
評価:★★★★【4点】
シリーズ3作目にして最高傑作との呼び声高く…
◇
大統領選の年を迎えたアメリカ。
パージの夜を2日後に控えたワシントンDC。
幼い頃にパージで家族を殺されたチャーリー・ローン上院議員は、
反パージを訴えて大統領選に名乗りを上げ、支持を広げていた。
そんな彼女の警護に当たるのは、
2年前のパージの夜に亡き息子の復讐に燃えていた元警察官のレオ。
パージを強力に推し進める極右政権NFFAは、
台頭するローン候補に危機感を抱き、その暗殺を計画する。
そんな中、いよいよ運命の12時間が始まろうとしていた…。
<allcinema>
◇
女性リーダーが注目を集める昨今のリアル世界にちなみ
本作も、反パージを訴える大統領候補の女性政治家を軸に動く。
今年から10等級の政治家までパージの対象となったことで
大統領選真っ只中のローン議員も反勢力から命を狙われることに。
その議員の警護に当たるのが、第2作で息子を殺された経験を持つ
元警察官のレオ(フランク・グリロ)であった。
本シリーズは、あり得ない設定なのに不思議と説得力がある。
おそらく、誰もが一度は妄想するであろう禁断の想いを
映画という形として観客の代弁をしているからだと思う。
型破りを自負するドナルド・トランプ大統領ならこういった荒治療を…^^;
物語も周到に練られた感のある緻密な展開で
登場人物も主役から脇役までしっかりとそれまでの生き様を描き
誰が犠牲になっても感情移入しやすいようになっている。
主役の男レオがひとり大奮闘するヒーローものでなく
パージのなか偶然出会った者たちが力を合わせるチーム戦がいいのだ。
一般庶民の殺し合いから大物政治家の暗殺まで話が進み
今どきのドローンを使った偵察やら腕のある傭兵を入れ込む辺り
決して飽きることなく最後まで緊張感を持続したまま突っ走る。
脚本も手掛けたジェームズ・デモナコ監督にひとり大喝采だ!(笑)
【今週のツッコミ】
・国の軍隊よりも最新鋭武器を持つ傭兵らがすごい。
・そうかと思えばコンビニでチョコバーを万引きし
店主にとがめられた女子高生のキレっぷりがこれまた怖い!
あの不気味なネオンカーは、ある意味ホラーカーと言っていい。
・ちなみに、あの電飾取ったらエコカー・プリウスだったりして(爆)
・パージには暗黙のルールが存在していた。
・パージは大人のハロウィンというらしい。
・パージにより富を得ている富裕層がいたのが前作だっけ?
本作ではパージ除菌といって貧困層の殺害が国家レベルで遂行されている。
その理由、福祉系の予算が大幅に削減できるからって…
----------------------------------------------------------
監督:ジェームズ・デモナコ
脚本:ジェームズ・デモナコ
音楽:ネイサン・ホワイトヘッド
出演:フランク・グリロ/エリザベス・ミッチェル/ミケルティ・ウィリアムソン
『パージ:大統領令』
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シリーズ3作目にして最高傑作との呼び声高く…
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大統領選の年を迎えたアメリカ。
パージの夜を2日後に控えたワシントンDC。
幼い頃にパージで家族を殺されたチャーリー・ローン上院議員は、
反パージを訴えて大統領選に名乗りを上げ、支持を広げていた。
そんな彼女の警護に当たるのは、
2年前のパージの夜に亡き息子の復讐に燃えていた元警察官のレオ。
パージを強力に推し進める極右政権NFFAは、
台頭するローン候補に危機感を抱き、その暗殺を計画する。
そんな中、いよいよ運命の12時間が始まろうとしていた…。
<allcinema>
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女性リーダーが注目を集める昨今のリアル世界にちなみ
本作も、反パージを訴える大統領候補の女性政治家を軸に動く。
今年から10等級の政治家までパージの対象となったことで
大統領選真っ只中のローン議員も反勢力から命を狙われることに。
その議員の警護に当たるのが、第2作で息子を殺された経験を持つ
元警察官のレオ(フランク・グリロ)であった。
本シリーズは、あり得ない設定なのに不思議と説得力がある。
おそらく、誰もが一度は妄想するであろう禁断の想いを
映画という形として観客の代弁をしているからだと思う。
型破りを自負するドナルド・トランプ大統領ならこういった荒治療を…^^;
物語も周到に練られた感のある緻密な展開で
登場人物も主役から脇役までしっかりとそれまでの生き様を描き
誰が犠牲になっても感情移入しやすいようになっている。
主役の男レオがひとり大奮闘するヒーローものでなく
パージのなか偶然出会った者たちが力を合わせるチーム戦がいいのだ。
一般庶民の殺し合いから大物政治家の暗殺まで話が進み
今どきのドローンを使った偵察やら腕のある傭兵を入れ込む辺り
決して飽きることなく最後まで緊張感を持続したまま突っ走る。
脚本も手掛けたジェームズ・デモナコ監督にひとり大喝采だ!(笑)
【今週のツッコミ】
・国の軍隊よりも最新鋭武器を持つ傭兵らがすごい。
・そうかと思えばコンビニでチョコバーを万引きし
店主にとがめられた女子高生のキレっぷりがこれまた怖い!
あの不気味なネオンカーは、ある意味ホラーカーと言っていい。
・ちなみに、あの電飾取ったらエコカー・プリウスだったりして(爆)
・パージには暗黙のルールが存在していた。
・パージは大人のハロウィンというらしい。
・パージにより富を得ている富裕層がいたのが前作だっけ?
本作ではパージ除菌といって貧困層の殺害が国家レベルで遂行されている。
その理由、福祉系の予算が大幅に削減できるからって…
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監督:ジェームズ・デモナコ
脚本:ジェームズ・デモナコ
音楽:ネイサン・ホワイトヘッド
出演:フランク・グリロ/エリザベス・ミッチェル/ミケルティ・ウィリアムソン
『パージ:大統領令』
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パージは大人のハロウィンだ!と言って歓喜していた住人が居ましたが、どんな娯楽だよ!?と突っ込みたくなりましたね。…ってこの作品を観た自分が言うのもナンなのですが。
ええ、ええ、そしてあのJKの車はきっとプリウスですとも!(笑)
パージ中はきっとそんなハロウィンに近い感覚なんでしょうね。
この映画は殺しに特化してますが、別の地域では性犯罪とかありそうですよね。
パージのルールをもういちど確認したいです(笑)
「パージ」法案がリアルに思えるのは、アメリカという国が、国内ではなく国外だと法律とか無視して(大義名分だけで)戦争に行ってバカバカ人を殺しちゃうような国だからじゃないかと思っています。勿論、国外に制限時間はない訳ですが。
諸外国に遠征して(敢えて)ガス抜きするという表現を使うなら戦争もパージに近いかも。