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禁じられた遊び

2023年09月08日 22時07分48秒 | 映画 か行
評価★★★【3点】(13)



軽い冗談でも子供は真に受け、注意が必要。



郊外に念願のマイホームを購入し、
妻の美雪と息子の春翔と幸せな日々を送る伊原直人。
ある日、庭でトカゲの尻尾を手に悲しそうにしていた春翔に、
“尻尾を土に埋めて呪文を唱えれば生き返る”と小さな嘘をつく。
そんな矢先、美雪が交通事故で命を落としてしまう。
同じ頃、フリーの映像ディレクター倉沢比呂子は、
ニュースで美雪の死を知る。
実は、比呂子は直人のかつての同僚で、
その頃に味わったある不気味な恐怖が甦る。
そして、美雪の葬儀で直人と再会したのをきっかけに、
再び周囲で不可解な出来事が起こり始める比呂子だったが…。
<allcinema>



トカゲの尻尾は切れても再生するんだよ。
切れた尻尾からも呪文で体が再生すると嘘をついたパパが
事の発端ですから、事故死した美雪の薬指をこっそり持ち帰り
それを庭に埋め日夜呪文を唱え母親を生き返らそうとする子供。

劇中、エロエムエッサイム、エロエムエッサイムって呪文に
遠い昔に聞き覚えがあるんだけど、それはなんなのか?
魔法使いサリー?秘密のアッコちゃん、、、
そこで調べたら「悪魔くん」で使われていたことが判明しました。
あ~、スッキリ!

ま、それはいいけど、作品の謳い文句にジャパニーズホラーの
「貞子」「伽椰子」に次ぐ第三のヒロイン「美雪」とあったし
監督も元祖「貞子」の生みの親である中田秀夫氏だったので
かなりの期待値を抱えての鑑賞となりました。

で、結論から言って、見た目のインパクトはあるものの
邪悪なヒロインとなった経緯があまりに薄っぺらく
母から受け継いだ超能力が美雪に備わっていたといわれても
深く掘り下げてないから取って付けた感は否めない。

もちろん、見た目のインパクトはあるんですよ。
演じているファーストサマーウィカ氏のスッピンメイクに
ある意味、普段テレビで見ることのない衝撃度はあったし
全裸で這いまわったりする体当たり演技は評価に値しますが。

児童福祉施設でのいじめを機に受け継いだ能力が開花する。
こういうのってもっとうまく演出してたらいい作品になったのに
中田監督、どっかで手を抜いたんでしょうか。



【今週のツッコミ】

・ホラーヒロインはトップ3の座には届かなかった。
 ウィカさんの気合の入った成りきり振りは称えたい。

・余談ですが、ウィカさんとよよよちゃんがそっくり。

・邪悪化した歌舞伎メイクはもはやクリーチャー。
 
・地中から復活してからは「ターミネーター2」の
 T-1000が頭をチラつきはじめたわ。

・MEGUMIさんが児童福祉施設の先生役だが
 19世紀のEU寄宿学校でよくみる出で立ちがエモいぞ。

・切り刻みバラバラ状態から各パーツが引き寄せられて
 一体の美雪となるんですね。
 
・流れからてっきり各パーツからどんどん複製されて
 大人数になるものと。もしそうだったら★1つだわ。
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監督:中田秀夫
脚本:杉原憲明
音楽:堤博明
出演:橋本環奈、重岡大毅、堀田真由

『禁じられた遊び』










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