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ボーはおそれている

2024年02月16日 21時22分18秒 | 映画 は行
満足度★★★☆【3.5点】



発達障害、毒親、A24スタジオ、ロードムービー。



急死した母のもとへ向かおうとした主人公が、
次々と降りかかる予測不能の事態に行く手を阻まれ、
帰省の旅がいつしか悪夢の大冒険へと変貌していくさまを、壮大なスケールで
奇想天外に描き出していく。
極度の不安に駆られ、常に怯えている孤独な男ボー。
ある日、突然母が怪死してしまったことを知る。
慌てて母のもとへ駆けつけようとしたボーだったが…。
<allcinema>



序盤から主人公ボーの生活圏のカオス環境に理解が追い付かないけど
そこは物語が進行していく段階ではまだまだホンの一部であることが分かる。

本作は、実家に帰省する準備をするボーだったが、ひょんなトラブルから
当日に出発できなくなってしまい、母親にその旨を伝えようと電話をかけたら
別人が出て「頭がない死体が転がっている」と言う。
その後、再度電話すると親族から葬儀をするのでとにかく早く帰って来いと言われ
実家で起こったことが理解できないまま速攻で帰省しようとするが
表でいきなり車に撥ねられてしまったから、さあ大変!(←っていつものやつね)

とにかく、ボーの行く先々で巻き起こる出来事が想定外すぎて
ある意味、変質者ばかりでてくる異様な環境にボー以上に見てるこちらが
???の連続となってしまい脳内パニックになりそうだ(笑)


監督のアリ・アスターといえば『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』など
その変態的演出に定評あることでも知られ、またそういう変態映画を売りにする
A24が製作と配給を担当しているから、もう監督の自由度が炸裂しっぱなし。

で、この監督作品に登場する主人公にはかならず精神的な病が付属され
その人物目線でドラマが展開していくので、今回もボーに降りかかる災難は
幼少期から続く発達障害のボーならではの受け止め方なのかもしれない。

また、実母の毒親体質とボーの母源病が重なって相当なストレスを抱えて育ち
その影響から一人暮らしするなか様々な決断がまったくできない大人になっている。
それを理解したうえで一歩下がった見方をすればスタートからゴールまでの道のりは
概ね理解はできる方向には行けそうだ。

でも、ラストは難解!!!(どっかに解説ないかな)



【今週のひと言】

・しかしまあ、A24ってある意味最強だな。近日上映『関心領域』もココ。

・字幕担当の松浦美奈氏は「ボー」でなく「ボウ」と一貫していた。

・『ミッドサマー』に続きこちらも男性のシンボル丸見えで参った。

・『ナポレオン』未見だけど、改めてホアキン・フェニックスの名演技に唸る。

・ボーを撥ねてしまった外科医家族は自宅でボーを手術静養させている。
 目がさめたら高校生の娘からの迫害が始まる。

・どのシーンも奥の方で何かしらの伏線がでてくる。
 ピントが合ってなくても動きがあるものを凝視しないと見落とす可能性大。

・死後硬直が速すぎる。
 っていうか彼女の死の原因は?見逃したのかな。

・何はともあれゴールが実家じゃないのが3時間映画ってことですね。
 
・あのラストはどう受け止めていいのかまったく分からないし
 エンドロール中の映像からも目が離せない。
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監督:アリ・アスター
脚本:アリ・アスター
音楽:ボビー・クルリック
出演:ホアキン・フェニックス、ネイサン・レイン、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン

『ボーはおそれている』


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