一亭獨言 一亭独言

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1.9 池袋演芸場 初席第2部

2005年01月15日 21時35分57秒 | 落語見聞記
 2005年はじめての落語、芸協の番組に行って来ました。初席は顔見世的で持ち時間が短いのだが、池袋は比較的持ち時間が長いかなと思って選びました。
 ○入れ替えがなかったので、第1部のトリの圓右師から聴けました。圓右師は、落語協会の小せん師と並び最長老(今年82歳)の噺家。足が悪いようで釈台と椅子を使っての高座でしたが、元気な姿を久々に見られてよかったです。
 ○歌丸の踊り見られた初の席
 ”真打ち交互出演”となっていて、誰が出るかわからなかった仲入り前は、芸協会長の歌丸師匠。落語は笑点メンバーの出身地に関する漫談だったが、口調がよかった。本人も意識しているのかもしれないが、圓生を思わせる雰囲気。座布団の脇に蓋付きの茶碗が出ているところも圓生っぽい。1席終えると立ち上がり「槍さび」。普通に踊ったあと、歌詞の通りにあて振りで踊る。よいものを見させてもらいました。
 ○小遊三はトリできっちりあわびのし
 初席は漫談率が高いのだが、さすがにトリはちゃんとした1席の噺。その他「浮世床」「時そば」「初天神」「お血脈」を聴くことができた。
 ○兄弟弟子リレーで演じるお血脈
 第三部もはじめの方だけ聴いた。女流の右團治が「お血脈」をはじめたが、途中までで「善光寺の由来」と云って降りてしまった。と思ったら次にあがった兄弟子の平治が「前の噺には続きがあって・・・」と「お血脈」をやり出した。打ち合わせしてあったんだろうね。善光寺の由来だけやってもしょうがないもんね。
 ○瀧川を勢いつけて鯉昇る
 この日は聴けなかったけど、鯉昇師匠はこの正月から亭号を瀧川に改めた。すでに弟子たちが先行して瀧川を名乗っていた。瀧川、なかなか良い亭号だよね。

三遊亭 圓右   漫談“もうけた話2題”釣竿&毛鉤
 ―第二部―
三笑亭 可女次 「狸」(化け忘れ)
瀧川  鯉橋   自己紹介
三遊亭 春馬   漫談
桂   伸治  「鰻のかぎ代」  蝠丸と交互
神田  山陽  「太閤記」 
新山  真理   漫談
三遊亭 遊之介  漫談
三遊亭 遊吉  「浮世床」本   紫代演
ぴろき      ギタレレ漫談  Wモアモア代演
桂   歌丸   漫談+槍さび
     -仲入り-
三遊亭 圓丸   漫談
桂   南なん 「初天神」    金太郎と交互
宮田  章司   売り声
三遊亭 笑遊   漫談(見世物あれこれ) 鯉昇と交互
柳亭  痴楽  「時そば」
春風亭 昇太   漫談(紅白斬り、初詣風景)
松旭斎 小天華  奇術
三遊亭 小遊三 「鮑のし」
 ―第三部―
春風亭 小まさ  小噺“親子馬鹿”
春風亭 笑好   漫談
桂   右團治 「善光寺の由来」
桂   平治  「お血脈」    圓馬と交互