
評価:★★★★【4点】
改めて、今現在のCGアニメの完成度に感心。
人間キャラ以外は、もはや実写と区別が付かない。
技術スタッフの開発ソフトが日々進化してる感じ。
あとは、実写同様にドラマの脚本と
監督の表現方法の差となるだけでしょうね。
なにはともあれ、ひとつのジャンルとして
ここまで緻密な画を観られることに、ひとりの映画ファンとして
とても嬉しく思います。
◇
クリスマスに子どもたちが不思議に思うこと、
それは“サンタは一晩でどうやって
世界中の子どもたちにプレゼントを配るのか”ということ。
実は、北極には超ハイテクの極秘オペレーション・センターがあり、
サンタは多くの妖精たちと共に最新のテクノロジーを駆使して
プレゼントを世界中に届けていたのだ。
ところが運悪く、世界中でたった一人の女の子だけ、
プレゼントの配達漏れが発生する。
サンタクロース家のみんなが仕方がないと口にする中、
心優しいドジな末っ子アーサーは諦めきれず、
おじいちゃんサンタの助けを借りて、昔ながらのソリに乗り込むと、
地球の反対側で待つ女の子のもとへと向かうのだったが…。
<allcinema>
◇
冒頭からのびっくりするようなハイテク装置と
それを駆使した巨大宇宙船なる乗り物の登場に
これがサンタ映画?と思わせるところが斬新でとてもよかった。
内容は至って単純でヒネリも何もない。
しかし、それが逆に功を奏し人間キャラの性格付けが
しっかりと描き込まれていたので感情移入し易かった。
全世界20億もの子供にひとりの洩れなくプレゼントをする。
これをたった1日、一晩だけで行うことを想像すれば
本作のような最先端レベルのハイテクを使うしかないんだと思わせる。
しかも超巨大宇宙船に数千人の妖精がいて、特殊訓練を受けた
海兵隊もどきの働きをする。まるで敵地に乗り込む落下部隊のように
街のあちこちから出る騒音(野良犬とかセキュリティ警報)をかいくぐり
深夜、子供の待つ各家庭に希望のプレゼントを静かに置いてくる。
ただそれだけのことなのに、これだけ緊迫感あるモノを見ると
もうそこから、この映画に惹き込まれていってしまいます。
しかしながら、やっぱり人間サンタのすること。
エラーもあります。
本作のみどころは、世界たったひとりへの配達モレをどうするか?
20億分の1として許容範囲のエラーとして諦めるか
それとも、その子供にとっては1分の1であって、サンタから
プレゼントを貰えなかった世界中でたったひとりの子として
逆に有名になってしまい、今後の人生にトラウマになるのでは?とか
そういう葛藤がサンタファミリーにあったりして、
お子様映画ではありますが、なかなか見せどころは巧いな~と感じます。
旧式のトナカイソリを操縦するお爺さんサンタが
孫の司令官からなるハイテク船とのガチンコ勝負が
もうちょっと、露骨にあっても良かったかなとは思います。
それでも、太陽が昇るまでの時間勝負の配達は
アニメでありながら緊張感があってよかったですね。
なんだか『ミッション・インポッシブル』のアニメ版を観てるようだった。
おまけ)
・主人公のアーサーくんのダサさが、なんとも微笑ましかった。
・彼らの着る服の生地の質感が本物のようで、そこまで描くのか!と
感心しまくり。
もはや、髪の毛を一本一本~がどうのこうのという感想は
とっくに超えてますよ(笑)
・人間キャラをリアル系思考の『タンタンの冒険』系統は
今後、俳優を必要としない方向に行くような気もするけれど
本作のようなデフォルメ系で描くアニメはひとつのジャンルとして
リアル俳優を脅かすことはなく円満に共存していくでしょう(笑)
----------------------------------------------------------
監督:サラ・スミス
脚本:ピーター・ベイナム/サラ・スミス/
撮影:
音楽:
声の出演:ジェームズ・マカヴォイ/ヒュー・ローリー/ビル・ナイ/
『アーサー・クリスマスの大冒険』
改めて、今現在のCGアニメの完成度に感心。
人間キャラ以外は、もはや実写と区別が付かない。
技術スタッフの開発ソフトが日々進化してる感じ。
あとは、実写同様にドラマの脚本と
監督の表現方法の差となるだけでしょうね。
なにはともあれ、ひとつのジャンルとして
ここまで緻密な画を観られることに、ひとりの映画ファンとして
とても嬉しく思います。
◇
クリスマスに子どもたちが不思議に思うこと、
それは“サンタは一晩でどうやって
世界中の子どもたちにプレゼントを配るのか”ということ。
実は、北極には超ハイテクの極秘オペレーション・センターがあり、
サンタは多くの妖精たちと共に最新のテクノロジーを駆使して
プレゼントを世界中に届けていたのだ。
ところが運悪く、世界中でたった一人の女の子だけ、
プレゼントの配達漏れが発生する。
サンタクロース家のみんなが仕方がないと口にする中、
心優しいドジな末っ子アーサーは諦めきれず、
おじいちゃんサンタの助けを借りて、昔ながらのソリに乗り込むと、
地球の反対側で待つ女の子のもとへと向かうのだったが…。
<allcinema>
◇
冒頭からのびっくりするようなハイテク装置と
それを駆使した巨大宇宙船なる乗り物の登場に
これがサンタ映画?と思わせるところが斬新でとてもよかった。
内容は至って単純でヒネリも何もない。
しかし、それが逆に功を奏し人間キャラの性格付けが
しっかりと描き込まれていたので感情移入し易かった。
全世界20億もの子供にひとりの洩れなくプレゼントをする。
これをたった1日、一晩だけで行うことを想像すれば
本作のような最先端レベルのハイテクを使うしかないんだと思わせる。
しかも超巨大宇宙船に数千人の妖精がいて、特殊訓練を受けた
海兵隊もどきの働きをする。まるで敵地に乗り込む落下部隊のように
街のあちこちから出る騒音(野良犬とかセキュリティ警報)をかいくぐり
深夜、子供の待つ各家庭に希望のプレゼントを静かに置いてくる。
ただそれだけのことなのに、これだけ緊迫感あるモノを見ると
もうそこから、この映画に惹き込まれていってしまいます。
しかしながら、やっぱり人間サンタのすること。
エラーもあります。
本作のみどころは、世界たったひとりへの配達モレをどうするか?
20億分の1として許容範囲のエラーとして諦めるか
それとも、その子供にとっては1分の1であって、サンタから
プレゼントを貰えなかった世界中でたったひとりの子として
逆に有名になってしまい、今後の人生にトラウマになるのでは?とか
そういう葛藤がサンタファミリーにあったりして、
お子様映画ではありますが、なかなか見せどころは巧いな~と感じます。
旧式のトナカイソリを操縦するお爺さんサンタが
孫の司令官からなるハイテク船とのガチンコ勝負が
もうちょっと、露骨にあっても良かったかなとは思います。
それでも、太陽が昇るまでの時間勝負の配達は
アニメでありながら緊張感があってよかったですね。
なんだか『ミッション・インポッシブル』のアニメ版を観てるようだった。
おまけ)
・主人公のアーサーくんのダサさが、なんとも微笑ましかった。
・彼らの着る服の生地の質感が本物のようで、そこまで描くのか!と
感心しまくり。
もはや、髪の毛を一本一本~がどうのこうのという感想は
とっくに超えてますよ(笑)
・人間キャラをリアル系思考の『タンタンの冒険』系統は
今後、俳優を必要としない方向に行くような気もするけれど
本作のようなデフォルメ系で描くアニメはひとつのジャンルとして
リアル俳優を脅かすことはなく円満に共存していくでしょう(笑)
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監督:サラ・スミス
脚本:ピーター・ベイナム/サラ・スミス/
撮影:
音楽:
声の出演:ジェームズ・マカヴォイ/ヒュー・ローリー/ビル・ナイ/
『アーサー・クリスマスの大冒険』
実はタンタンより楽しめたりして^^;
本作、端から鑑賞予定になかったのですが
ひとつ前に観た作品が余りにも面白くなかったので、突発鑑賞してきました(笑)
なので、予告編すら未見で情報まったくなし状態だったので
あの冒頭シーンには「おぉ!」ってなりましたよ(爆)
ほんと!スパイ映画かと思わせるようなハイテクノロジーにびっくりしまくりでした(笑)
『タンタンの冒険』は、案外期待外れの予感がしなくもないです^^;