
評価:★★★★【4点】
本作を先に観てからクリストファー・ノーランの
『ダンケルク』を観たらまた違った感情が生まれていたかもね。
◇
1940年5月、第二次世界大戦初期。
独裁者ヒトラー率いるナチス・ドイツの前にフランスは陥落寸前で、
英国にも侵略の脅威が迫る中、新首相に就任した前海軍大臣の
ウィンストン・チャーチル。
国民には人気があったものの、度重なる失策で党内はもちろん
国王からも信頼を得られず、
弱音を吐く彼を妻のクレメンティーンは優しく叱咤する。
就任直後の演説では勝利を目指して徹底抗戦を誓うも、
戦況は悪化の一途を辿っていく。
そしてドイツ軍に追い込まれた英国軍が、
ついにフランス・ダンケルクの海岸で絶体絶命の状況を迎える。
英国への上陸もいよいよ現実の脅威となる中、犠牲を回避すべく
ドイツとの和平交渉を主張する外相ハリファックスの
必死の説得を受けるチャーチルだったが…。
<allcinema>
◇
見事になりきった感のあるゲイリー・オールドマン。
これもすべては彼の演技と製作者スタッフによる完璧なまでの
特殊メイクアップによるものだろう。
にしても、なんともチャーミングな首相なんだろう(笑)
英国一の型破りな男というコピーも納得できる。
チャーチルの凄いところは人前での演説に説得力を持たせる
話術に尽きる。
ドイツの侵略がイギリス本土に押し迫っているなか
たった一人で地下鉄に乗車し、居合わせた庶民らに愛嬌を振りまく。
そこで現状のイギリス国民の本音を聞き出すくだりは
まさにチャーチルだからそれが出来たのではないか。
この地下鉄のシーンは庶民の心をつかみ後の国会演説につながり
その内容は与党、野党に関わらず議員らの賛同を得ることになる。
「歳を取ると体も頭も切れが悪くなる、頼れるのは知恵だけだ」
これは65歳にして一国の首相となったチャーチルの有名な言葉だ。
このように頭が切れ慧眼ある政治家が我が国にも欲しいものだ^^;
【今週のツッコミ】
・全編出ずっぱり状態だったウィンストン・チャーチル。
にも関わらずあの特殊メイクが自然で完璧なので見とれてしまう。
・日本人アーティストの辻一弘さんアカデミー賞特殊メイクアップ賞を
見事に受賞されましたね。
・御大映画にもこんな特殊メイクのできるスタッフ使ってほしい!
今までのメイクがあまりにひどかったからね(映画は良いのに)^^;
----------------------------------------------------------------------
監督:ジョー・ライト
脚本:アンソニー・マクカーテン
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ゲイリー・オールドマン/クリスティン・スコット・トーマス/リリー・ジェームズ
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
本作を先に観てからクリストファー・ノーランの
『ダンケルク』を観たらまた違った感情が生まれていたかもね。
◇
1940年5月、第二次世界大戦初期。
独裁者ヒトラー率いるナチス・ドイツの前にフランスは陥落寸前で、
英国にも侵略の脅威が迫る中、新首相に就任した前海軍大臣の
ウィンストン・チャーチル。
国民には人気があったものの、度重なる失策で党内はもちろん
国王からも信頼を得られず、
弱音を吐く彼を妻のクレメンティーンは優しく叱咤する。
就任直後の演説では勝利を目指して徹底抗戦を誓うも、
戦況は悪化の一途を辿っていく。
そしてドイツ軍に追い込まれた英国軍が、
ついにフランス・ダンケルクの海岸で絶体絶命の状況を迎える。
英国への上陸もいよいよ現実の脅威となる中、犠牲を回避すべく
ドイツとの和平交渉を主張する外相ハリファックスの
必死の説得を受けるチャーチルだったが…。
<allcinema>
◇
見事になりきった感のあるゲイリー・オールドマン。
これもすべては彼の演技と製作者スタッフによる完璧なまでの
特殊メイクアップによるものだろう。
にしても、なんともチャーミングな首相なんだろう(笑)
英国一の型破りな男というコピーも納得できる。
チャーチルの凄いところは人前での演説に説得力を持たせる
話術に尽きる。
ドイツの侵略がイギリス本土に押し迫っているなか
たった一人で地下鉄に乗車し、居合わせた庶民らに愛嬌を振りまく。
そこで現状のイギリス国民の本音を聞き出すくだりは
まさにチャーチルだからそれが出来たのではないか。
この地下鉄のシーンは庶民の心をつかみ後の国会演説につながり
その内容は与党、野党に関わらず議員らの賛同を得ることになる。
「歳を取ると体も頭も切れが悪くなる、頼れるのは知恵だけだ」
これは65歳にして一国の首相となったチャーチルの有名な言葉だ。
このように頭が切れ慧眼ある政治家が我が国にも欲しいものだ^^;
【今週のツッコミ】
・全編出ずっぱり状態だったウィンストン・チャーチル。
にも関わらずあの特殊メイクが自然で完璧なので見とれてしまう。
・日本人アーティストの辻一弘さんアカデミー賞特殊メイクアップ賞を
見事に受賞されましたね。
・御大映画にもこんな特殊メイクのできるスタッフ使ってほしい!
今までのメイクがあまりにひどかったからね(映画は良いのに)^^;
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監督:ジョー・ライト
脚本:アンソニー・マクカーテン
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ゲイリー・オールドマン/クリスティン・スコット・トーマス/リリー・ジェームズ
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
日本にもこういう人がいたらいいのに....^^;
ウィンストン・チャーチルの人柄に尽きますよね。
老人メイクって、ただやたらシワシワにするだけが能じゃないって思いました。
辻さんの今回のメイクはシワよりもたるんだ脂肪重視でしたもんね。
イーストウッド作品もこれくらい技量あるスタッフ使ってほしいです(笑)
65歳にしてにして語ったチャーチルの言葉素敵ですね。とっても頭の良い方だったと思います。
チャーチルって頭脳明晰な上にチャーミングな人でもあったのですね。。演じるオールドマン上手いです。
老人だから皺くちゃにする必要はない。
単にたるんだ脂肪をつけるだけで自然なメイクとなること、改めて認識できた次第です。
いや、別にワタシがそれをすることはないですけどね^^;
チャーチル首相の話術は巧みな言葉選びと熱い心なんですね。
勉強になりました(笑)
日本では興業がのびなくて残念。
辻さんのインタビューを見ていて
彼はメイクと言うより、完全な芸術家。
映画界から遠ざかっていたと言うお話も
うなづけました。
ゲイリーとの信頼関係があのメイクを生んだでしょうね。
見ごたえありました。
劇場支配人が端から儲けの見込みがないと諦めてる結果でしょうか^^;
まああ、ファミリー映画じゃないし、ティーンエイジャー向けでもないのがそうするんでしょうね。
そうそう、辻さんの本職は芸術家だそうで
ゲイリーの熱意にその気になった感じですね。
なにはともあれ、オスカー受賞も納得のメイクでした。