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アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

2018年05月04日 18時35分14秒 | 映画 あ行
評価:★★★★☆【4.5点】



悪役トーニャは、実は凄く可哀想なヒロインであることが判明!



貧しい白人家庭に育った少女トーニャ・ハーディング。
母親のラヴォナは、娘のスケートの才能に気づくと、
彼女を一流の選手にして貧困から脱しようと本格的に
フィギュアスケートを習わせる。
しかし娘に愛情を示すことはなく、トーニャは罵倒と暴力が
日常の少女時代を過ごしていく。
やがて15歳でジェフ・ギルーリーと出会い、恋に落ちるトーニャだったが…。
<allcinema>



当時オリンピックで例の靴紐の涙の訴えシーンはライブで見ていたし
その後のライバル襲撃事件で永久追放されたことはまだ記憶に新しい。

この映画を観るまでは、頂点に立つためなら何でもありの
マジでヒールなスケーターだと思っていたワタシだった。

ところが、本当の彼女はそうではなかったんですね。
すべては鬼母の掌の上で操られ、もがき苦しみ、あの家庭環境のせいで
そして、DV夫の尋常でない暴力に耐え続けながら
トップスケーターであり続けようと努力していたのが彼女なのだ。

もはや、この映画を観てトーニャに対する思いが180度変わりましたよ。

にしても、もはや笑うしかないトーニャを取り巻く人物たちの
変人ぶりはまるでスラップスティック・ドラマのキャラのよう。

浅はかで幼稚でまぬけでアホ^^;

あのDV夫と自称元諜報員でトーニャのボディーガードと称する男なんて
アホの代表格ではなかろうか。

メディアも過熱に報道し最悪の判決を受けながらも
自力で立ち上がろうとした彼女のパワーに勇気をもらえた気がする。



【今週のツッコミ】
・迫真のスケーティング・シーンはマーゴット・ロビーがどこまでやってる?
 “撮影4カ月前から週5回、1日4時間スケートの猛特訓を行なっており”
 だそうですが、まったくのシロウトからか、ある程度経験者かで
 どこまでシンクロ出来たか変わってくる。
 トリプルアクセルは吹き替えでしょうな(←当たり前)

・この映画でいちばんウケるのは、なんといっても自称元諜報員男だ(笑)

・トラックのエンジン修理やうさぎ猟のライフルなどトーニャは幼少期から
 父親から楽しく教えられていたようだ。鬼母の特訓と意味が全然違う^^;

・実際、あの襲撃事件に至るまでの経歴はトーニャはまったく関係してない。
 それであの判決はあまりに理不尽としか言いようがないぞ。

・襲撃実行犯がポンコツすぎる。焦ってドアガラスに頭突きって。。。

・80年代のヒットナンバーが懐かしい!『フラッシュダンス』(1983)で流れた
 「グロリア」につい熱くなる。

・鬼母役のアリソン・ジャネイの演技にアカデミー助演女優賞受賞も納得だ。
 冒頭からいきなり強烈なカウンターをもらった感じだった。

・まさか、『ロッキー4』の猛特訓をそのまま真似ていたとは(笑)

・判決に対し「懲役を受けるから私からスケートを取らないで」と訴えるシーン
 ここは劇場のあちこちから鼻をすする音が聞こえてきましたよ。
 これは、この映画の名シーンになるであろう。

・リンクからリングに戦いの場を変えた勇気に乾杯したい!
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監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:スティーヴン・ロジャース
音楽:ピーター・ナシェル
出演:マーゴット・ロビー/セバスチャン・スタン/ジュリアンヌ・ニコルソン

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
 




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8 コメント

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Unknown (onscreen)
2018-05-07 19:27:33
これは文句なしに最高に笑えました!!!」
onscreenさんへ (ituka)
2018-05-07 21:57:01
お!笑えたんですね(笑)
確かに男どもがポンコツすぎでした(爆)
Unknown (yukarin)
2018-05-08 10:33:31
マーゴット・ロビーはどこまでやったんでしょうね。
吹き替えがあったとは思いますが違和感なく観られました。
とにかくアリソン・ジャネイの迫力に圧倒されました 笑
助演女優賞を受賞しただけありますね!
襲撃実行犯には...あきれるばかり、、、
知ってる事件だけに興味深く観られましたし、私もトーニャについて考えが変わりました。
yukarinさんへ (ituka)
2018-05-08 21:51:59
マーゴット・ロビー自身でこなしたのはリンクを回るのと
バックスケート、片足ターンくらいと想像してます。
さすがに4か月の特訓だけではジャンプは無理ですよね^^;
家庭環境がここまで悲惨だったとはビックリでした。
しかし、アリソンの威圧感はすごかったですね。
最初のスケート教室に入れるところから危ない人オーラ出まくりでしたもんね(笑)
みんなでトーニャを応援しましょう^^
こんにちは (ここなつ)
2018-05-28 15:39:20
こんにちは。
私もトーニャが凄く可哀そうなヒロインに思えましたよ。
彼女がずっとあがいていた闇が垣間見える作りでした。
…が、それもそれもトーニャがマーゴット・ロビーだったから感じたのかも…あの愛くるしいフェイスとアバズレと色気が同居する感じ。…やっぱり顔って大事なんだな、と、思いましたです。
ここなつさんへ (ituka)
2018-05-28 20:54:17
本物よりかなり美しいマーゴット・ロビーだから、今回のトーニャに感情移入したかもしれませんね(笑)
にしても、15歳メイクから演じてたんだから、これも凄いですよね^^;
ポンコツな男連中はさておき、あの鬼母のインタビューで
「いつになったら私にインタビューさせるんだい!」と
イラついていた時にオウムに齧られていたところで吹き出しました。
イメージ的に鬼母には鷹匠くらいやってもらいたかった(笑)
Unknown (mariyon)
2018-07-07 00:08:57
トーニャのその後、スケートを離れボクシングやってたと言うのが、すごいです。

実際には襲撃を画策したわけでもなく、まわりの阿呆どもにつぶされたんですね。
映画はかなりトーニャにやさしい作りだとは思うんですが、それでも、あの母親に、あの夫、彼女の辛い人生を思うと、この映画が人生のご褒美になっている気もします。

ナンシーがあの程度のけがで何よりでした。
ナンシーのことはほとんど触れてないけど、
彼女も一歩間違えば、選手生命が断たれていたかもしれないし。
mariyonさんへ (ituka)
2018-07-07 08:26:08
そうなんですよね!
ボクシングに転身と聞いて殴り合うシーンに
なぜか、とても切なく感じました。
これがカタルシスなんでしょうか(笑)

社会のルールを無視するあの母親あってこそ
そして“類は友を呼ぶ”の意味からすると暴力夫も必然ですし
やはりトーニャには同情しちゃいますね。
この映画でヒールなイメージだったのがなくなりました。

ナンシーがもし選手生命断たれていたら、この映画に対する感情も
微妙に変わっていたでしょうね^^;

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