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ブラック・スキャンダル

2016年01月31日 17時54分02秒 | 映画 は行
評価:★★★★【4点】


ジョニー・デップの普通の人間役でやっとまともな
評価をすることが出来た記念となる作品か(言い過ぎです)



1975年、サウスボストン。
アイリッシュ系ギャングのボス、ジェームズ・バルジャーは、
イタリア系マフィアと激しい抗争を繰り広げていた。
一方、弟のビリーは、州の有力政治家として活躍していた。
そこに、バルジャーの幼なじみジョン・コノリーが
FBI捜査官となって戻ってきた。
折しもFBIはイタリア系マフィアの掃討を目標に掲げており、
功名心にはやるコノリーは、バルジャーにある提案を持ちかける。
それは、バルジャーがFBIの情報屋となり敵の情報を流す代わりに、
FBIは彼の犯罪を見逃す、という驚愕の密約だったのだが…。
<allcinema>



ギャング映画にしては地味でド派手なアクションこそないけれど
そこに存在する人間模様がリアルでこういう作りは結構好きかも。

ジョニー・デップの怪演はもちろん納得だし
手下らのボスに対するチョットした緊張感など演出が秀逸で
巷の低評価が何故なのかよくわからないワタシ(笑)

禁断の密約って今回に限らず昔は日常茶飯事に行われていて
それがたまたまFBI、州政治家、ギャングということで
スキャンダラスな報道になってしまったってことだ。
でも実際、本編の政治家はそこまで関わってなくて
そこのところチョット予告編に煽られた格好になってしまったわ。

これってどこか北野監督の『アウトレイジ』の雰囲気があり
ワタシは最後まで面白く観させてもらいましたよ(笑)


【今週のツッコミ】
・結局のところ事の発端はFBI捜査官。彼の悪知恵がなかったら
 こんなに大々的なニュースにはならず映画にもなってないだろう。

・最後に当のご本人らの画像が出ますがFBI捜査官はじめ
 やはり、よく似た俳優さんを使っているのね。
 逆に、バルジャーはジョニー・デップに似てたのか?(爆)
 
・注意深く几帳面でバルジャーみたいなボスって結構多い(笑)

・ピーター・サースガードが2万ドルもらった時の
 どう対応したらいいのか分からず、とりあえず笑っておこう的な
 アレって普段の生活でも結構ありますよね。

・ジュノー・テンプル演じる娼婦に役名があったということは
 これも実在の人物だったのだろうか。

・こういうバルジャーのような男は子供への躾も独特でした。
 “人のいないところ”で殴ればいい!って一理ある(ないですから)

・本作で最も輝いていたで賞はFBI捜査官の部下の方です。
 ワタシ、この人が出てくると何故かワクワクするんです(笑)
 名はデヴィッド・ハーバー(ジョン・モリス役)
-----------------------------------------------------
監督:スコット・クーパー
脚本:マーク・マルーク/ジェズ・バターワース
音楽:トム・ホルケンボルフ

出演:ジョニー・デップ/ジョエル・エドガートン/ベネディクト・カンバーバッチ/
    ロリー・コクレイン/ジェシー・プレモンス/ケヴィン・ベーコン/
    ピーター・サースガード/ジュノー・テンプル/


『ブラック・スキャンダル』

コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

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Unknown (えふ)
2016-02-01 20:39:13
人のいないところで殴れ、
は、妙に納得してうなずきながら観ていた私です(爆
あと2万ドルもらった人、
絶対ただでもらえるわけない!!と思ってましたよ。
あ~いう世界は恐いっすね~~(汗
えふさんへ (ituka)
2016-02-01 21:31:31
>妙に納得してうなずきながら観ていた私です(爆

ワタシも、「そうなんだ」と思って観てましたが
彼女が思いっきり怪訝な顔したから「道徳から外れてるのか」でした(爆)
タダで2万ドルくれると言われても、あの場合空気が読めないですよね。
バルジャーの考えがまるで分らない^^;

この世界は空気が読めないと死に繋がりますね(怖)
Unknown (mariyon)
2016-02-01 23:21:01
いやぁ~~、暗かったです。
唯一、コノリーは証言を拒否というのは、
裏切らなかったのか、それとも、自分の罪をさらけ出すのを
良しとしなかったのか?

子供が、あの、亡くなった子しかいなかったのも不幸ですね。
そうそう、弟の議員の家族はどうなったのか?
子供はいたのか??
なんか、そういうことを、ラストの本人の画像で
考えていました。
mariyonさんへ (ituka)
2016-02-02 21:54:01
今日、職場の同僚とこの映画の話題になって
互いに北野監督の『アウトレイジ』みたいだった!でまとまりました(笑)
コノリーの証言拒否はバルジャーへの忠誠ではないかと解釈しました。
ある意味では命の危険を感じたかもしれませんね^^;

お~!家族の事を考えてらしたのね。
1人っ子というのはこういう時に辛いですよね。
やはり、保険として予備は欲しいですよね(←こら!!!)
地味だけど (ami)
2016-02-03 21:50:58
面白かったです。(個人的には橋や綱渡りより・笑)
秘密のレシピのシーンは泣きそうなほど怖かったですが(笑)

ところで横レスですが・・・
クリスマスパーティのシーンで
バッチくん(議員の弟)のところは確か子供が9人て言ってませんでした?
「9人ーーー!?」と唖然としましたもん(笑)
amiさんへ (ituka)
2016-02-03 22:58:48
この映画って総じて女性陣に不評だったようです。
お!だからamiさんは面白く観られたんですね(爆)
そうそう、あのレシピのところ、ドヤ顔だったジョン・モリスが
一気に凍り付きましたもんね(笑)

>子供が9人

えー!そうだったんですね!びっくり(笑)
それは妻も大変でしたね。大家族スペシャルとか
あちらはそんなリアル番組やってないのかな^^;
Unknown (オリーブリー)
2016-02-05 23:48:24
こんばんは。

子供は9人って言ってましたよ。
クリスマスパーティも母親の葬式も子供がぞろぞろいたじゃないですか(笑)
ジュノー・テンプルは手下の嫁の連れ子って言ってました。
カンバーバッチとジョニーが兄弟って、そこからして解せないんですけどね(笑)、でも兄がギャングなのに大物政治家になるって、日本じゃありえませんよね。
しかも兄の逃亡後はマサチューセッツ州立大学の総裁になったとかあったけど、すごい高給取りらしく、それが逃亡の資金源だったのかも。
退職金も流れてたりして。
>巷の低評価が何故なのかよくわからない
それはちゃんとしたジョニーの過去作観てないからかも(笑)
怖さは違うけど、直近ではトッドさんの方がよほど怖かったです。
オリーブリーさんへ (ituka)
2016-02-06 17:09:35
議員の子だくさんや娼婦の家系諸々ほとんど気を抜いて観てたかもしれません^^;
殆ど記憶にないです。
そう、確かにあのふたりが兄弟ってかなり強引な配役でした(笑)
兄がギャング、弟は政治家という構図はほんと信じられません。
逆に日本の政治と金の問題が可愛く感じます(おい)

>直近ではトッドさんの方がよほど怖かったです。

あ~、これ観てなかったんですよね。
一度チェックしてみたいかも(笑)
こんばんは! (ここなつ)
2016-02-06 18:49:16
こんばんは!TBをありがとうございます!
私もこの作品、巷の評価よりもずっと面白かったので、レビューを拝見して嬉しかったです。
見てない所で殴る…いやいや、そうじゃないでしょう(笑)、なんだけれども、実際の処世術はそんなものなのかもしれませんね。
ここなつさんへ (ituka)
2016-02-06 23:23:57
ジョニー・デップが普通(ズラのコスプレは?)の人間役でも
面白い映画が出来るんだな~でした(笑)
一応、過去作では『ニック・オブ・タイム』という好きな映画もあるんですけどね^^

>見てない所で殴る

正統派の意見ではないけれども本心を突いてますよね(笑)
殴られた方も他人に見られプライドも傷つくから
せめて人のいないところでという教えは完全否定はできません^^;

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