援助)に手を染めるが
漁業は匠でもこちらは初体験のため、イージーミスを散りばめるなど
観るモノの不安を倍加させる効果としてはなかなかよく考えられていた。
船長役のキム兄さん、貴方の心情も実によく分かりますが
さすがに、その行動は自己中以外の何物でもなくやり過ぎでしょう。
彼らの家族のことを少しでも考えるなら、とても出来ることではない。
鬼畜になれと強要された船員のひとりが急性ストレス障害で
気が狂い始めるのも当然であり、それも抹殺する姿はもはや悪魔そのもの。
こういう猟奇犯罪を描かせたら、韓国映画はもはや世界一ではないだろうか。
【今週のツッコミ】
・出来れば、もっとお得意のグロ映像を映してもらいたかった(おいおい)
・今回は船上ということで、暗く湿気の多い地下室とは違うので
音響効果に頼るしか術はないということか。
人食いザメなどに頼らずホントに良かったです(爆)
・支配者に大量虐殺されるといえば、ホロコーストを真っ先に思い浮かべるが
密室に押し込みイッキに虐殺、その恐怖を目の当たりした少年の恐怖を描く
『炎628』(1987)という白ロシアを舞台にした傑作映画が最も似てそう。
・6年後に飛ぶラストはいいんだけど、遭難したチョンジン号の捜索は
結局どうなったの?(笑)
・あのブサ●クな密入国のお姉ちゃんさえ、愛おしく想えてくるから
もはや、その時点で制作者側の勝利なんだろう(なにそれ)
・この映画で最もワタシの心を掴んだのが甲板長のハゲ親父。
船長に忠誠を誓った態度は、戦国時代の武将に仕える軍師のよう。
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監督:シム・ソンボ
脚本:シム・ソンボ/ポン・ジュノ
音楽:
出演:キム・ユンソク/パク・ユチョン/キム・サンホ/イ・ヒジュン/ムン・ソングン/
ユ・スンモク/ハン・イェリ
『海にかかる霧』
死んだ25人の遺体を海に投げ捨てたらしいですし、
当然船員も皆生きているわけで、確かに酷い話ではあるものの、
猟奇的でも何でもない事件をこう描くのがさすが韓国ですよね(笑)
ところで韓国俳優のお気に入りが
ハ・ジョンウとキム・ユンソクの2人だけとは少なっ(爆)
私は沢山い過ぎて書ききれませんが、
漁師役なのにその知的さが隠し切れないムン・ソングンもその一人です^^
鑑賞後に小動物のように小さく震えてましたが(え?)
なんと!実際は至って普通じゃないですか(爆)
こういうチョットした事件も韓国らしくアレンジしてしまうんですね(そういう発想は好き)^^
>ハ・ジョンウとキム・ユンソクの2人だけとは少なっ(爆)
次の『ターミネーター/ジェニシス』のT1000役の大物俳優とかガンホはイマイチなんですよ^^;
『チャイサー』の衝撃を未だに引きずっているせいかもしれません(笑)
>知的さが隠し切れないムン・ソングン
あ~!確かに控えめでどこか公務員のような雰囲気は
漁師と言えど知的なオーラが出てましたね。
ちなみに本作の前からファンだとすると、かなり韓国通ですよね。
ワタシは、キム・ユンソク以外の出演者は誰も知らなかった(爆)
ところで、本作と関係ないけどチョン・ジヒョンを最近見ないけど
まだ若いはずなのにどうしちゃったのか気になるところです(笑)
私、アジア映画も昔から好きなので、韓国映画も何気に強いんですよ<( ̄^ ̄)>エッヘン(爆)
ワタシは彼女を最後に観たのは『僕カノ』なので、もうすでに5~6年は経っていると思います^^
>韓国のエミー賞みたいなのを貰ってましたよ。
それは凄い!ってことは未だにトップ女優の座を君臨してるのね。
>韓国映画も何気に強いんですよエッヘン(爆)
ホントだね~!流石はamiさん!(爆)
アジア映画からミュージカルまで(その枠付け変です)なんでも御座れって感じですよね。
胸張ってエッヘンだなんて、仰向けに倒れますぜ(爆)
時のように知的なイメージをたたえていました。
ホヨンの船長への忠誠心の強さは立派。
それにひきかえチャンウク、ギョングの女好きは
もう嫌になっちゃう。
で、結局ドンシクは利用されたんですかね。
ラストは「青唐辛子」で彼女かも?と連想させて
おけばいいのに、監督自ら、「ホンメ」と言っちゃったそうです。
ワタシ、韓国俳優に疎くてほとんど話についていけてないです(笑)
ホヨンの忠誠心は見てて気持ちいいです。
こういう男がいるから組織が成り立つんですよね。
結局、ドンシクくんは利用されたような感じですね。
ラストの展開は匂わせておくだけで余韻が残るのに
監督さんはそれを台無しにしたってことなんですね(最悪だわ~・笑)